有価証券報告書-第119期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/24 15:28
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注記事項-金融商品、連結財務諸表(IFRS)

34.金融商品
(1)IFRS第9号の適用による影響
当社グループは、当年度よりIFRS第9号「金融商品」(以下、IFRS第9号)を適用しております。IFRS第9号の適用開始日(2018年4月1日)における、IAS第39号「金融商品:認識及び測定」(以下、IAS第39号)及びIFRS第9号に従った主な金融資産の分類及び帳簿価額は以下のとおりであります。なお、「現金及び現金同等物」、「売上債権」及び「その他の債権」はIFRS第9号に従い、償却原価で測定する金融資産に分類しております。「仕入債務」及び「その他の債務」は償却原価で測定する金融負債に分類しており、従前からの変更はありません。
IAS第39号
帳簿価額
分類変更IFRS第9号
帳簿価額
百万円百万円百万円
資産
償却原価で測定する金融資産
債券-2,0002,000
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
デリバティブ1,220-1,220
債券-9,3599,359
株式等-7,1577,157
売却可能金融資産
債券11,359△11,359-
株式等195,049△195,049-
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式等-187,892187,892
合計207,628-207,628

(2)資本管理
当社グループの自己資本管理に関する基本的な方針は、親会社の所有者に対し安定的な剰余金の配当を実施するとともに、財務体質の強化及び業績の中長期的な向上を踏まえた積極的な事業展開に備えるため、適正な水準まで内部留保を充実することにあります。
当社グループは、親会社の所有者に帰属する持分の金額(自己資本)及びROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)を、収益性や事業における投下資本の運用効率を示す経営上の重要な指針としております。
(3)リスク管理に関する事項
当社グループは、『富士通グループ・トレジャリー・ポリシー』に基づいて財務活動を行い、事業活動における資金需要に基づき、主に銀行借入や社債発行により資金を調達しております。一時的な余剰資金は、事業活動に必要な流動性を確保した上で安全性の高い金融資産にて運用しております。デリバティブ取引については、ヘッジ目的のみに利用し、投機目的及びトレーディング目的では行っておりません。
営業債権である受取手形及び売掛金は、顧客の信用リスクに晒されております。また、製品の輸出に伴い一部の営業債権は外貨建てであり、為替の変動リスクに晒されております。その他の金融資産は、主に資金運用を目的とした譲渡性預金や取引先企業との取引関係の維持・強化を目的として政策的に保有する株式等であり、株式については市場価格の変動リスクや出資先の財政状態の悪化リスクに晒されております。また、取引先企業等に対し貸付を行っております。
営業債務である支払手形及び買掛金並びに未払費用は、概ね1年以内の支払期日であります。また、部材の輸入に伴い一部の営業債務は外貨建てであり、為替の変動リスクに晒されております。社債及び借入金、ファイナンスリース取引に係るリース債務は、運転資金及び設備投資等の資金の調達を目的としたものであります。このうち一部は変動金利であるため、金利の変動リスクに晒されております。
① 信用リスク
当社グループは、製品の販売、サービスの提供にあたり、与信管理の基準及び手続きに従い、回収リスクの軽減を図っております。営業債権については、営業部門から独立した部門が取引先の信用状況を審査し、取引先別に回収期日及び残高を管理し、円滑かつ確実な回収を図っております。また、貸付金については、定期的に貸付先の財政状況を把握し、必要に応じて貸付条件を見直す場合があります。
デリバティブ取引は、取引先の選定にあたり、信用リスクを考慮しております。
当年度の末日現在における最大信用リスク額は、信用リスクに晒される金融資産の帳簿価額により表わされております。
主な営業債権である売掛金に係る信用リスク・エクスポージャーは、以下のとおりであります。
合計期日経過前期日経過後
合計30日以内30日超
60日以内
60日超
90日以内
90日超
180日以内
180日超
百万円百万円百万円百万円百万円百万円百万円百万円
前年度末
(2018年3月31日)
売掛金961,963920,74141,22223,2825,5271,8142,6417,958
当年度末
(2019年3月31日)
売掛金904,956861,72143,23520,3076,2044,5282,4869,710

前年度末及び当年度末における売掛金に対応する貸倒引当金の金額はそれぞれ7,304百万円、7,653百万円であります。
当社グループは信用損失により金融資産が減損した場合、金融資産の帳簿価額を減額せず、貸倒引当金勘定を使用しております。
貸倒引当金の増減は以下のとおりであります。
貸倒引当金の増減
流動資産非流動資産合計
百万円百万円百万円
前年度期首(2017年4月1日)7,8372,35410,191
期中増加額1,6481,3993,047
期中減少額(目的使用)△1,675△24△1,699
期中減少額(戻入れ)△784△1,204△1,988
為替換算差額等278△582△304
前年度末(2018年3月31日)7,3041,9439,247
期中増加額2,4581,2263,684
期中減少額(目的使用)△802△628△1,430
期中減少額(戻入れ)△818△772△1,590
為替換算差額等△489△37△526
当年度末(2019年3月31日)7,6531,7329,385


