有価証券報告書-第69期(2022/01/01-2022/12/31)
有価証券報告書に記載されている将来に関する記述は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
(Ⅰ)経営の基本方針
アシックスグループは、「ASICS SPIRIT」に掲げた創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし- "Anima Sana In Corpore Sano" 」を基本に、ビジョン「Create Quality Lifestyle through Intelligent Sport Technology-スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」の実現に向けて、「アシックスの理念」をもって事業運営を行っております。
(Ⅱ)長期ビジョン「VISION2030」策定

2030年に向けて、当社は「プロダクト」に加え、「ファシリティとコミュニティ」「アナリシスとダイアグノシス」これら3つの事業ドメインでビジネスを拡大していきます。この3つの事業ドメインを通じて、人々の心と身体の健康を実現していきます。


すべての事業ドメインに共通して、この3つのテーマを掲げています。進化を続けるデジタル技術を活用し、各個人に合わせてパーソナライズされた製品・サービスを、環境に配慮したサステナブルな手法で開発・提供していきます。これら3つのテーマを通じて、各事業ドメインを単独で成長させつつ、それぞれの事業ドメインが交わることで相乗効果を生み出し、価値の最大化を図ります。


(Ⅲ)中期経営計画2023策定
① 中期経営計画2023の進捗状況
中期経営計画2023の営業利益および営業利益率の目標を一年前倒しで達成しました。
戦略目標である「デジタルを軸にした経営への転換」では、当社会員プログラムのOneASICS会員数が730万人(前期比+35.2%)となりました。EC売上高も863億円(前期比+35.3%)と伸長し、収益性の改善に繋げています。また、すべてのランナーに対してプレミアムなランニング体験を提供することを目指し、レース登録会社である株式会社アールビーズおよびnjuko SASをグループ会社化し、全世界において約1,000万人以上のレース登録を通じたランナーとの接点拡大およびランニングエコシステムの構築を加速させました。
また、もうひとつの戦略目標である「事業活動を通したサステナブルな社会の実現」では、2050年までに事業における「温室効果ガス排出量実質ゼロ」の実現に向けた新たな取組みとして、温室効果ガス排出量を最も低く抑えたスニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95」を9月15日に発表しました。今後も機能性と環境配慮の両立を実現するイノベーションを通じて、世界の人々の心身の健康とスポーツができる環境を守ることに貢献していきます。
重点戦略であるパフォーマンスランニングでは、トップアスリート向けのランニングシューズ「METASPEED」シリーズの最新作、「METASPEED SKY+」と「METASPEED EDGE+」を発売しました。4月24日にスペインのマラガで開催した世界陸連公式レース「META:Time:Trials」(当社主催)では、当社の誇るトップアスリート73人が「METASPEED+」シリーズを着用し、29のパーソナルベスト、4つのナショナルレコードが生まれる結果となりました。主要地域である日本・米国・欧州でNo.1のランニングブランドになる為、ランニングエコシステムの構築に加え、ランニング専門店との取組み強化などにより、ランニングシューズ市場でのマーケットシェア拡大を図ります。
② 経営環境
●市場環境
コロナの影響により減少し、バーチャル化されたランニング大会やイベントは、2022年には通常レースへの転換が進みました。それによりスポーツ用品市場は好調に推移しています。
あらゆる場面でデジタルとリアルを結び付けようとする様々な取り組みが社会全体で進んでおり、今後もその傾向はますます加速していくことが予想されます。
また、脱炭素社会に向けた地球規模での取組みや企業活動における責任について今後より一層求められていくと考えています。
●競合他社の状況
スポーツイベントの再開、またコロナ禍によって高まったランニング・ウォーキングを中心としたスポーツ参加の拡大を追い風に、ほとんどのスポーツメーカーが業績を伸ばしています。
Eコマース市場の急速な拡大を背景に、各社ともに売上は伸張しており、今後もデジタルを成長のドライバーとした売上拡大を目指していくことが想定されます。さらに、実店舗とEコマースをつなぐオムニチャネル化に向けた取り組みも進んできていることから、引き続き各社ともにデジタル分野への投資に注力していくことが予想されます。
サステナビリティという観点では、プロダクトおよびサービスにおいて環境を配慮することが求められる社会となっており、スポーツメーカー各社もプロダクトやサービスだけではなく、ビジネスのあらゆる面でサステナビリティに関する目標を設定し、様々な取り組みを通じてその達成を目指しています。
●顧客動向
生活者の購買動向は、コロナ禍で普及したEコマースがさらに進みデジタルを活用したツールやサービスが拡大しましたが、リアルでの購買や体験に対するニーズも戻ってきており、今後はデジタルとリアルを掛け合わせたサービス需要がますます加速することが予想されます。
また、より持続的な社会を実現するための消費に対する価値観の変化やニーズはさらに大きくなることが予測されています。
③ VISION2030と中期経営計画2023の位置づけ
中期経営計画2023は、VISION2030実現のための重要な最初の3ヵ年計画です。将来の持続的成長に向けて、まずはランニングにおいてプロダクトを軸に3つの事業ドメインの連携を強めることに注力し、アシックスの目指す未来「誰もが一生涯、運動・スポーツを通じて心も身体も満たされるライフスタイルを創造する(Lifetime Athletes in All of Us)」の実現を目指します。また、収益性にフォーカスすることで、安定した財務基盤を確立します。
④ 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
中期経営計画2023を実行していく上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、 以下の戦略目標、方針に従って定めた重点戦略を着実に実行することで、収益性を高めることに注力し、将来の持続的成長のための安定した財務基盤を確立します。

