有価証券報告書-第48期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/26 9:27
【資料】
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【項目】
142項目

有報資料

(1) 会社の経営の基本方針
(企業理念)
“夢を持って、美を求め、形にする”
当社グループは「夢・美・形」の追求によって、はじめて輝く明日がやって来ると信じています。「実現できると信じる心」が、企業の継続と社員の幸せ、そして社会への貢献を実現する原動力となります。
また、当社グループは「手のひらロマンで世界を刻む」をコーポレートスローガンとして掲げております。
世界市場のニーズである高付加価値製品の低コスト化に応えるため、ベトナムへの製造拠点の移設以来、埼玉県川口市に本社を構え、日本において当社経営の根幹である経験豊富な人間力で企画開発、販売・管理などのすべての業務を一元管理しています。「お客様のニーズを的確に捉える営業力を開発へ生かす」、「どこよりも迅速に、お客さまの満足度に高く応える製品を形にする」、「確かな技術に裏打ちされた製品を提供する」、それが当社グループの使命であり、社会への貢献の恒久的責任であると考えます。
(行動指針)
発展 … 常に発展する企業である。
安定 … 永く安定した企業である。
幸福 … 全社員が幸福感を持てる。
安全 … 安全でクリーンなもの作りの実現。
(CSR(企業の社会的責任)活動とSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み)
当社グループは、「Environment(環境)」、「Society(社会)」、「Governance(ガバナンス)」を重点課題として設定し、①お客様、②株主・市場、③社会・環境、④従業員により高い価値を提供することを通じて、社会全体の持続的な発展に貢献してまいります。
また、当社グループは、持続可能な社会を実現するために、SDGsへの取り組みを推進しております。
これらの詳細につきましては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」及び「3 事業等のリスク」、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等及び5 従業員の状況等」などに記載しております。
(経営戦略)
当社グループは、日本のものづくりの技術を背景に創業以来、時計バンド及び関連製品の製造を中心に、メガネフレームや日用品などの精密部品加工企業として事業を拡大してまいりました。
今、世界のものづくりには大きな変化の波が押し寄せています。気候変動をはじめとした様々なリスクに対応する必要から生じた「CHINA プラスONE」の動きはより鮮明となり、「NEXT CHINA」へと進んでおります。当社グループは、ASEANのベトナムとカンボジアに生産拠点があり、そこでは金型設計・製造・プレス・研磨・表面処理迄を一貫生産しており、「提案力・開発力・コスト力・技術力・品質力・管理力」の6つのチカラで、「手のひらサイズのロマン」にふさわしい製品をお届けすることにより、世界のものづくりに貢献してまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、現時点では 中長期の経営計画数値は公表しておりませんが、親会社株主に帰属する当期純利益の継続的拡大を実現するため、また、中長期的な企業価値の向上を目的として、翌年度の経営計画目標である売上高及び営業利益、並びに売上高営業利益率を重視しております。
このため、令和8年5月15日付けで開示しております令和9年3月期の連結業績予想である、売上高7,652,000千円、営業利益317,000千円(売上高営業利益率4.1%)を当面の目標数値に設定しております。セグメント別の売上高は、時計関連5,619,000千円、メガネフレーム900,000千円、釣具・応用品1,133,000千円です。
(令和7年度の経営計画目標の達成状況)
令和7年度の経営計画目標の達成状況は次のとおりです。なお、詳細につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の状況」に記載しております。
経営計画目標(千円)当期実績(千円)計画目標の達成率
売上高
時計関連5,135,0005,878,107114.5%
メガネフレーム900,000854,93595.0%
釣具・応用品965,0001,162,781120.5%
合計7,000,0007,895,825112.8%
営業利益180,000374,982208.3%
営業利益率2.6%4.7%184.7%

(3) 中長期的な会社の経営戦略、経営環境及び対処すべき課題
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度において、当社グループが判断したものです。
当社グループは、中期経営計画は公表しておりません。今後も単年度の経営計画目標を公表し、それを着実に達成していくということを基本方針としております。毎期の経営計画目標を着実に達成し続けることが重要な課題と認識し、適宜分析または評価を行いながら、ひいてはそれが中長期的な企業価値の向上に繋がると考えております。
(令和6年度の経営計画目標の達成状況)
令和6年度の経営計画目標の達成状況は次のとおりです。
経営計画目標(千円)当期実績(千円)計画目標の達成率
売上高
時計関連4,727,0005,250,078111.1%
メガネフレーム1,050,000896,68985.4%
釣具・応用品869,0001,011,647116.4%
合計6,646,0007,158,415107.7%
営業利益170,000275,644162.1%
営業利益率2.6%3.9%150.5%

