四半期報告書-第36期第1四半期(平成28年1月1日-平成28年3月31日)
有報資料
(1)経営成績の分析
当社は、前連結会計年度より決算期を3月31日から12月31日に変更いたしました。経過期間となった平成27年12月期につきましては、当社は4月から12月の9ヶ月間、12月決算の連結子会社は1月から12月の12ヶ月間を連結対象期間としておりました。このため、前期と比較する場合については、前期実績を当連結対象期間と同一の期間に調整した数値に補正して増減比を記載しております。
当第1四半期における世界経済は、米国や欧州では、総じて緩やかな回復基調となりました。しかしながら、中国をはじめとする新興国経済の成長鈍化や資源国経済の低迷、さらには金融市場の大幅な変動や地政学的リスクの高まり等、さまざまな景気の下振れリスクを抱えながら、依然として先行き不透明な状況で推移しました。また、わが国においても、急激な円高の進行や株価の下落等により、景気の先行きに対する懸念が強まっております。
このような状況の中、当社グループでは、平成28年度を初年度とする5ヶ年の中期経営計画を策定し、当期より取り組みを開始いたしました。この中期経営計画では、「GrowthOne(グロースワン) イノベーションによる持続的成長」を基本方針に掲げ、①成長分野の事業化の加速、②ソリューションプロバイダへの転身、③イノベーション集団への転身、という3つの重点課題にグループ一体となってチャレンジしていくことで、高付加価値市場を創出し、持続的な成長を目指してまいります。
当第1四半期は、これまでの主力市場であるサイン(広告・看板製作)市場における活動に加え、オリジナルグッズ製作等を行うリテイル市場や布地に印刷を施すテキスタイル市場、さらにはデンタル(歯科医療)市場といった新たな成長分野の開拓に注力いたしました。
これらの取り組みの結果、当第1四半期の売上高は、為替によるマイナスの影響があったものの、前年同期比0.9%増の110億70百万円となりました。費用面では、売上原価率が前年同期並みとなりましたが、販売費及び一般管理費は、人件費や広告販促費等が減少したこともあり前年同期比4.9%減となりました。これにより、営業利益は、前年同期比16.8%増の13億74百万円となりました。経常利益は、前年同期比13.2%増の12億48百万円となり、また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比19.4%増の7億99百万円となりました。
なお、当第1四半期における主要通貨の為替レート(平成28年1月~平成28年3月の平均レート)は、115.49円/米ドル(前年同期119.10円)、127.25円/ユーロ(前年同期134.21円)でした。
当社及び連結子会社の事業は、コンピュータ周辺機器の製造販売であり、区分すべき事業セグメントが存在しないため、単一セグメントとなっております。なお、品目別の売上高は、以下の通りであります。
品目別売上高
| 品目 | 前第1四半期連結累計期間 (補正後) | 当第1四半期連結累計期間 | 増減額 (百万円) (補正後) | 構成比増減 (%) (補正後) | 前年同期比 (%) (補正後) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | ||||
| プリンター | 4,508 | 41.1 | 4,387 | 39.6 | △120 | △1.5 | 97.3 |
| プロッタ | 361 | 3.3 | 337 | 3.0 | △24 | △0.3 | 93.4 |
| 工作機器 | 874 | 8.0 | 1,116 | 10.2 | 242 | 2.2 | 127.8 |
| サプライ | 3,645 | 33.2 | 3,500 | 31.6 | △144 | △1.6 | 96.0 |
| その他 | 1,585 | 14.4 | 1,727 | 15.6 | 141 | 1.2 | 108.9 |
| 合計 | 10,975 | 100.0 | 11,070 | 100.0 | 94 | - | 100.9 |
[プリンター]
従来からの主力市場であるサイン(広告・看板製作)市場は、先進国においては、市場が成熟化傾向にあることを受け、高付加価値製品や良質なサービス・サポートの提供により、顧客満足度を向上させていくことで市場シェアの維持・拡大を図っております。一方、新興国においては、各地域で販売網の整備・拡充を実施しながら、積極的なセールス・マーケティング活動を推進し、市場拡大に努めております。また、今後の成長分野として、紙以外の多様な材料に印刷が可能なUVプリンターや布地への印刷用途に特化したテキスタイル用プリンターによる“新しい印刷市場”の開拓にも積極的に取り組んでおります。