⑤ 経営指標
中期経営計画2023では、以下の財務指標を設定し、利益体質の確立と資産効率の向上により、強固な財務基盤の確立を目指しております。また財務指標だけでなく、VISION2030達成に向けた非財務指標も設定し、追求していきます。

(Ⅰ)経営の基本方針
アシックスグループは、「ASICS SPIRIT」に掲げた創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし- "Anima Sana In Corpore Sano" 」を基本に、ビジョン「Create Quality Lifestyle through Intelligent Sport Technology-スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」の実現に向けて、「アシックスの理念」をもって事業運営を行っております。
(Ⅱ)長期ビジョン「VISION2030」策定
| 当社は、「健全な身体に健全な精神があれかし」を創業哲学とし、主に「パフォーマンス・アスリート」のための「プロダクト」を中心にビジネスを展開してきました。しかし、世界の60歳以上の人口が今後非常に速いペースで伸びていくことが予測され、より長く健康でいることが注目されています。また「健康」の定義も、昨今は身体の健康だけでなく、心の健康まで含めるようになっています。このように急激に変化していく社会環境の中で創業哲学を実現するため、誰もが「ライフタイム・アスリート」として、スポーツを通じて心も身体も満たされるライフスタイルを創造していくことを目指し、そ のために当社が2030年にあるべき姿としてVISION2030を策定しております。 | ![]() |

2030年に向けて、当社は「プロダクト」に加え、「ファシリティとコミュニティ」「アナリシスとダイアグノシス」これら3つの事業ドメインでビジネスを拡大していきます。この3つの事業ドメインを通じて、人々の心と身体の健康を実現していきます。


すべての事業ドメインに共通して、この3つのテーマを掲げています。進化を続けるデジタル技術を活用し、各個人に合わせてパーソナライズされた製品・サービスを、環境に配慮したサステナブルな手法で開発・提供していきます。これら3つのテーマを通じて、各事業ドメインを単独で成長させつつ、それぞれの事業ドメインが交わることで相乗効果を生み出し、価値の最大化を図ります。