今後の見通しにつきましては、世界の景気は、一部地域において弱さがみられるものの、緩やかな持ち直しが期待されています。ただし、中東情勢を始めとした地政学的リスクの高まり、金融資本市場の変動、米国や中国の通商政策の動向などの影響により、先行きの不透明感が高まっています。
このような環境のもと、当社グループは、グローバルでサプライチェーンの再構築が進む状況を重要な事業機会と捉えております。特に、調達先の分散や安定供給へのニーズが高まるなか、ASEANに有する生産拠点を活用し、品質対応力、コスト競争力及び安定供給体制を兼ね備えた生産体制の構築を進めることが、当社グループの持続的成長に向けた重要な課題であると認識しております。
令和8年度以降につきましても、サステナビリティ経営を推進するとともに、収益力の更なる改善、ASEAN生産体制の強化、営業基盤の拡充及び財務基盤の安定化を通じて、将来の成長に向けた経営基盤の強化を行いながら、次の3項目について優先的に取り組んでまいります。
(既存事業の維持拡大と事業領域の拡大、営業の強化)
主力製品である時計関連につきましては、既存取引先との関係維持にとどまらず、取引先のサプライチェーン見直しや調達先分散のニーズに対応した提案営業を強化してまいります。時計バンドや時計外装部品の新規受注に向け、開発・営業部門のみならず製造部門も一体となり、品質、コスト、納期の各面から競争力のある提案を行うことで、収益の拡大を図ってまいります。
メガネフレームにつきましては、㈱村井の主要ブランドであるagnès b.(アニエスベー)、JILL STUART(ジルスチュアート)及びYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)に続くブランドの育成・開発を進めるとともに、海外営業の強化及びEC(電子商取引)を活用した販路拡大などにより、収益基盤の強化を図ってまいります。
釣具・応用品につきましては、釣具用部品の受注が堅調に推移しているなか、既存取引先におけるシェア拡大及び新規案件の獲得を進め、更なる収益拡大を目指してまいります。
また、既存の事業領域にとどまらず、当社グループが有する精密加工技術、金属加工及び樹脂加工に関するノウハウを活かし、品質と価格競争力を両立した製品領域への展開を進め、新たな販路の開拓に取り組んでまいります。
(ASEAN生産拠点の体制強化)
ASEANエリアにおけるNISSEY VIETNAM CO.,LTD.(以下、「ベトナム工場」という。)及びNISSEY CAMBODIA CO.,LTD.(以下、「カンボジア工場」という。)は、当社グループのサプライチェーン戦略を支える重要な生産拠点です。
ベトナム工場につきましては、高付加価値製品、技術難度の高い製品及び品質管理機能を担う中核拠点として位置付け、DX化、半自動化・自動化及び業務効率化を推進してまいります。また、技術・品質・管理面におけるグループ内の中核機能を高め、ASEAN全体の生産体制を支える役割を強化してまいります。
カンボジア工場につきましては、相対的なコスト競争力を活かした量産拠点として、ベトナム工場からの生産ラインの段階的な移管及び技術や管理手法の移転、現地人材の育成を進め、生産能力及び品質対応力の向上を図ってまいります。
これらの取り組みにより、ベトナム工場とカンボジア工場の役割を明確化し、ASEAN全体での生産性向上、製造原価の低減及び供給体制の安定化を図ることで、当社グループの競争力強化に繋げてまいります。
(財務基盤の拡充の継続)
当社グループが持続的に成長していくためには、売上拡大のみならず、収益力の更なる改善及び財務基盤の安定化が重要であると認識しております。取引金融機関及び取引先からの信頼を維持・向上させるため、製造部門の採算性改善、製造原価の低減、資金繰りの安定化及び為替変動リスクへの対応に引き続き注力してまいります。
また、ASEAN生産体制の強化を通じて、売上総利益率の更なる改善及び安定的な収益確保を図り、将来の成長に向けた投資余力の確保と財務基盤の拡充に取り組んでまいります。

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