四半期報告書-第57期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響が和らぎつつあり緩やかな景気回復基調にあるものの、物価上昇の影響等もあり個人消費及び住宅投資は低迷いたしました。
当社グループを取り巻く環境につきましては、日本国内におきまして駆け込み需要の反動減が顕在化し、新設住宅着工戸数が減少しました。また、海外市場におきましては、米国ではセキュリティニーズの高まりを背景とする前年までの急速な需要拡大につきましては一服感が見られました。
このような状況の中で、当社グループはお客様のニーズに応えるべく、引き続き新製品の開発と積極的な営業活動を展開して業績の向上に努めてまいりましたが、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高290億1千万円(前年同四半期連結累計期間比3.1%減)、営業利益は15億6千7百万円(同18.1%減)、経常利益は16億1千1百万円(同25.3%減)、四半期純利益は9億8千3百万円(同12.5%減)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は、次のとおりであります。
① 日本
国内の住宅市場につきまして、戸建住宅におきましては消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動と戸建住宅の着工戸数の減少から販売は減少いたしました。また、集合住宅につきましては、主に既設マンションのリニューアルにおきまして、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動の影響が大きく販売は減少いたしました。このような状況から、住宅市場全体の売上は減少いたしました。
一方、ケア市場につきましては地域医療再生計画に伴う新築病院の着工件数が増加するとともに、IPネットワーク幹線を使用した新型ナースコールの市場投入効果もあり病院における販売は新築及びリニューアルともに増加いたしました。また、高齢者施設につきましては、新築におきまして介護基盤緊急整備等臨時特例基金の期間延長に伴い販売は増加いたしました。このような状況から、ケア市場全体の売上は増加いたしました。
これらの結果、売上高は263億7千5百万円(前年同四半期連結累計期間比3.9%減)、営業利益は13億3千7百万円(同30.4%減)となりました。
② 米国
販売子会社であるアイホンコーポレーションにつきましては、コンドミニアムやアパートを中心に集合住宅向けシステムの販売が順調に推移いたしました。また、テレビドアホンにおきましては、既設物件への販売が増加いたしました。しかしながら、セキュリティニーズの高まりを受けた需要拡大に一服感が見受けられたことにより、IPネットワーク対応インターホンシステムの販売は減少いたしました。
これらの結果、現地通貨ベースにおける売上高は減少いたしましたが、為替相場(円安)の影響により円換算での売上高は42億9千4百万円(前年同四半期連結累計期間比2.5%増)、営業利益は3千8百万円(同75.2%減)となりました。
③ 欧州
販売子会社であるアイホンS.A.S.につきましては、長期化する欧州経済の低迷から主力販売国であるフランスの住宅着工戸数が減少したことなどにより、テレビドアホン及び集合住宅向けシステムの販売が減少いたしました。また、その他の国々の販売におきましても、テレビドアホンの販売が減少いたしました。
これらの結果、現地通貨ベースにおける売上高は減少いたしましたが、為替相場(円安)の影響により円換算での売上高は25億3千4百万円(前年同四半期連結累計期間比0.9%増)、営業利益は7千3百万円(同22.1%増)となりました。
④ タイ
生産子会社であるアイホンコミュニケーションズ(タイランド)は、当社グループ向けに製品等を生産・出荷しております。当第3四半期連結累計期間におきましては当社グループの販売が減少した影響から生産高が減少したものの為替相場の影響により、売上高は58億5千万円(前年同四半期連結累計期間比0.9%増)、営業利益はコストダウン等の影響により2億9千8百万円(同7.3%増)となりました。
⑤ べトナム
生産子会社であるアイホンコミュニケーションズ(ベトナム)は、当社グループ向けに製品等を生産・出荷しております。第2の海外生産拠点として平成23年11月から稼動を開始し、生産高は徐々に増加しております。その結果、売上高は6億8千5百万円(前年同四半期連結累計期間比105.8%増)となりましたが、まだ創業赤字の段階にあるため営業損失は6千2百万円(前年同四半期連結累計期間は営業損失1億3千万円)となりました。
