有価証券報告書-第105期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/25 11:45
【資料】
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【項目】
154項目
(1)経営方針
① 企業理念「キッツ宣言」
キッツは、創造的かつ質の高い商品・サービスで企業価値の持続的な向上を目指し、ゆたかな社会づくりに貢献します。
② 行動指針「Do it KITZ Way」
Do it True (誠実・真実)
Do it Now (スピード・タイムリー)
Do it New (創造力・チャレンジ)
(2)経営戦略等
①2030年に向けてキッツグループが目指す姿
当社はGlobal Strong No.2を目指し、企業価値の持続的な向上に努めます。
(1)2030年に向けたビジョン
1.ワールドクラスのテクノロジー、エンジニアリングをお客様に提供し、エネルギーシフトや循環型社会への対応を通じて、環境負荷の低減に貢献する。
2.ICT活用により、ビジネスモデルの変革と製品開発力の強化を図り、成長市場において強固な地位を築く。
3.各国地域経済の成長とともに、グローバルな社会インフラの発展を支える。
4.公正かつ透明なルールの下、社員が生活をより良くし、より安全に、より健康に働くことができる企業を目指す。
(2)マネジメントのあり方
1.経営管理情報をグローバルに同期させ、進化したグループ連結経営を行う。
2.人財・資産・資金をグループ全体最適の観点から、配分・活用する。
3.グローバルでサプライチェーンの「見える化」を図り、シンプルな意思決定を経営の中に取り入れ、省力化投資と労働生産性向上を図る。
(3)定量目標
2030年に向けた定量目標としては以下を掲げ、バルブ事業において「Global Strong No.2を目指す」ことを中長期の目標とします。
成長性収益性効率性
売上高
年平均成長率 4%
EPS
年平均成長率 7%
ROE
12%

②第4期中期経営計画(2019年度~2021年度)
■バルブ事業・国内市場
<重点弁種>・バタフライバルブ
・ダクタイルバルブ
・自動操作バルブ
<販売戦略>(1)流通市場及び化学・電力・鉄鋼・水処理を重点市場とし攻略
(2)エンドユーザーへの営業活動を基盤とした体質改善
(3)重点商品の戦略的なバリエーション拡大
<開発・生産戦略>(1)需要の把握、迅速な対応による、機会損失・コスト・納期遅延の削減
(2)製品統廃合・モジュール化による原価・管理費用・在庫の削減
■バルブ事業・海外市場
<重点目標>・アジア:ミドルクラス(ボリューム)ゾーンへの本格参入
・欧米:クォーターターンバルブの拡販
<アジア汎用弁戦略>(1)代理店戦略・価格戦略の見直し
(2)新ブランド製品の開発・市場投入
(3)品揃えの拡充、リードタイムの短縮
<欧米市場戦略>(1)工業用バタフライバルブ市場への本格参入
(2)中南米市場へのMGAブランド、ダブルブランド拡販
■バルブ事業・プラント市場
<重点目標>・MRO(部品販売、交換、メンテナンス)による収益拡大
<戦略>(1)キーユーザーの絞り込みと対応力強化
一般化学・石油化学・環境分野を中心に絞り込み、戦略的対応
(2)プロジェクト体制の再構築
イニシャル・MRO・メンテナンスまでの情報の可視化
(3)グループ会社との連携
■伸銅品事業
<基本方針>・高収益なNo.2ポジションの確立
<戦略>1.新設備の稼働による大幅な生産性向上と働きやすい環境の整備
(1)新統合ラインの速やかな生産立上げによる稼働安定化
(2)歩留り・生産性向上、作業負荷軽減のための自動化・省人化
2.特色ある材料開発によるマージンの拡大
(1)他企業との提携も視野に入れ特材においてシェアNo.1を目指す
(2)産官学とのコラボレーションによる新素材開発と技術蓄積
■その他(ホテル事業)
<基本方針・戦略>1.ホテル事業においては、キッツグループに関わる全ての方(社員・家族・株主・顧客・取引業者等)と、すべてのお客様に「感動」と「居心地の良い時間」を提供し、一人でも多くのリピーターを増やす。
2.時代・環境の変化に敏感に対応し、安定的に収益を生み出す事業体質・コスト構造を確立する。
■ESGへの取り組み
1.環境(Environment):事業を通じ地球環境へ貢献する
・環境に配慮した製品・サービスの開発と提供
・産業廃棄物の削減と再使用・再利用の推進
・グループ・グローバルでの環境汚染防止と予防
2.社会(Social):人財・安全・地域社会を大切にする
・多様な人財(ダイバーシティー)の推進
・安全・健康・人権を大切にする社風の醸成
・事業活動・社会活動による貢献
3.企業統治(Governance):公明正大な経営を実践する
・健全なコーポレートガバナンス体制の確立
・経営における透明性の向上と経理監視体制の強化
・取締役会の実効性の強化
■マネジメント戦略
1.グローバル連結経営
・グループ各社の決算期統一を検討、新基幹業務システムの活用
・会社を跨ぐ組織(バーチャル組織)・レポートラインを明確にした運営
・グローバル資金管理の充実・強化
2.成長投資提案の活発化
・成長機会とボトルネックを認識し、ネック解消の投資を積極的に行う
3.グループ人事の強化とグローバル人財の育成
・グループ経営幹部の育成
・ダイバーシティの推進
・公正な評価
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
[第4期中期経営計画(2019年度~2021年度)]
財務指標 (百万円)
2019年度
計画
2020年度
計画
2021年度
計画
売上高133,000138,000144,000
営業利益10,00012,50013,500
EBITDA(※)16,70020,00021,500
ROE8.3%9.5%10.0%
EPS(円)68.4985.0095.00