② 流動性リスク
当社グループは、資金収支予測を作成し、資金需要を把握しております。また、資金調達方法の多様化を進めることにより流動性リスクを軽減しております。
金融負債の期日別残高は以下のとおりであります。
前年度末(2018年3月31日)
帳簿価額契約上の
キャッシュ・フロー
1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
百万円百万円百万円百万円百万円百万円百万円百万円
非デリバティブ負債
社債179,816180,00065,00040,00035,00030,00010,000-
借入金195,662195,66260,46640,34145,19720,16527,1622,331
リース債務26,41126,4119,9356,6774,7022,6301,3071,160
デリバティブ負債781781752544412

当年度末(2019年3月31日)
帳簿価額契約上の
キャッシュ・フロー
1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
百万円百万円百万円百万円百万円百万円百万円百万円
非デリバティブ負債
社債114,905115,00040,00035,00030,00010,000--
借入金174,227174,22781,24145,29520,17925,1651652,182
リース債務27,07927,0799,6396,6794,4092,8841,4721,996
デリバティブ負債2912912847----

なお、流動負債に区分する金融負債の返済期日は1年以内であります。リース債務の割引前キャッシュ・フローについては「20.社債、借入金及びリース債務」に記載しております。
当社グループは、資金需要に応じて効率的に資金を調達するため、複数の金融機関との間で特定融資枠(コミットメントライン)契約を締結しております。
前年度末
(2018年3月31日)
当年度末
(2019年3月31日)
百万円百万円
特定融資枠契約
使用--
未使用152,200124,700
合計152,200124,700

③ 市場リスク
当社グループは、外貨建ての営業債権債務について、通貨別に把握された為替の変動リスクに対して、先物為替予約等の取引を利用しており、外貨建てのキャッシュ・フローに係る為替の変動リスクを抑制するために、通貨スワップ等の取引を利用しております。また、社債及び借入金に係る支払金利の変動リスクを抑制するために、金利スワップ取引を利用しております。
株式については、定期的に公正価値や出資先の財務状況を把握するとともに、出資先との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しております。
デリバティブ取引については、デリバティブ取引に関する管理規定に基づき、最高財務責任者(CFO)が承認した方針に従い財務部門が個別の取引を実施し、管理台帳への記録及び契約先との取引残高の照合を行っております。また、財務部門は、実施した取引の内容・取引残高の推移を、CFO及び経理部門責任者に報告しております。
(ⅰ)為替感応度分析
期末日現在の為替相場において、円が米国ドルに対して1%高くなった場合の連結損益計算書の税引前利益に与える影響であります。この分析は、前年度末及び当年度末における外貨建資産・負債に対する影響額を算定しており、残高や金利等の変数は一定であると仮定しております。
前年度
(自 2017年4月 1日
至 2018年3月31日)
当年度
(自 2018年4月 1日
至 2019年3月31日)
百万円百万円
税引前利益への影響額△617△430

(ⅱ)金利感応度分析
期末日現在で金利が0.1%上昇した場合に与える税引前利益の影響額については以下のとおりであります。この分析は、他のすべての変数(特に為替レート)が一定であると仮定しております。
前年度
(自 2017年4月 1日
至 2018年3月31日)
当年度
(自 2018年4月 1日
至 2019年3月31日)
百万円百万円
税引前利益への影響額3753

(4)ヘッジ会計
① デリバティブ取引の目的
当社グループは、主に外貨建ての営業債権債務に係る為替の変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした先物為替予約取引、外貨建てのキャッシュ・フローに係る為替の変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした通貨スワップ取引、社債及び借入金に係る支払金利の変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした金利スワップ取引を利用しております。
② デリバティブ取引の基本ポリシー
原則的に実需に基づく債権・債務を対象としてデリバティブ取引を行っており、投機及びトレーディング目的ではデリバティブ取引は行っておりません。また、市場リスクを増大させるようなデリバティブ取引は原則的に行っておりません。さらに、契約先の選定にあたっては信用リスクを充分に考慮しております。従いまして、当社グループの利用しているデリバティブ取引に係る市場リスク及び信用リスクは僅少であると認識しております。
③ デリバティブ取引に係るリスク管理体制
デリバティブ取引に関する管理規定に基づき、最高財務責任者(CFO)が承認した方針に従い財務部門が個別の取引を実施し、管理台帳への記録及び契約先との取引残高の照合を行っております。また、財務部門は、実施した取引の内容・取引残高の推移を、CFO及び経理部門責任者に報告しております。
④ デリバティブ取引の会計処理
デリバティブ取引は公正価値で評価し、公正価値の変動は純損益で認識しております。但し、ヘッジ会計の要件を満たす場合には、ヘッジ手段の公正価値評価に伴う損益はヘッジ対象に係る損益が認識されるまで繰り延べております。
⑤ ヘッジ会計が適用されているデリバティブの公正価値
キャッシュ・フロー・ヘッジ
前年度末
(2018年3月31日)
当年度末
(2019年3月31日)
百万円百万円
金利:金利スワップ取引
支払固定・受取変動△32-
株式:株式オプション671-
合計639-