⑥ その他
シンガポールの販売子会社であるアイホンPTE.につきましては、他社との競争が激化する中、集合住宅向けシステムの販売が大幅に増加いたしました。また、中国の販売子会社である愛峰(上海)貿易有限公司におきましては、現地デベロッパーを含め積極的な提案活動を実施したことなどにより、集合住宅向けシステムの販売が増加いたしました。また、オーストラリアの販売子会社であるアイホンPTYにつきましては、平成26年9月の設立以降、集合住宅向けシステムを中心に販売が順調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5億1千万円(前年同四半期連結累計期間比12.0%減)、営業利益は1千1百万円(前年同四半期連結累計期間は営業損失1千7百万円)となりました。
(なお、当社グループ向け製品等の海外委託生産管理をしておりました愛峰香港有限公司につきましては、国内外の生産体制の見直しを進め、平成26年1月から解散手続きを進め平成27年1月に清算結了いたしました。)
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりです。
① 当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(以下、「基本方針」といいます。)
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定(以下、「方針決定」といいます。)を支配する者の在り方については、原則として、株主の皆様が当社株式を自由な判断に基づいて取引された結果として決定されるものであると考えております。そして、当社は、上場企業として、多様な投資家の皆様に株主となっていただくことにより、様々なご意見が方針決定に反映されることが望ましいと考えております。
もっとも、昨今のわが国の資本市場においては、取締役会等会社経営陣の事前の承認を得ることなく大量に株式を買付けようとする事例が存在することも否定できません。その中には、ステークホルダーの利益を著しく損なう蓋然性の高いものや、関係者に十分な判断の時間や判断の材料を与えないものなど、企業価値及び株主共同の利益にとって望ましくない買付けが行われることも予想される状況にあります。
当社は、このような当社企業価値及び株主共同の利益に照らして望ましくない買付けを行おうとする者に対して、方針決定を支配する者となる機会を与えることは、株主の皆様の様々なご意見を方針決定に反映させようとするにあたって望ましくないものと考えております。
以上をもって、基本方針といたします。
② 基本方針に関する取り組み
(イ) 財産の有効な活用、適切な企業集団の形成その他の基本方針の実現に資する特別な取り組み
当社は、以下のような取り組みが、ひいては当社企業価値及び株主共同の利益を向上させ、多様な投資家の皆様からの当社への投資につながり、結果的に、基本方針の実現に資すると考えており、かかる考えの下でこれら取り組みを実施しております。
・当社は、平成25年4月から3カ年に及ぶ第5次中期経営計画を策定するにあたり、“輝け アイホン ~真の輝きを求めて~”を掲げ、その目指すべき方向として「近年低下している収益性を改善するとともに、高いシェアを誇れる企業集団にし、株主の皆様や社員など全てのステークホルダーにとって、魅力あるブランドカンパニーとする」ことを念頭に中期経営計画の達成に向けた取り組みを推進しております。
・当社は、日本国内においては、電材商社、家電商社、通信工事業者等を直接の販売先としておりますが、さらに直接の販売先ではないハウスメーカー、デベロッパー、設計事務所などに対しても、全国に営業担当者を配置してきめ細かい提案活動を行い、これにより、インターホンの普及及びその市場の拡大に努めております。
・当社が取り扱う通信機器は、お客様の様々なニーズに対応するため、専門性を活かし、標準品だけでも約1,500種類を取り揃え、標準品では対応できないお客様に対してはオーダーメイドによる受注生産品をお届けしております。
・当社は世界約70カ国に製品を輸出しており、特に、重点市場であるアメリカ・ヨーロッパ・オセアニア・シンガポール・中国においては、現地の販売子会社を通じて積極的な販売活動を行っております。
・生産現場においては、タイ・ベトナムを含めグループ一体となって、生産性の向上とコストダウンに努めております。
・製品のアフターサービスについても、アフターサービスはメーカーが果たすべき責任であるという考えの下、アイホンテクノショップと称するサービス代行店を国内に約120店配置し、お客様のご不便を最小限にとどめるよう努めております。