当第1四半期は、サイン市場では、高価格なプロ用機種から中・低価格なスタンダード機種へと市場ニーズが変化してきた影響もあり、プロ用機種を中心に低調に推移しました。しかしながら、昨年11月に発売した新製品「SOLJET(ソルジェット)EJシリーズ」に引き続き、今年3月には、新開発のヘッドやインクを搭載するスタンダード機種の新製品「TrueVIS(トゥルービズ)VGシリーズ」をリリースする等、ユーザーのビジネス競争力向上を実現する新たなソリューションを提案しました。
一方、スマートフォンケースやノベルティ等に写真やイラストを印刷してオリジナグッズ製作等を行うリテイル市場では、小型UVプリンターLEFシリーズが好調に推移しました。今年1月に、生産性向上を実現した新製品「LEF-300」を市場投入したことや、ショッピングセンターやDIYショップ等の大型店舗における集客率向上や商品の差別化を図るための施策のひとつとして、店舗内にUVプリンター等を導入してオリジナルグッズを製作・販売するサービスが注目され始めていること等を背景に、先進国を中心に売上を伸ばしました。
また、テキスタイル市場では、スポーツウェアやオリジナルウェアの製作用途で、昨年12月に発売したXT-640を中心に専用プリンターの導入が進みました。
これらの結果、プリンターの売上高は43億87百万円(前年同期比97.3%)となりました。
[プロッタ]
導入しやすい価格のGS-24が好調に推移したものの、一部の高価格機種が前年同期を下回ったこともあり、プロッタの売上高は3億37百万円(前年同期比93.4%)となりました。
[工作機器]
従来から取り組んでいる製造業や彫刻業における活動に加えて、デジタル化のニーズが高まるヘルスケア分野に向けた取り組みを強化しております。なかでもデンタル(歯科医療)市場は、世界各地域における積極的なセールス・マーケティング活動の展開により、工作機器カテゴリーの主力市場に成長しております。
当第1四半期は、製造業向けの3次元切削加工機が伸び悩みました。一方、デンタル市場においては、昨年10月に発売したデンタル加工機DWXシリーズの新製品2機種が好調な立ち上がりを見せたこともあり、北米や日本、中国を中心に大きく伸長しました。歯の治療に使用される詰め物や被せ物の製作プロセスをトータルに提案できる体制作りと新規販売網の開拓が順調に進んでいることや、世界各地域に広がる販売ネットワークを通じた良質なサービス・サポートの提供により、着実に成果を上げております。一人ひとりに合った治療やサービスが必要とされる歯科医療をはじめとするヘルスケア分野は、デジタル技術やものづくりのノウハウといった当社の持つ強みを発揮できる分野であり、今後も成長市場と位置付けて、さらなる事業拡大を図ってまいります。
これらの結果、工作機器の売上高は11億16百万円(前年同期比127.8%)となりました。
[サプライ]
サイン市場向けプリンターのインクの販売が前年同期を下回ったこと等により、サプライの売上高は35億円(前年同期比96.0%)となりました。
[その他]
保守やサービスパーツ等のその他売上については、プリンターやデンタル加工機の導入に伴う保守契約やサービスパーツの売上が増加したこと等により、売上高は17億27百万円(前年同期比108.9%)となりました。
地域別の売上高は、以下の通りであります。
地域別売上高
| 地域 | 前第1四半期連結累計期間 (補正後) | 当第1四半期連結累計期間 | 増減額 (百万円) (補正後) | 構成比増減 (%) (補正後) | 前年同期比 (%) (補正後) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | ||||
| 日本 | 1,352 | 12.3 | 1,377 | 12.4 | 25 | 0.1 | 101.9 |
| 北米 | 2,724 | 24.8 | 2,976 | 27.0 | 252 | 2.2 | 109.3 |
| 欧州 | 3,933 | 35.9 | 4,020 | 36.3 | 86 | 0.4 | 102.2 |
| アジア | 718 | 6.5 | 901 | 8.1 | 182 | 1.6 | 125.5 |
| その他 | 2,247 | 20.5 | 1,794 | 16.2 | △452 | △4.3 | 79.9 |
| 合計 | 10,975 | 100.0 | 11,070 | 100.0 | 94 | - | 100.9 |
[日 本]
プリンターでは、サイン市場向けのプリンターがプロ用機種を中心に大きく減少しました。一方、オリジナルグッズ製作用途に提案している小型UVプリンターやテキスタイル用プリンターは、新製品を中心に好調に推移しました。工作機器では、企業のものづくり用途に提案している3次元切削加工機等が伸び悩んだものの、デンタル加工機が好調に推移しました。
これらの結果、日本の売上高は13億77百万円(前年同期比101.9%)となりました。
[北 米]
