四半期報告書-第37期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)
有報資料
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間(平成29年1月1日から平成29年6月30日まで)における世界経済は、米国や欧州、日本等の先進国では、総じて緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、中国やブラジル、ロシアをはじめとする新興国経済の成長鈍化、各地における地政学的リスクの高まり、英国の欧州連合(EU)離脱問題、米新政権の政策運営等、さまざまな景気下振れリスクを抱えながら、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループでは、平成28年度を初年度とする5ヶ年の中期経営計画を策定し、前期より取り組みを開始しております。この中期経営計画では、「GrowthOne(グロースワン) イノベーションによる持続的成長」を基本方針に掲げ、①成長分野の事業化の加速、②ソリューションプロバイダへの転身、③イノベーション集団への転身、という3つの重点課題にグループ一体となってチャレンジしていくことで、高付加価値市場を創出し、持続的な成長を目指してまいります。
当第2四半期は、3Dものづくり市場向けの3次元切削加工機やデンタル(歯科医療)市場向け加工機等、当社グループの3D事業を担う「DGSHAPE(ディージーシェイプ)株式会社」が当期の4月に事業運営を開始し、デンタル市場を焦点に3D事業の拡大に向けた活動を強化いたしました。また、プリンターにおいても、これまでの主力市場であるサイン(広告・看板製作)市場に加えオリジナルグッズ等の製作を行うリテイル市場の開拓に注力いたしました。
このように、中期経営計画の重点課題の一つである「成長分野の事業化の加速」を推進すべく積極的な事業活動を行いましたが、当第2四半期の売上高は、プリンターの販売が大きく減少したこと等により、前年同期比6.0%減の214億11百万円となりました。売上原価率は、販売単価の下落や生産量の減少等により、前年同期に比べ4.1%上昇しました。販売費及び一般管理費は、前年同期を下回りましたが、売上高に対する比率は前年同期に比べ1.2%上昇しました。これらの結果、営業利益は、前年同期比48.7%減の13億69百万円となり、経常利益は、前年同期比42.9%減の13億61百万円となりました。また、米国特許侵害訴訟の和解金を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は、32百万円となりました。
なお、当第2四半期における主要通貨の為替レート(平成29年1月~6月の平均レート)は、112.38円/米ドル(前年同期111.86円)、121.67円/ユーロ(前年同期124.70円)でした。
当社及び連結子会社の事業は、コンピュータ周辺機器の製造販売であり、区分すべき事業セグメントが存在しないため、単一セグメントとなっております。なお、品目別の売上高は、以下の通りであります。
品目別売上高
| 品目 | 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減額 (百万円) | 構成比増減 (%) | 前年同期比 (%) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | ||||
| プリンター | 9,494 | 41.7 | 7,861 | 36.7 | △1,633 | △5.0 | 82.8 |
| プロッタ | 699 | 3.1 | 679 | 3.2 | △19 | 0.1 | 97.2 |
| 工作機器 | 2,172 | 9.5 | 2,372 | 11.1 | 199 | 1.6 | 109.2 |
| サプライ | 7,048 | 31.0 | 6,849 | 32.0 | △198 | 1.0 | 97.2 |
| その他 | 3,355 | 14.7 | 3,648 | 17.0 | 292 | 2.3 | 108.7 |
| 合計 | 22,770 | 100.0 | 21,411 | 100.0 | △1,359 | - | 94.0 |
[プリンター]
従来からの主力市場であるサイン(広告・看板製作)市場では、市場が成熟化傾向であることを受け、高付加価値製品や良質なサービス・サポートの提供により、顧客満足度を向上させていくことで市場シェアの維持・拡大を図っております。また、今後の成長分野として、スマートフォンケースや家電製品、ノベルティ等に写真やイラストを印刷してオリジナルグッズ製作を行うリテイル市場等、“新しい印刷市場”の開拓に積極的に取り組んでおります。
当期間は、サイン市場では、市場の成熟化に加えて大手参入による競争環境の激化を背景に、高価格から低価格へ市場ニーズの変化が続いており、高価格帯機種を中心に販売が低迷しました。しかしながら、前期に市場投入した低溶剤系プリンターの新世代モデルTrueVIS(トゥルービズ)シリーズ「VG-640/540及びSG-540/300」の販売は堅調に推移しており、なかでも「SG-540/300」は、当期の5月にドイツで開催された世界最大規模の印刷業界の展示会「FESPA(フェスパ)2017」において、高付加価値な製品・技術に対して贈られる「EDPアワード」を受賞いたしました。