・当社は、電機メーカー、住宅設備メーカー、情報サービス会社などとの共同開発にも積極的に取り組んでおります。こうした共同開発において、当社が様々な企業からアライアンスの打診を頂けるのも、当社が特定の資本系列に属していないことが、その一因であると考えております。インターホン機器は、かかるアライアンスを通じて情報通信機器としての機能をも備え、このことが製品サービスと地位の向上につながっております。
(ロ) 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取り組み
取締役会は、基本方針に照らし不適切な者によって方針決定が支配されることを防止するための取り組みの一つとして、当社株式の大規模な買付けを行う際の一定のルールを設ける必要があると考えました。
そこで、当社は平成19年6月28日開催の第49回定時株主総会において当社株券等の大規模買付行為に関する対応方針(以下、「本対応方針」といいます。)を導入することを承認いただきました。
③ 当社の取り組みが、基本方針に沿い、株主共同の利益を害するものではなく、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないことについて
(イ) ②(イ)の取り組みについて
②(イ)で記載した取り組みは、いずれも、究極的にはステークホルダー全体の利益を実現することを目的とした施策であり、当社企業価値の向上及び株主共同の利益の確保を図るためのものであります。したがって、多様な投資家の皆様に株主となっていただき、そのご意見を方針決定に反映させるという当社の基本方針に沿うものであります。
また、これらの取り組みは、当社の会社役員の地位の維持につながるものではありません。
(ロ) ②(ロ)の取り組みについて
本対応方針は、定時株主総会にお諮りし、株主の皆様の承認を条件として効力を発生するものですが、本対応方針の内容については、以下のような点から、基本方針に沿うものであり、株主共同の利益を害するものではなく、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えております。
・当社が導入いたしました本対応方針の内容は、大規模買付者に対して事前に大規模買付情報の提供及び大規模買付行為の是非を判断する時間を確保することを求めることによって、大規模買付者の提案に応じるか否かについて株主の皆様の適切な判断を可能とするものであります。したがって、株主共同の利益を害するものではなく、基本方針に沿う内容となっております。
・本対応方針の内容は、対抗措置が発動される場合を、大規模買付者が予め定められた大規模買付ルールを遵守しない場合や、当社企業価値及び株主共同の利益を著しく損なうと認められる場合に限定するものです。このように、対抗措置の発動は当社企業価値及び株主共同の利益に適うか否かという観点から決定することとしておりますので、基本方針に沿い、株主共同の利益を害するものではなく、また、当社の会社役員の地位の維持を目的としないものとしております。
・本対応方針の内容として、独立性の高い社外者を構成員とした独立委員会を設置し、対抗措置の発動を取締役会が判断するにあたっては、独立委員会の勧告を最大限尊重することとしております。また、取締役会において、必要に応じて外部専門家等の助言を得ることができるものとしております。このように、対抗措置を発動できる場合か否かの判断について、取締役会の恣意的判断を排除するための仕組みを備える内容としており、株主共同の利益を害するものではなく、また、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものでもないといえます。
なお、本対応方針は株主意思の尊重の考えに基づき、3年ごとにその期間更新または廃止について定時株主総会の承認議案を上程することを予定しており、平成25年6月27日開催の第55回定時株主総会においては本対応方針を一部変更の上で、継続することを承認いただきました。このように本対応方針の継続について株主の皆様の意思が反映されるよう努めており、株主共同の利益を害することのないよう、また、当社の会社役員の地位維持につながることのないよう努めております。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、15億2千3百万円であります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響が和らぎつつあり緩やかな景気回復基調にあるものの、物価上昇の影響等もあり個人消費及び住宅投資は低迷いたしました。
