有価証券報告書-第86期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/23 14:25
【資料】
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【項目】
130項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、米国では好調な雇用情勢を背景として緩やかな景気拡大が続きました。中国では公共投資の拡大に支えられ景気は持ち直しの動きがみられました。欧州においては英国のEU離脱決定、テロ事件などの政治リスクに対する警戒感の高まりはあるものの景気は緩やかに回復しました。
我が国経済においては、企業収益の回復や雇用環境の改善により個人消費においても緩やかに持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかに回復しております。
当社グループの関連する自動車業界では、米国市場では堅調な雇用環境により、大型車等を中心に新車販売が堅調に推移し、新車販売台数は過去最高となりました。中国においても市場の拡大が継続しており、自動車生産・販売台数がともに過去最高水準になりました。欧州市場でも乗用車の販売が堅調に推移しております。国内市場では軽自動車の販売の低迷はありますが、乗用車においては堅調な動きを維持しております。
このような経営環境の中で、当社グループではグローバルな自動車内装部品メーカーとしての地位を確立すべく、品質の確保、生産性向上と原価低減活動の推進、製品開発力・技術力の強化を図り、海外を含む事業展開を積極的に進めており、当連結会計年度においては、中国における顧客への対応と今後の更なる事業拡大を図る為、中国湖北省武漢市に東風河西(武漢)頂飾系統有限公司を新規設立いたしました。
当連結会計年度の業績につきましては、売上高は同期間における為替が前期比で大幅な円高となったこともあり、2,225億37百万円(前連結会計年度比6.5%減)、営業利益は158億88百万円(前連結会計年度比3.0%減)、経常利益は156億49百万円(前連結会計年度比2.9%減)となりましたが、税金費用の減少等により親会社株主に帰属する当期純利益は90億17百万円(前連結会計年度比5.5%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
主要得意先の堅調な販売を受けて、売上高は676億89百万円(前連結会計年度比11.3%増)となり、セグメント利益は23億66百万円(前連結会計年度比54.9%増)となりました。
②北米
一部車種の生産終了に伴う車種構成の変化や円高による為替影響を受けて、売上高は1,017億1百万円(前連結会計年度比15.7%減)、セグメント利益は58億89百万円(前連結会計年度比15.1%減)となりました。
③欧州
主要得意先の新車立ち上げ効果を上回る円高による為替影響を受けて、売上高は147億26百万円(前連結会計年度比11.2%減)となり、セグメント利益は13億2百万円(前連結会計年度比3.0%減)となりました。
④アジア
一部得意先の減産と円高による為替影響により、売上高は384億20百万円(前連結会計年度比3.7%減)となり、セグメント利益は67億14百万円(前連結会計年度比2.9%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ11億17百万円少ない142億85百万円(前連結会計年度比7.3%減)となりました。
なお、詳細につきましては、「7財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載しております。