一方、リテイル市場においては、小型UVプリンターの新製品は堅調だったものの、既存モデルの販売減少が影響し、UVプリンター全体の売上が減少しました。なお当期は、小売店舗でのオリジナルグッズ製作用途をリテイルビジネスとして欧州から世界各地域に横展開することに加え、2月には小型UVプリンターLEFシリーズの新製品「LEF-200」を発売する等、積極的なセールス・マーケティング活動を推進しました。
このように、当期間では、サイン市場向けプリンターやリテイル市場向け小型UVプリンターの販売が前年同期を下回った結果、プリンターの売上高は78億61百万円(前年同期比82.8%)となりました。
[プロッタ]
当期の3月から4月にかけてカッティング精度を向上させた大型カッティングマシンの新製品「GR-640/540/420」を発売しましたが、既存モデルの販売減少が影響し、売上高は6億79百万円(前年同期比97.2%)となりました。
[工作機器]
3Dものづくり市場では、前期の10月に発売した3次元切削加工機の新製品「MDX-50」が、製造業での試作用途や教育機関等で導入が進み、好調な販売を維持しました。デンタル市場では、当期の3月に発売した、加工する歯科材料を自動で交換するオートディスクチェンジャー機能搭載のデンタル加工機の新製品「DWX-52DC」が、日本、欧米等の先進国において生産性を求める歯科技工所に受け入れられ、好調に推移しました。
また、当期の4月には、子会社のDGSHAPE株式会社が3Dものづくりやデンタル等の3D事業を新たなブランドでスタートしました。DGSHAPE株式会社では、当社が培ってきたデジタル技術やものづくりのノウハウを活かして、デジタル化の新たな潮流に対応したソリューションの提供を目指しています。製造業や彫刻業、教育機関等の3Dものづくり市場を基盤に、デジタル化の進展が見込めるデンタル市場の成長を加速させると共に、さらにより広い領域で新たな価値提案を行うことで3D事業の拡大を図ってまいります。
このように、当期間では、3次元切削加工機とデンタル加工機の新製品が売上に寄与したことにより、工作機器の売上高は23億72百万円(前年同期比109.2%)となりました。
[サプライ]
UVプリンターやテキスタイル用プリンターのインクが伸長したものの、サイン市場向けプリンターのインクが伸び悩んだことにより、サプライの売上高は68億49百万円(前年同期比97.2%)となりました。
[そ の 他]
保守やサービスパーツ等のその他売上については、主にサービスパーツの売上が増加したことにより、売上高は36億48百万円(前年同期比108.7%)となりました。
地域別の売上高は、以下の通りであります。
地域別売上高
| 地域 | 前第2四半期連結累計期間 | 当第2四半期連結累計期間 | 増減額 (百万円) | 構成比増減 (%) | 前年同期比 (%) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | ||||
| 日本 | 2,621 | 11.5 | 2,499 | 11.7 | △122 | 0.2 | 95.3 |
| 北米 | 6,404 | 28.1 | 6,161 | 28.8 | △243 | 0.7 | 96.2 |
| 欧州 | 8,046 | 35.3 | 7,495 | 35.0 | △551 | △0.3 | 93.1 |
| アジア | 2,034 | 8.9 | 1,752 | 8.2 | △281 | △0.7 | 86.1 |
| その他 | 3,662 | 16.2 | 3,502 | 16.3 | △160 | 0.1 | 95.6 |
| 合計 | 22,770 | 100.0 | 21,411 | 100.0 | △1,359 | - | 94.0 |
[日 本]
プリンターでは、印刷幅30インチから54インチのUVプリンターがパッケージ試作用途で大きく増加しましたが、サイン市場向けのプリンターが高価格帯機種を中心に減少しました。工作機器では、3次元切削加工機の新製品「MDX-50」が製造業での試作用途や教育機関等で好調に推移しましたが、デンタル加工機DWXシリーズは前年同期を下回りました。
これらの結果、日本の売上高は24億99百万円(前年同期比95.3%)となりました。
[北 米]
工作機器では、デンタル加工機の新製品「DWX-52DC」が主に中規模クラスの歯科技工所に向けて好調な販売となりました。また、3次元切削加工機の新製品「MDX-50」は、デザイン試作等の用途で好調に推移しました。一方、プリンターでは、テキスタイル用プリンターが好調だったものの、サイン市場向けプリンターの高価格帯機種が前年同期を大きく下回りました。
これらの結果、北米の売上高は61億61百万円(前年同期比96.2%)となりました。
[欧 州]
工作機器では、デンタル加工機の新製品「DWX-52DC」が好調に推移すると共に、3次元切削加工機や金属素材に写真やイラスト、文字等をマーキングできるメタルプリンターが増加しました。一方、プリンターでは、サイン市場向けプリンターや小型UVプリンター等の主力機種が減少しました。
これらの結果、欧州の売上高は74億95百万円(前年同期比93.1%)となりました。
[ア ジ ア]
中国では、プリンターや工作機器等の製品販売は堅調に推移しましたが、サービスパーツの売上が大きく減少しました。韓国では、デンタル加工機が好調だったものの、プリンターが伸び悩み、売上全体が減少しました。インドやASEAN地域では、サイン市場向けプリンターを中心に前年同期に比べ減少しました。
これらの結果、アジアの売上高は17億52百万円(前年同期比86.1%)となりました。
[そ の 他]
オーストラリアでは、小型UVプリンターや3次元切削加工機が好調だったものの、サイン市場向けプリンターやデンタル加工機が減少しました。また、ブラジルをはじめとした中南米地域では、小型UVプリンターやデンタル加工機が大きく増加した一方で、売上構成比の大きいサイン市場向けプリンターが低迷しました。