(Ⅲ)中期経営計画2023策定
① 中期経営計画2023の進捗状況
中期経営計画2023の営業利益および営業利益率の目標を一年前倒しで達成しました。
戦略目標である「デジタルを軸にした経営への転換」では、当社会員プログラムのOneASICS会員数が730万人(前期比+35.2%)となりました。EC売上高も863億円(前期比+35.3%)と伸長し、収益性の改善に繋げています。また、すべてのランナーに対してプレミアムなランニング体験を提供することを目指し、レース登録会社である株式会社アールビーズおよびnjuko SASをグループ会社化し、全世界において約1,000万人以上のレース登録を通じたランナーとの接点拡大およびランニングエコシステムの構築を加速させました。
また、もうひとつの戦略目標である「事業活動を通したサステナブルな社会の実現」では、2050年までに事業における「温室効果ガス排出量実質ゼロ」の実現に向けた新たな取組みとして、温室効果ガス排出量を最も低く抑えたスニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95」を9月15日に発表しました。今後も機能性と環境配慮の両立を実現するイノベーションを通じて、世界の人々の心身の健康とスポーツができる環境を守ることに貢献していきます。
重点戦略であるパフォーマンスランニングでは、トップアスリート向けのランニングシューズ「METASPEED」シリーズの最新作、「METASPEED SKY+」と「METASPEED EDGE+」を発売しました。4月24日にスペインのマラガで開催した世界陸連公式レース「META:Time:Trials」(当社主催)では、当社の誇るトップアスリート73人が「METASPEED+」シリーズを着用し、29のパーソナルベスト、4つのナショナルレコードが生まれる結果となりました。主要地域である日本・米国・欧州でNo.1のランニングブランドになる為、ランニングエコシステムの構築に加え、ランニング専門店との取組み強化などにより、ランニングシューズ市場でのマーケットシェア拡大を図ります。
② 経営環境
●市場環境
コロナの影響により減少し、バーチャル化されたランニング大会やイベントは、2022年には通常レースへの転換が進みました。それによりスポーツ用品市場は好調に推移しています。
あらゆる場面でデジタルとリアルを結び付けようとする様々な取り組みが社会全体で進んでおり、今後もその傾向はますます加速していくことが予想されます。
また、脱炭素社会に向けた地球規模での取組みや企業活動における責任について今後より一層求められていくと考えています。
●競合他社の状況
スポーツイベントの再開、またコロナ禍によって高まったランニング・ウォーキングを中心としたスポーツ参加の拡大を追い風に、ほとんどのスポーツメーカーが業績を伸ばしています。
Eコマース市場の急速な拡大を背景に、各社ともに売上は伸張しており、今後もデジタルを成長のドライバーとした売上拡大を目指していくことが想定されます。さらに、実店舗とEコマースをつなぐオムニチャネル化に向けた取り組みも進んできていることから、引き続き各社ともにデジタル分野への投資に注力していくことが予想されます。
サステナビリティという観点では、プロダクトおよびサービスにおいて環境を配慮することが求められる社会となっており、スポーツメーカー各社もプロダクトやサービスだけではなく、ビジネスのあらゆる面でサステナビリティに関する目標を設定し、様々な取り組みを通じてその達成を目指しています。
●顧客動向
生活者の購買動向は、コロナ禍で普及したEコマースがさらに進みデジタルを活用したツールやサービスが拡大しましたが、リアルでの購買や体験に対するニーズも戻ってきており、今後はデジタルとリアルを掛け合わせたサービス需要がますます加速することが予想されます。
また、より持続的な社会を実現するための消費に対する価値観の変化やニーズはさらに大きくなることが予測されています。
③ VISION2030と中期経営計画2023の位置づけ
中期経営計画2023は、VISION2030実現のための重要な最初の3ヵ年計画です。将来の持続的成長に向けて、まずはランニングにおいてプロダクトを軸に3つの事業ドメインの連携を強めることに注力し、アシックスの目指す未来「誰もが一生涯、運動・スポーツを通じて心も身体も満たされるライフスタイルを創造する(Lifetime Athletes in All of Us)」の実現を目指します。また、収益性にフォーカスすることで、安定した財務基盤を確立します。
④ 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
中期経営計画2023を実行していく上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、 以下の戦略目標、方針に従って定めた重点戦略を着実に実行することで、収益性を高めることに注力し、将来の持続的成長のための安定した財務基盤を確立します。

⑤ 経営指標
中期経営計画2023では、以下の財務指標を設定し、利益体質の確立と資産効率の向上により、強固な財務基盤の確立を目指しております。また財務指標だけでなく、VISION2030達成に向けた非財務指標も設定し、追求していきます。

