四半期報告書-第61期第3四半期(平成27年10月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/02/10 10:20
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国では金融政策正常化、原油価格下落、ドル高の影響が懸念されるものの雇用改善と家計消費の着実な回復が進んでいます。欧州では、地政学的リスクの影響が懸念されるものの堅調な個人消費により回復基調を続けています。中国をはじめとする新興国における経済成長は鈍化しており、景気の停滞が続いています。
日本経済は、個人消費が総じて底堅く推移しており、設備投資はおおむね横ばいで、景気は緩やかな回復基調となりました。
そのような中で自動車業界は、北米では自動車販売が好調に推移しております。アジア地域では、中国市場が、成長鈍化もありますが小型車減税の効果もあり、自動車販売は回復しております。日本においては、軽自動車税増税等があり、軽小型車市場を中心に需要が停滞しました。
このような状況において当社グループは、平成26年4月から開始した第12次中期計画において「圧倒的競争力を持つシャーシシステムメーカーになる」ことを全社方針として掲げ、シャーシシステム体質への変革と環境対応技術強化を図り、真のグローバル化に向けて販売拡大を進めております。
このような中で、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、北米自動車販売が引き続き堅調に推移するとともに、為替の円安影響等により、売上高は144,145百万円(前年同期比12.9%増)、営業利益4,463百万円(前年同期比23.1%増)、経常利益4,263百万円(前年同期比16.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,316百万円(前年同期比16.5%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
当社の主要得意先の生産台数減少に伴って受注量が減少し、売上高は15,961百万円(前年同期比16.5%減)と減少し、営業損失は599百万円(前年同期営業利益90百万円)となりました。
(北米)
北米市場は堅調な自動車販売が継続し、為替影響も相まって、売上高は93,067百万円(前年同期比16.4%増)と増加し、営業利益は3,538百万円(前年同期比17.5%増)となりました。
(アジア)
中国での新規得意先向けの量産立上及びタイでの主要得意先の生産台数の回復等に伴い、売上高は35,116百万円(前年同期比22.7%増)と増加し、営業利益は1,128百万円(前年同期営業利益98百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金、機械装置及び運搬具(純額)の増加等により、前連結会計年度末に比べ7,084百万円増加し、139,781百万円となりました。
負債は、支払手形及び買掛金、短期借入金の増加等により、前連結会計年度末に比べ5,751百万円増加し、92,091百万円となりました。
純資産は、利益剰余金、非支配株主持分の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,333百万円増加し、47,690百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は一般管理費に計上した2,402百万円であり、地域別セグメントでは日本942百万円、北米1,042百万円、アジア417百万円となります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。