※EBITDA … 減価償却前・のれん償却前営業利益として計算しております。
セグメント別売上高 (百万円)
2019年度
計画
2020年度
計画
2021年度
計画
バルブ事業106,000110,000115,000
伸銅品事業24,00025,00026,000
その他3,0003,0003,000
合計133,000138,000144,000

セグメント別営業利益 (百万円)
2019年度
計画
2020年度
計画
2021年度
計画
バルブ事業13,50015,50016,300
伸銅品事業5001,0001,200
その他505050
全社費用他△4,050△4,050△4,050
合計10,00012,50013,500

(4)経営環境
経営環境については、国内経済は、人手不足の深刻化による合理化・省力化投資は見込まれますが、消費税増税の個人消費への影響や東京オリンピック後の成長鈍化が予想されます。また、海外経済は、米中貿易摩擦など海外経済を巡る不確定要素や世界的な景気減速の懸念により、先行きの不透明感を払拭することができない状況となっております。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社は、本年より「第4期中期経営計画(2019年度から2021年度)」をスタートさせました。この中期経営計画を策定するにあたり、2030年に目指す長期の成長の方向性を明確にしました。定量的には、売上高は年平均成長率4%、EPSは年平均成長率7%、ROEについては12%を掲げています。第4期中期経営計画は、これらの新たな目標に向けた成長へのステップにしてまいります。
また、販売面において、バルブ事業の国内市場では、重点商品の製品バリエーション拡大によりシェア拡大を図る他、エンドユーザー開拓活動の継続・改善を行ってまいります。海外市場では、2019年4月1日付でアジア汎用弁戦略室を新設し、ミドルクラス(ボリュームゾーン)に本格参入すべく、品揃えの拡充による建築設備分野への売上拡大を図ってまいります。プラント向けでは、プロジェクトビジネスとMRO(メンテナンス・リペアアンドオペレーション)ビジネスをつなぐ仕組みを構築し、収益の向上を目指してまいります。
生産面においては、キッツ及び海外生産子会社が連携したグループ全体のコストダウンや、グローバル調達の推進による調達コストの低減、新技術の研究と製造現場への導入による生産性の向上を図ってまいります。また、開発面においても、新製品をスピーディーに市場投入するとともに、モジュール化による製品の統廃合を進めてまいります。
さらに、グループ各社の流体ソリューション事業を統合管理して相乗効果を創出し新規ビジネスの立ち上げにつなげてまいります。
伸銅品事業においては、新規設備稼働による大幅な生産性向上と特色ある材料開発・販売による収益の改善を図ってまいります。
その他では、ホテル事業において、マーケティング分析を強化するとともにサービス品質の向上に努め、「感動」と「居心地の良い時間」を提供してまいります。
経営面では、グループ人事機能の強化及びグローバル人財の育成並びに女性活躍推進を通じて、ダイバーシティをより一層推進してまいります。また、グローバル資金管理を強化し、グループ資金の見える化・効率化により余剰資金を有効に活用してまいります。さらに、メーカーとしての責任を果たすとともに社会から信頼される企業を目指し、第4期中期経営計画では、改めてESGを重要テーマの一つに掲げました。ESGに関する課題を整理し、実践する仕組みを構築しながら、これまで行ってきた取り組みをさらに進化させてまいります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

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