四半期報告書-第153期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/12 15:34
【資料】
PDFをみる

注記事項-後発事象、要約四半期連結財務諸表(IFRS)

20.後発事象
(取得による企業結合)
(1)企業結合の概要
① 被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 Quest Photonic Devices B.V.(以下、「Quest社」)
事業の内容 医療機器の開発・製造・販売
② 企業結合を行った主な理由
Quest社は、先進的な医療用蛍光イメージングシステムの開発、製造、販売を行っている企業で、外科領域のイメージング技術の革新に貢献しています。様々な光の波長を活用したイメージング技術の開発に強みを持っており、開腹手術や腹腔鏡手術における蛍光ガイド手術用のイメージングシステム「Spectrum®」をはじめ、光線力学療法向け機器など幅広い医療用イメージング機器を提供しています。
当社はこれまでも外科内視鏡イメージングの分野において4K、3Dなどの技術を導入してきましたが、今回の買収により、蛍光イメージング技術および製品ラインアップを強化することで、より正確で安全な外科手術の実現に貢献してまいります。
③ 取得した議決権付資本持分の割合
100%
④ 取得日
2021年2月9日
⑤ 被取得企業の支配を獲得した方法
現金を対価とする株式取得
(2)取得対価
50百万ユーロ(予定)
なお、取得対価には条件付対価が含まれており、契約内容に基づき算出され得る取得対価の上限額を記載しています。
要約四半期連結財務諸表の承認日までに当該企業結合の当初の会計処理が完了していないため、当企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の公正価値並びにその主な内訳、のれん、取得関連費用、当社グループに与える影響に関する詳細な情報は開示していません。
(映像事業の譲渡)
当社は2020年9月30日に締結した日本産業パートナーズ株式会社(以下、JIP)との株式譲渡契約に基づき、当社が保有するOMデジタルソリューションズ株式会社の株式総数の95%(発行済株式総数の95%)を2021年1月1日付で譲渡いたしました。これにより、当社はOMデジタルソリューションズ株式会社に対する支配を喪失しています。
① 譲渡の理由
近年では、スマートフォンの進化に伴う市場の急激な縮小等、デジタルカメラの市場環境は極めて厳しい状況にあります。当社はこれまでコスト構造の見直しや事業の効率化に向けたさまざまな施策に取り組んでまいりましたが、映像事業は2020年3月期まで3期連続で営業損失を計上するに至っています。このような状況の中で、当社は、映像事業をよりコンパクトで筋肉質かつ機動的な組織構造へとすべく分社化し、JIPのもとで事業を展開することが、映像事業の自律的かつ持続的な成長を実現に資すると判断いたしました。
② 譲渡した相手会社の名称
OJホールディングス株式会社
(OJホールディングス株式会社は、JIPが管理・運営等をする特別目的会社です)
③ 譲渡の時期
2021年1月1日
④ 譲渡する子会社の名称及び事業内容
名称OMデジタルソリューションズ株式会社
事業内容ミラーレス一眼を中心としたデジタルカメラや交換レンズ、ICレコーダーなどのオーディオ製品等の製造及び販売等に関する事業

⑤ 譲渡する株式の数及び売却後の持分
譲渡する株式の数19株
譲渡後の持分5%

⑥ 連結財務諸表への影響
当該事業譲渡による損益影響は、譲渡契約に基づく費用負担に応じて当第3四半期連結累計期間に反映済みです。詳細については、注記「17.非継続事業」に記載しています。
(国内販売機能再編に係る会社分割の決定) 当社は、会社分割の方法により、医療及び科学事業の国内販売機能(以下、「本対象機能」)に関する権利義務を、当社の完全子会社であるオリンパスメディカルサイエンス販売株式会社(以下、「OMSJ」)に承継させる会社分割(以下、「本会社分割」)を行うこととし、OMSJと吸収分割契約を締結することを、2021年2月12日付で、決定いたしました。
1.取引の概要
①対象となった事業の名称及びその事業の内容
事業の名称 内視鏡事業、治療機器事業及び科学事業
事業の内容 上記事業の国内販売機能
承継する資産、負債の帳簿価額
総資産 24,400百万円
負債 6,000百万円
純資産 18,400百万円
承継する資産、負債の帳簿価額は、2021年2月12日現在での見込み額であり、実際に承継する金額は、上記
の金額と異なります。
②会社分割の効力発生日
2021年10月1日(予定)
③会社分割の法的形式
当社を吸収分割会社とし、OMSJを吸収分割承継会社とする吸収分割
④会社分割後企業の状況
当社の名称、所在地、代表者の役職・氏名、事業内容、資本金及び決算期について、本会社分割による変更はありません。OMSJは、本会社分割の効力発生日と同日付で、商号を「オリンパスマーケティング株式会社」に変更する予定です。その他、本会社分割によるOMSJの事業内容、資本金及び決算期の変更はありません。
2.取引の目的を含む取引の内容
2020年11月13日付適時開示「当社グループにおける国内販売機能再編の検討開始に関するお知らせ」でお知らせいたしました通り、当社は、2021年10月1日に、当社グループにおける国内販売機能の再編を実施する予定です。 現在、当社グループの国内販売機能は、当社及びOMSJが担っておりますが、この2社の医療及び科学事業の国内販売機能を統合することで、「柔軟な人員配置」や「パートナーとの連携強化」、さらには「全国統一の施策の展開」や「優秀人材の獲得・リテンション」等を実現し、販売体制の強化を目指します。
本会社分割は、かかる国内販売機能の再編を実施し、当社の本対象機能に関する権利義務をOMSJに承継させることを目的として行うものです。
なお、本件会社分割が当社の連結業績に与える影響は、軽微です。