当社グループを取り巻く環境につきましては、日本国内におきまして駆け込み需要の反動減が顕在化し、新設住宅着工戸数が減少しました。また、海外市場におきましては、米国ではセキュリティニーズの高まりを背景とする前年までの急速な需要拡大につきましては一服感が見られました。
このような状況の中で、当社グループはお客様のニーズに応えるべく、引き続き新製品の開発と積極的な営業活動を展開して業績の向上に努めてまいりましたが、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高290億1千万円(前年同四半期連結累計期間比3.1%減)、営業利益は15億6千7百万円(同18.1%減)、経常利益は16億1千1百万円(同25.3%減)、四半期純利益は9億8千3百万円(同12.5%減)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの業績は、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 会社名 |
| 日本 | アイホン株式会社 |
| 米国 | アイホンコーポレーション |
| 欧州 | アイホンS.A.S. |
| タイ | アイホンコミュニケーションズ(タイランド) |
| ベトナム | アイホンコミュニケーションズ(ベトナム) |
| その他 | アイホンPTY、アイホンPTE.、愛峰(上海)貿易有限公司、愛峰香港有限公司 |
① 日本
国内の住宅市場につきまして、戸建住宅におきましては消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動と戸建住宅の着工戸数の減少から販売は減少いたしました。また、集合住宅につきましては、主に既設マンションのリニューアルにおきまして、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動の影響が大きく販売は減少いたしました。このような状況から、住宅市場全体の売上は減少いたしました。
一方、ケア市場につきましては地域医療再生計画に伴う新築病院の着工件数が増加するとともに、IPネットワーク幹線を使用した新型ナースコールの市場投入効果もあり病院における販売は新築及びリニューアルともに増加いたしました。また、高齢者施設につきましては、新築におきまして介護基盤緊急整備等臨時特例基金の期間延長に伴い販売は増加いたしました。このような状況から、ケア市場全体の売上は増加いたしました。
これらの結果、売上高は263億7千5百万円(前年同四半期連結累計期間比3.9%減)、営業利益は13億3千7百万円(同30.4%減)となりました。
② 米国
販売子会社であるアイホンコーポレーションにつきましては、コンドミニアムやアパートを中心に集合住宅向けシステムの販売が順調に推移いたしました。また、テレビドアホンにおきましては、既設物件への販売が増加いたしました。しかしながら、セキュリティニーズの高まりを受けた需要拡大に一服感が見受けられたことにより、IPネットワーク対応インターホンシステムの販売は減少いたしました。
これらの結果、現地通貨ベースにおける売上高は減少いたしましたが、為替相場(円安)の影響により円換算での売上高は42億9千4百万円(前年同四半期連結累計期間比2.5%増)、営業利益は3千8百万円(同75.2%減)となりました。
③ 欧州
販売子会社であるアイホンS.A.S.につきましては、長期化する欧州経済の低迷から主力販売国であるフランスの住宅着工戸数が減少したことなどにより、テレビドアホン及び集合住宅向けシステムの販売が減少いたしました。また、その他の国々の販売におきましても、テレビドアホンの販売が減少いたしました。
これらの結果、現地通貨ベースにおける売上高は減少いたしましたが、為替相場(円安)の影響により円換算での売上高は25億3千4百万円(前年同四半期連結累計期間比0.9%増)、営業利益は7千3百万円(同22.1%増)となりました。
④ タイ
生産子会社であるアイホンコミュニケーションズ(タイランド)は、当社グループ向けに製品等を生産・出荷しております。当第3四半期連結累計期間におきましては当社グループの販売が減少した影響から生産高が減少したものの為替相場の影響により、売上高は58億5千万円(前年同四半期連結累計期間比0.9%増)、営業利益はコストダウン等の影響により2億9千8百万円(同7.3%増)となりました。
⑤ べトナム
