四半期報告書-第62期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/02/10 9:51
【資料】
PDFをみる
【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国では雇用環境の改善により個人消費が堅調に推移しておりますが、新政権の政策に関する不確実性が懸念されます。欧州では、金融緩和策や新興国の景気回復等から底堅く推移しました。中国では、減速感があるものの、公共投資の拡大や小型車減税措置等の政策により経済成長を維持しております。その他新興国では景気減速傾向ながら、一部で底打ち感も見られました。
日本経済においては、各種政策により雇用情勢は改善しており、新興国経済の減速や為替の円高基調により生産や輸出に鈍さがある中で、持ち直しの動きがあります。
一方、自動車業界においては、北米では自動車販売が堅調に推移しておりますが、中国では小型車減税措置もあり自動車販売が拡大しております。日本においては、軽小型車の販売不振もあり国内販売は横ばいで推移しました。
こうした環境下、当社グループでは、平成26年4月より開始した第12次中期計画の「圧倒的競争力を持つシャーシシステムメーカーになる」との方針のもと、グローバルベースで販売拡大を進めております。
当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、国内市場での主要得意先の生産回復及び中国市場における得意先の好調な販売を主因とし、売上高は141,530百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益5,888百万円(前年同期比31.9%増)、経常利益4,988百万円(前年同期比17.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,396百万円(前年同期比82.1%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
当社の主要得意先の生産台数の回復、輸出台数の増加により、売上高は18,700百万円(前年同期比17.2%増)、営業利益は866百万円(前年同期営業損失599百万円)となりました。
(北米)
北米市場は自動車販売が堅調に推移しましたが、円高による為替影響、労働市場の逼迫による労務費増もあり、売上高は85,811百万円(前年同期比7.8%減)、営業利益は2,272百万円(前年同期比35.8%減)となりました。
(アジア)
中国市場では主要得意先への好調な販売及び新規得意先への販売増加により、売上高は37,018百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は2,522百万円(前年同期比123.5%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金、受取手形及び売掛金、建物及び構築物、建設仮勘定の減少等により、前連結会計年度末に比べ3,586百万円減少し、134,393百万円となりました。
負債は、支払手形及び買掛金、短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ1,315百万円減少し、89,596百万円となりました。
純資産は、為替換算調整勘定、非支配株主持分の減少等により、前連結会計年度末に比べ2,271百万円減少し、44,797百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は一般管理費に計上した2,156百万円であり、地域別セグメントでは日本640百万円、北米1,093百万円、アジア422百万円となります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。