(5)公正価値に関する事項
公正価値のヒエラルキー
レベル1:活発な市場での公表価格により測定された公正価値
レベル2:レベル1以外の、観察可能なインプットを直接又は間接的に使用して測定された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価方法により測定された公正価値
① 公正価値で測定する金融資産及び金融負債
(ⅰ)金融資産及び金融負債の種類ごとの公正価値の算定方法
・デリバティブ
契約を締結している金融機関から提示された価格や利用可能な情報に基づく適切な評価方法により見積っております。
・株式
活発な市場での公表価格が入手できる場合は、公表価格を用いております。活発な市場での公表価格が入手できない場合は、将来キャッシュ・フローを割り引く方法、又はその他の適切な評価方法により見積もっております。
・債券
活発な市場での公表価格が入手できる場合は、公表価格を用いております。活発な市場での公表価格が入手できない場合は、取引先金融機関から提示された価格に基づく適切な評価方法により見積っております。
(ⅱ)帳簿価額と公正価値の比較及び公正価値ヒエラルキー
前年度末(2018年3月31日)
帳簿価額公正価値
合計レベル1レベル2レベル3
百万円百万円百万円百万円百万円
資産
純損益を通じて公正価値で
測定する金融資産
デリバティブ1,2201,220-1,220-
売却可能金融資産
債券11,35911,359--11,359
株式等195,049195,049137,8033257,214
合計207,628207,628137,8031,25268,573
負債
純損益を通じて公正価値で
測定する金融負債
デリバティブ781781-781-
合計781781-781-

当年度末(2019年3月31日)
帳簿価額公正価値
合計レベル1レベル2レベル3
百万円百万円百万円百万円百万円
資産
純損益を通じて公正価値で
測定する金融資産
デリバティブ748748-748-
債券10,56910,569--10,569
株式等6,0946,0941,720-4,374
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式等130,946130,94671,6313059,285
合計148,357148,35773,35177874,228
負債
純損益を通じて公正価値で
測定する金融負債
デリバティブ291291-291-
合計291291-291-

(ⅲ)レベル3で公正価値測定を行っている金融資産の調整表
帳簿価額
百万円
前年度期首(2017年4月1日)53,085
利得及び損失合計
損益△682
その他の包括利益1,381
購入14,939
売却△540
決済△1
その他391
前年度末(2018年3月31日)68,573
IFRS第9号の適用による影響△2,000
当年度期首 (2018年4月1日)66,573
利得及び損失合計
損益△95
その他の包括利益7,791
購入1,240
売却△851
決済-
その他△430
当年度末(2019年3月31日)74,228

損益に認識された利得及び損失は、連結損益計算書の「金融収益」及び「金融費用」に含まれております。その他の包括利益に認識された利得又は損失は、連結包括利益計算書の「売却可能金融資産」又は「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれております。
②償却原価で測定する金融資産及び金融負債
(ⅰ)金融資産及び金融負債の種類ごとの公正価値の算定方法
・債券
活発な市場での公表価格が入手できる場合は、公表価格を用いております。活発な市場での公表価格が入手できない場合は、取引先金融機関から提示された価格に基づく適切な評価方法により見積っております。
・社債
市場価格のあるものは市場価格に基づき、市場価格のないものは元利金の合計額を当該社債の残存期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しております。
・長期借入金及びリース債務(非流動負債)
元利金の合計額を新規に同様の借入、又はリース取引を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しております。
(ⅱ)帳簿価額と公正価値の比較及び公正価値ヒエラルキー
前年度末(2018年3月31日)
帳簿価額公正価値
合計レベル1レベル2レベル3
百万円百万円百万円百万円百万円
負債
償却原価で測定する金融負債
社債(非流動)114,830115,942115,942--
長期借入金(非流動)135,196136,032-136,032-
リース債務(非流動)16,47616,526-16,526-
合計266,502268,500115,942152,558-

当年度末(2019年3月31日)
帳簿価額公正価値
合計レベル1レベル2レベル3
百万円百万円百万円百万円百万円
資産
償却原価で測定する金融資産
債券2,9002,983--2,983
合計2,9002,983--2,983
負債
償却原価で測定する金融負債
社債(非流動)74,91075,64375,643--
長期借入金(非流動)92,98693,321-93,321-
リース債務(非流動)17,44017,590-17,590-
合計185,336186,55475,643110,911-

償却原価で測定する金融資産及び金融負債のうち、流動資産又は流動負債に分類されるものについては、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっております。

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