有価証券報告書-第88期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/27 15:05
【資料】
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【項目】
144項目
7.企業結合
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
重要な企業結合は発生しておりません。
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
(アルカデ・エンジニアリングGmbH、アルカデ・インダストリー SAS、アルカデ・エンジニアリング AG(2023年12月18日付でクリタ・スイス AGに社名変更)及びアルカデ・エンジニアリング(アジア) Pte. Ltd.の株式の取得)
2023年7月3日、当社連結子会社であるクリタ・ヨーロッパGmbHを通じて、欧州の水処理装置の製造・販売会社であるアルカデ・エンジニアリングGmbH(以下「アルカデ・ドイツ」という)、アルカデ・インダストリー SAS(以下「アルカデ・フランス」という)及びクリタ・スイス AG(以下「クリタ・スイス」という)の発行済株式の全てを取得しました。また、アルカデ・ドイツとクリタ・スイスの株式取得により、その子会社であるアルカデ・エンジニアリング(アジア) Pte. Ltd.(以下「アルカデ・シンガポール」という)の株式についても取得いたしました。
当社グループは重点市場である電子産業へのグローバルな事業展開に向け、このたびの買収により、欧州での電子産業向け水処理装置事業における現地の製造拠点とサプライチェーンを獲得しました。European Chips Act(欧州半導体法)等を背景とした電子産業向け水処理装置の需要増加に対して、迅速に対応可能な事業基盤を整備し、欧州での電子産業市場への事業展開を推進していきます。また、アルカデ・ドイツ、アルカデ・フランス、クリタ・スイス、およびアルカデ・シンガポールの有する課題解決力に、クリタ・ヨーロッパGmbHならびに当社連結子会社であるクリタ(シンガポール)Pte. Ltd.を中心とした当社グループの有する製品・技術・ビジネスモデルを掛け合わせ、節水・GHG排出削減・廃棄物の資源化に大きく貢献するソリューションの拡充を図ります。
これらの買収を合算した情報は以下のとおりであります。
(1) 取得資産及び引受負債
取得日現在における支払対価、識別可能な取得資産及び引受負債の公正価値は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
支払対価の公正価値(現金)3,792
取得資産及び引受負債の公正価値
現金及び現金同等物722
営業債権1,221
その他の流動資産449
非流動資産648
営業債務及びその他の債務△1,538
非流動負債△445
取得資産及び引受負債の公正価値(純額)1,057
のれん2,734

第4四半期連結会計期間において、暫定的な会計処理が確定したことにより、取得日におけるのれんの金額は356百万円増加しております。これは主に非流動資産が288百万円増加した一方で、営業債権が402百万円減少、営業債務及びその他の債務が314百万円増加したことに起因しております。
発生したのれんの金額は2,734百万円であり、期待される将来の超過収益力によるものであります。
なお、認識したのれんは、税務上損金算入可能と見込んでおります。
当連結会計年度の連結損益計算書に含まれているアルカデ・ドイツ、アルカデ・フランス、クリタ・スイス及びアルカデ・シンガポールの売上高及び当期利益は重要ではありません。
なお、当該企業結合が当連結会計年度期首に実施されたと仮定した場合のプロ・フォーマ情報については、連結損益計算書に与える影響額に重要性がないため記載しておりません。
(2) 企業結合と別に処理される取引
当該企業結合に係る取得関連費用は169百万円であり、すべて連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。