有価証券報告書-第84期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 16:15
【資料】
PDFをみる
【項目】
127項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、米国においては、個人消費が堅調に推移しており、景気の拡大基調を下支えいたしました。中国においては、成長の減速は見られるものの、一部では強い個人消費動向もあり、景気は全体として緩やかな回復となりました。欧州においては、雇用情勢は一部で改善の兆しが見られ、景気は緩やかに持ち直しました。
我が国においては、消費増税後、景気は持ち直しており、個人消費も雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調を維持いたしました。
また、当社グループの関連する自動車業界では、米国市場では労働環境の改善により引き続きSUVと小型トラックを中心に好調な販売が継続しており、また欧州市場においても前年度対比で販売が増加し、長引く販売低迷から緩やかな回復がみられました。一方、国内市場では軽自動車増税前の駆け込み需要を背景に、軽自動車の販売が底堅く推移しております。
このような環境の中で、当社グループはグローバルな自動車内装部品メーカーとしての地位を確立すべく、品質の確保、生産性向上と原価低減活動の推進、製品開発力・技術力の強化を図り、海外を含む新規取引先への拡販を積極的に進めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は2,148億84百万円(前連結会計年度比19.7%増)、営業利益は116億51百万円(前連結会計年度比30.1%増)、経常利益は117億59百万円(前連結会計年度比22.0%増)、当期純利益は65億72百万円(前連結会計年度比11.6%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
主要得意先の堅調な販売を受けて、売上高は603億23百万円(前連結会計年度比5.6%増)となりましたが、立ち上げ準備費用の負担もあり、セグメント利益は17億57百万円(前連結会計年度比20.2%減)となりました。
②北米
主要得意先の好調な販売から、売上高は1,079億5百万円(前連結会計年度比29.2%増)となり、移転価格税制調整金の計上もあり、セグメント利益は70億29百万円(前連結会計年度は5億80百万円のセグメント利益)となりました。
③欧州
主要得意先の堅調な販売動向から、売上高は154億78百万円(前連結会計年度比9.6%増)となりましたが、新製品立ち上げに伴う初期費用の増加等から、セグメント利益は9億56百万円(前連結会計年度比26.4%減)となりました。
④アジア
中国市場は堅調に推移いたしましたが、アセアン市場での販売状況により、売上高は311億77百万円(前連結会計年度比26.1%増)となり、セグメント利益は44億43百万円(前連結会計年度比10.7%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ63億73百万円多い74億36百万円(前連結会計年度比599.3%増)となりました。
なお、詳細につきましては、「7財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載しております。