これらの結果、その他地域の売上高は35億2百万円(前年同期比95.6%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期末の総資産は、前連結会計年度末と比べ7億95百万円減少し、355億45百万円(前連結会計年度末比97.8%)となりました。流動資産では、未収入金等のその他が4億48百万円増加し、現金及び預金が11億38百万円減少いたしました。固定資産では、特に大きな変動はありませんでした。
当第2四半期末の負債は、4億53百万円減少し、152億70百万円(前連結会計年度末比97.1%)となりました。流動負債では、支払手形及び買掛金が2億22百万円増加し、固定負債では、長期借入金が返済により7億20百万円減少いたしました。
当第2四半期末の純資産は、3億42百万円減少し、202億75百万円(前連結会計年度末比98.3%)となりました。前連結会計年度末に対し当期の業績等により利益剰余金が4億11百万円減少しました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
四半期連結キャッシュ・フロー計算書の要約
| 科目 | 前第2四半期連結累計期間 (百万円) | 当第2四半期連結累計期間 (百万円) | 増減 (百万円) |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 2,316 | 308 | △2,008 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △638 | △471 | 167 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | △1,466 | △1,018 | 447 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | △626 | 15 | 641 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | △415 | △1,166 | △751 |
| 新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 | - | 10 | 10 |
| 現金及び現金同等物の四半期末残高 | 9,593 | 8,779 | △814 |
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動によるキャッシュ・フローは、3億8百万円の収入となり、前年同期と比べ20億8百万円の減少となりました。主な増加要因としましては、売上債権が減少したことやたな卸資産が減少したこと等によります。主な減少要因としましては、利益面で税金等調整前四半期純損失となったことが大きく、また、仕入債務が減少したこと等によります。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期が6億38百万円の支出であったのに対し、当第2四半期連結累計期間は4億71百万円の支出となり、前年同期と比べ1億67百万円の支出額の減少となりました。有形固定資産の取得による支出が減少したことが主な要因となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期が14億66百万円の支出であったのに対し、当第2四半期連結累計期間は10億18百万円の支出となり、前年同期と比べ4億47百万円の支出額の減少となりました。当第2四半期連結累計期間は特段の動きはありませんでしたが、前年同期は、自己株式の取得を目的とした調達等で短期借入金の純増減額が31億10百万円あり、一方で、自己株式の取得代金として34億18百万円の支出がありました。
(4)対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、今後の事業運営の方針等について、別途、平成28年度を初年度とする5ヶ年の中期経営計画を策定し、取り組みを進めております。
(5)研究開発活動
当社グループにおける研究開発活動は当社及び連結子会社のDGSHAPE株式会社で行っており、当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は14億87百万円であります。
(6)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社及び当社の従業員数に著しい増減はありません。
(7)生産、受注及び販売の実績
当社はセル生産方式によるフレキシブルな生産体制をとっており、生産は比較的変動いたします。因みに当第2四半期連結累計期間における生産実績は以下の通りであります。なお、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
生産実績
| 品目 | 当第2四半期連結累計期間(千円) | 前年同期比(%) |
| プリンター | 6,344,745 | 89.1 |
| プロッタ | 559,087 | 112.3 |
| 工作機器 | 1,563,742 | 95.6 |
| サプライ | 2,506,235 | 120.6 |
| 合計 | 10,973,811 | 96.9 |
(注)生産金額は当社の標準販売価格によっております。
(8)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。