生産子会社であるアイホンコミュニケーションズ(ベトナム)は、当社グループ向けに製品等を生産・出荷しております。第2の海外生産拠点として平成23年11月から稼動を開始し、生産高は徐々に増加しております。その結果、売上高は6億8千5百万円(前年同四半期連結累計期間比105.8%増)となりましたが、まだ創業赤字の段階にあるため営業損失は6千2百万円(前年同四半期連結累計期間は営業損失1億3千万円)となりました。
⑥ その他
シンガポールの販売子会社であるアイホンPTE.につきましては、他社との競争が激化する中、集合住宅向けシステムの販売が大幅に増加いたしました。また、中国の販売子会社である愛峰(上海)貿易有限公司におきましては、現地デベロッパーを含め積極的な提案活動を実施したことなどにより、集合住宅向けシステムの販売が増加いたしました。また、オーストラリアの販売子会社であるアイホンPTYにつきましては、平成26年9月の設立以降、集合住宅向けシステムを中心に販売が順調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は5億1千万円(前年同四半期連結累計期間比12.0%減)、営業利益は1千1百万円(前年同四半期連結累計期間は営業損失1千7百万円)となりました。
(なお、当社グループ向け製品等の海外委託生産管理をしておりました愛峰香港有限公司につきましては、国内外の生産体制の見直しを進め、平成26年1月から解散手続きを進め平成27年1月に清算結了いたしました。)
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりです。
① 当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(以下、「基本方針」といいます。)
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定(以下、「方針決定」といいます。)を支配する者の在り方については、原則として、株主の皆様が当社株式を自由な判断に基づいて取引された結果として決定されるものであると考えております。そして、当社は、上場企業として、多様な投資家の皆様に株主となっていただくことにより、様々なご意見が方針決定に反映されることが望ましいと考えております。
もっとも、昨今のわが国の資本市場においては、取締役会等会社経営陣の事前の承認を得ることなく大量に株式を買付けようとする事例が存在することも否定できません。その中には、ステークホルダーの利益を著しく損なう蓋然性の高いものや、関係者に十分な判断の時間や判断の材料を与えないものなど、企業価値及び株主共同の利益にとって望ましくない買付けが行われることも予想される状況にあります。
当社は、このような当社企業価値及び株主共同の利益に照らして望ましくない買付けを行おうとする者に対して、方針決定を支配する者となる機会を与えることは、株主の皆様の様々なご意見を方針決定に反映させようとするにあたって望ましくないものと考えております。
以上をもって、基本方針といたします。
② 基本方針に関する取り組み
(イ) 財産の有効な活用、適切な企業集団の形成その他の基本方針の実現に資する特別な取り組み
当社は、以下のような取り組みが、ひいては当社企業価値及び株主共同の利益を向上させ、多様な投資家の皆様からの当社への投資につながり、結果的に、基本方針の実現に資すると考えており、かかる考えの下でこれら取り組みを実施しております。
・当社は、平成25年4月から3カ年に及ぶ第5次中期経営計画を策定するにあたり、“輝け アイホン ~真の輝きを求めて~”を掲げ、その目指すべき方向として「近年低下している収益性を改善するとともに、高いシェアを誇れる企業集団にし、株主の皆様や社員など全てのステークホルダーにとって、魅力あるブランドカンパニーとする」ことを念頭に中期経営計画の達成に向けた取り組みを推進しております。
・当社は、日本国内においては、電材商社、家電商社、通信工事業者等を直接の販売先としておりますが、さらに直接の販売先ではないハウスメーカー、デベロッパー、設計事務所などに対しても、全国に営業担当者を配置してきめ細かい提案活動を行い、これにより、インターホンの普及及びその市場の拡大に努めております。
・当社が取り扱う通信機器は、お客様の様々なニーズに対応するため、専門性を活かし、標準品だけでも約1,500種類を取り揃え、標準品では対応できないお客様に対してはオーダーメイドによる受注生産品をお届けしております。
・当社は世界約70カ国に製品を輸出しており、特に、重点市場であるアメリカ・ヨーロッパ・オセアニア・シンガポール・中国においては、現地の販売子会社を通じて積極的な販売活動を行っております。
・生産現場においては、タイ・ベトナムを含めグループ一体となって、生産性の向上とコストダウンに努めております。
