有価証券報告書-第79期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 13:03
【資料】
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【項目】
118項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境に改善の動きが見られ、また、個人消費の持ち直しの動きも見られるなど、緩やかな回復基調が続いております。一方、海外においては、米国を中心とした先進国経済に回復の兆しが見られるものの、米国の新政権発足、新興国経済の下振れリスクおよび英国のEU離脱の影響等により先行き不透明な状況となっております。
このような状況の中で、当連結会計年度における売上高は、為替換算による売上高の減少影響などにより前期比7.5%減の128,652百万円となりました。損益面では、減収となったものの材料費及び経費の合理化影響などにより、営業利益は前期比19.2%増の5,670百万円、経常利益は前期比45.0%増の5,104百万円、また、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比88.4%増の3,986百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 日本
国内の売上高は、主要得意先の増産影響により36,706百万円と前期に比べ4,043百万円(12.3%)の増収となりました。セグメント利益は、諸経費の減少等より903百万円と前期に比べ631百万円(232.2%)の増益となりました。
② 北米
北米の売上高は、為替換算による売上高の減少影響及び主要得意先の減産影響により64,780百万円と前期に比べ12,583百万円(△16.2%)の減収となりました。セグメント利益は、車種構成差および合理化による材料費率改善はあったものの、減産影響により1,978百万円と前期に比べ148百万円(△6.9%)の減益となりました。
③ 中国
中国の売上高は、為替換算差により23,562百万円と前期に比べ550百万円(△2.2%)の減収となりました。セグメント利益は、諸経費の減少等により2,546百万円と前期に比べ379百万円(17.4%)の増益となりました。
④ 東南アジア
東南アジアの売上高は、為替換算による売上高の減少影響により3,603百万円と前年同期に比べ1,441百万円(△28.5%)の減収となりました。セグメント利益は、車種構成差による材料費率改善等により322百万円と前期に比べ160百万円(99.0%)の増益となりました。
なお、売上高は消費税抜きで記載しております。また、以下、「生産、受注及び販売の状況」、「設備の状況」についても同様であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、2,911百万円(44.7%)増加し、当連結会計年度末は9,424百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果獲得した資金は8,719百万円(前年同期は10,251百万円の獲得)となりました。これは、税金等調整前当期純利益5,421百万円をはじめ、減価償却費4,865百万円等の資金増加要因が、法人税等の支払額1,207百万円等の資金減少要因を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は4,758百万円(前年同期は5,526百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,781百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は844百万円(前年同期は10,217百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出5,522百万円をはじめ、自己株式の取得による支出676百万円等の資金減少要因が、長期借入による収入5,620百万円等の増加要因を上回ったことによるものであります。