有価証券報告書-第25期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 15:11
【資料】
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【項目】
96項目

対処すべき課題

当社グループの主要顧客が属するデジタル家電を中心とした市場においては、需要構造の変化や生産拠点の海外シ
フトも相まって、取り巻く事業環境が大きく変化している状況下にあり、製品力の強化と併せて、市場変化に対応し
た販売活動の推進が求められています。このような状況を踏まえて、継続的・安定的な収益基盤の構築を目指し、以
下の課題への対処をしてまいります。
① 製品競争力の向上
グローバル競争が激化・拡大する状況下で、成長事業としての「センサーデバイス・高機能デバイス関連装置」
や「エネルギー・照明関連装置他」に対する製品のコスト面、納期面での更なる強化が重要となっております。
また、当社グループのコア技術としてのファインピッチ実装技術やカスタム化システム技術の強化、設計生産性
の更なる向上などを図り、性能、品質や技術サポート面での強化と併せて生産設備としてのコストパフォーマンス
での差別化を推進します。
② 新製品・新事業展開の推進
薄型テレビなどのコンシューマ製品対応の生産設備投資が減速していく一方で、環境保全の要請や車の電動化拡
大などによるリチウムイオン電池関連、又は、LED・有機EL照明、さらに、イメージセンサーやタッチセンサー他
の各種センサーデバイス関連の設備需要の拡大が見込まれており、当社グループが保有するコア技術の今後の成長
市場への横展開が重要となっております。市場で先行している技術の積極的な取込みや他社との連携も図ってい
き、FPD関連装置の次の柱となる装置・事業の開拓を推進します。
③ 生産体制の強化
製品競争力の強化と併せて、品質、納期、コストや変動対応力など、ものづくりにおける差別化が重要となって
おります。生産技術力の向上、工場の効率的な運用、協力会社との連携などを図っていき、グローバル市場で競争
力あるものづくりの強化・差別化を推進します。
④ 販売・サービス体制の強化
競争が激化する中で、販売・サービス面での顧客満足度向上が重要となっております。性能、品質、納期、コス
ト面での差別化と併せて、顧客に対するきめ細かな組織的なサポートを図っていき、既存顧客と併せて新規顧客か
らの受注拡大を狙いとした販売・サービス体制の効果的な強化を推進します。
⑤ 財務体質の強化
受注から売上債権の回収に至るリードタイムを考慮した運転資金の効率化と併せて、今後の展開に向けての投資
のための資金の確保が重要となっております。期間業績の着実な改善を図っていき、また、設計生産性向上、製造
工期短縮、検収の短期化などを推進し、キャッシュ・フローの改善に基づく強靭な経営体質・財務体質の強化を推
進します。