・製品のアフターサービスについても、アフターサービスはメーカーが果たすべき責任であるという考えの下、アイホンテクノショップと称するサービス代行店を国内に約120店配置し、お客様のご不便を最小限にとどめるよう努めております。
・当社は、電機メーカー、住宅設備メーカー、情報サービス会社などとの共同開発にも積極的に取り組んでおります。こうした共同開発において、当社が様々な企業からアライアンスの打診を頂けるのも、当社が特定の資本系列に属していないことが、その一因であると考えております。インターホン機器は、かかるアライアンスを通じて情報通信機器としての機能をも備え、このことが製品サービスと地位の向上につながっております。
(ロ) 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取り組み
取締役会は、基本方針に照らし不適切な者によって方針決定が支配されることを防止するための取り組みの一つとして、当社株式の大規模な買付けを行う際の一定のルールを設ける必要があると考えました。
そこで、当社は平成19年6月28日開催の第49回定時株主総会において当社株券等の大規模買付行為に関する対応方針(以下、「本対応方針」といいます。)を導入することを承認いただきました。
③ 当社の取り組みが、基本方針に沿い、株主共同の利益を害するものではなく、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないことについて
(イ) ②(イ)の取り組みについて
②(イ)で記載した取り組みは、いずれも、究極的にはステークホルダー全体の利益を実現することを目的とした施策であり、当社企業価値の向上及び株主共同の利益の確保を図るためのものであります。したがって、多様な投資家の皆様に株主となっていただき、そのご意見を方針決定に反映させるという当社の基本方針に沿うものであります。
また、これらの取り組みは、当社の会社役員の地位の維持につながるものではありません。
(ロ) ②(ロ)の取り組みについて
本対応方針は、定時株主総会にお諮りし、株主の皆様の承認を条件として効力を発生するものですが、本対応方針の内容については、以下のような点から、基本方針に沿うものであり、株主共同の利益を害するものではなく、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えております。
・当社が導入いたしました本対応方針の内容は、大規模買付者に対して事前に大規模買付情報の提供及び大規模買付行為の是非を判断する時間を確保することを求めることによって、大規模買付者の提案に応じるか否かについて株主の皆様の適切な判断を可能とするものであります。したがって、株主共同の利益を害するものではなく、基本方針に沿う内容となっております。
・本対応方針の内容は、対抗措置が発動される場合を、大規模買付者が予め定められた大規模買付ルールを遵守しない場合や、当社企業価値及び株主共同の利益を著しく損なうと認められる場合に限定するものです。このように、対抗措置の発動は当社企業価値及び株主共同の利益に適うか否かという観点から決定することとしておりますので、基本方針に沿い、株主共同の利益を害するものではなく、また、当社の会社役員の地位の維持を目的としないものとしております。
・本対応方針の内容として、独立性の高い社外者を構成員とした独立委員会を設置し、対抗措置の発動を取締役会が判断するにあたっては、独立委員会の勧告を最大限尊重することとしております。また、取締役会において、必要に応じて外部専門家等の助言を得ることができるものとしております。このように、対抗措置を発動できる場合か否かの判断について、取締役会の恣意的判断を排除するための仕組みを備える内容としており、株主共同の利益を害するものではなく、また、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものでもないといえます。
なお、本対応方針は株主意思の尊重の考えに基づき、3年ごとにその期間更新または廃止について定時株主総会の承認議案を上程することを予定しており、平成25年6月27日開催の第55回定時株主総会においては本対応方針を一部変更の上で、継続することを承認いただきました。このように本対応方針の継続について株主の皆様の意思が反映されるよう努めており、株主共同の利益を害することのないよう、また、当社の会社役員の地位維持につながることのないよう努めております。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、15億2千3百万円であります。