プリンターでは、サイン市場向けの低価格機種が好調に推移しました。また、UVプリンターでは、オリジナルグッズ製作向けの小型UVプリンターが堅調だったことに加え、厚みのある材料に直接印刷ができる大型UVプリンターが伸長しました。工作機器では、デンタル加工機が新製品を中心に前年同期を大きく上回りました。
これらの結果、米ドルに対する円高の影響があったものの、北米の売上高は29億76百万円(前年同期比109.3%)となりました。
[欧 州]
プリンターでは、サイン市場向けの低価格機種が堅調だったものの、高・中価格機種は低調な販売となりました。一方、UVプリンターでは、ショッピングセンターやDIYショップ等の大型店舗に小型UVプリンターが導入されるケースが増加していることもあり、欧州全域で前年同期を上回る結果となりました。また、テキスタイル用プリンターも、スポーツウェアの製作用途を中心に堅調となりました。工作機器では、主に南欧地域において、デンタル加工機が伸長しました。
これらの結果、ユーロに対する円高の影響があったものの、欧州の売上高は40億20百万円(前年同期比102.2%)となりました。
[ア ジ ア]
中国では、販売網の見直しや新規販売店の開拓が順調に進んだことが奏功し、デンタル加工機等の売上が大きく伸長しました。また、韓国では、小型UVプリンターが増加しました。ASEAN地域やインドでは、現地販売店との連携強化を図りながら、積極的なセールス・マーケティング活動を推進し、プリンターの低価格機種を中心に売上を伸ばしました。
これらの結果、アジアの売上高は9億1百万円(前年同期比125.5%)となりました。
[そ の 他]
オーストラリアでは、サイン市場向けのプリンターが伸び悩んだものの、UVプリンター等が堅調となりました。一方、政治の混迷が続き経済情勢の悪化が長期化しているブラジルや、資源価格下落の影響を受けている中東および一部の南米地域では、プリンターを中心に販売が低迷し、前年同期を大きく下回る結果となりました。
これらの結果に加え、主にブラジルレアルに対する円高の影響もあり、その他地域の売上高は17億94百万円(前年同期比79.9%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期末の総資産は、前連結会計年度末と比べ2億16百万円減少し、377億63百万円(前連結会計年度末比99.4%)となりました。流動資産では、受取手形及び売掛金が4億3百万円増加し、現金及び預金が7億24百万円減少いたしました。固定資産では、特に大きな変動はありませんでした。
当第1四半期末の負債は、1億31百万円減少し、149億37百万円(前連結会計年度末比99.1%)となりました。流動負債では、賞与引当金が費用計上により2億60百万円増加し、固定負債では、長期借入金が返済により3億60百万円減少いたしました。
当第1四半期末の純資産は、84百万円減少し、228億26百万円(前連結会計年度末比99.6%)となりました。前連結会計年度末に対し当期の業績等により利益剰余金が3億68百万円増加した一方で、円高となったこと等により、為替換算調整勘定が4億52百万円の減少となりました。
(3)対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、今後の事業運営の方針等について、別途、平成28年度を初年度とする5ヶ年の中期経営計画を策定し、取り組みを進めております。
(4)研究開発活動
当社及び連結子会社における研究開発活動は当社で行っており、当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は7億86百万円であります。
(5)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社及び当社の従業員数に著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当社はセル生産方式によるフレキシブルな生産体制をとっており、生産は比較的変動いたします。因みに当第1四半期連結累計期間における生産実績は以下の通りであります。前連結会計年度は、決算期の変更により、平成27年4月1日から平成27年12月31日までの9ヵ月決算となっております。このため、対前年同期比については記載しておりません。なお、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
生産実績
| 品目 | 当第1四半期連結累計期間(千円) | 前年同期比(%) |
| プリンター | 3,762,624 | - |
| プロッタ | 254,391 | - |
| 工作機器 | 788,730 | - |
| サプライ | 1,259,128 | - |
| 合計 | 6,064,874 | - |
(注)生産金額は当社の標準販売価格によっております。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。