有価証券報告書-第72期(2025/01/01-2025/12/31)
(2)戦略
アシックスは、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)の達成を目指し、バリューチェーン全体で循環型ビジネスモデルへの移行を進め、「中期経営計画2026」に基づき、スポーツのできる環境を守るための取り組みを推進しています。アシックスの事業は、生産委託先工場をはじめとするグローバルなサプライチェーンに支えられており、各パートナーとの協働が不可欠です。グローバル拠点では、配送最適化やグリーンエネルギーの調達によりCO₂排出量削減を実現しています。事業拡大に伴う排出増加にも対応すべく、ネットゼロに向けたロードマップに基づき、サプライヤーとの協働を強化し、持続可能な成長と環境負荷低減の両立を図っています。
主要サプライヤーには、再生可能エネルギーの導入などを求める「グリーン調達方針」を展開しております。2024年にはこの「グリーン調達方針」をアップデートし、2030年までに再生可能エネルギー使用率100%の達成を求めるとともに、対象範囲を拡大しました。フットウエアの戦略的一次生産委託工場の100%が再生可能エネルギーの調達計画を策定しています。
2024年には、スコープ1およびスコープ2で43.1%、スコープ3で14.9%の排出削減(2015年比)を達成いたしました。事業拡大に伴う生産量の増加により、スコープ3の削減率は2023年より低下しましたが、再生可能エネルギーの利用は順調に進捗しています。
アシックスは、サプライヤーとの継続的な対話を通じて課題を把握し、必要な支援を行いながら、バリューチェーン全体での脱炭素化と循環型ビジネスモデルへの移行を推進しています。今後も、ネットゼロに向けたロードマップに基づき、業界の発展や協働の機会に応じてアクションプランを継続的に改善していきます。
●シナリオ分析
経営企画部・経理部・財務部・生産統括部・サステナビリティ部が連携し、シナリオ分析を実施し、原材料価格の変動・製品表示規制の導入といった移行リスク及び気温上昇によるスポーツ時間の減少、台風、洪水の激甚化によるサプライチェーンの操業停止といった物理的リスクを特定しました。また、低炭素製品・サービスの開発・拡大を通じたイノベーション創出や顧客基盤の拡大といった機会も特定しました。リスクと機会の分析に当たっては、2030年・2050年を時間軸として設定し、1.5℃・2℃・4℃シナリオにおけるインパクトを試算し、対応策を策定しています。
この分析結果は代表取締役会長CEO・代表取締役社長COO、執行役員を含む経営層に報告され、事業戦略に統合されます。
※2022年度のデータに基づき算出
●サプライヤーとの連携
アシックス全体の環境負荷の65%以上がサプライチェーンの製造過程において発生しており、サプライチェーンとの協力が欠かせません。アシックスは、サプライヤーと協力して温室効果ガスの排出削減やサステナビリティ活動に取り組んでおります。
2024年までに、フットウエアの戦略的一次生産委託工場の100%が再生可能エネルギーの調達計画を策定しています。また、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を目指し、2024年にグリーン調達方針を更新いたしました。さらに、コストや品質に加え、地政学リスクとサステナビリティを重視した材料調達方針を導入し、環境配慮材の採用やCO₂排出削減目標の設定を求めております。サステナビリティの進捗を管理し、サプライヤーから情報を提供してもらうことで、CO₂削減目標の達成に向けた対話を行っております。サプライヤーを招いたミーティングでは、アシックスのビジョンや新たな方針を共有し、業界の動向について意見交換をすることで、連携を強化しております。
●製品のカーボンフットプリント表示による開示の透明性向上
GEL-KAYANO 32等の製品に、材料調達から廃棄における温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)を表示しております。第三者による認証を受けた計算手法により、何百ものデータを集計して数値を算出し、計算手法も開示しております。製品のカーボンフットプリントを表示することにより、透明性を高め、温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みを認知頂くことで、お客様と一緒に気候変動へのアクションを取ってまいります。
また、2025年に発表したミラノ・コルティナ2026オリンピック・パラリンピック冬季競技大会 TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアにおいても、対象アイテム※に同様の取り組みを展開し、製品ライフサイクル全体での数値をプリント表示しております。
※対象アイテム:ポディウムジャケット(アウトドア)、ポディウムパンツ(アウトドア)、ボディウムジャケット(インドア)、ボディウムパンツ(インドア)
アシックスは、TEAM JAPANゴールドパートナー(スポーツ用品)です。
アシックスは、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)の達成を目指し、バリューチェーン全体で循環型ビジネスモデルへの移行を進め、「中期経営計画2026」に基づき、スポーツのできる環境を守るための取り組みを推進しています。アシックスの事業は、生産委託先工場をはじめとするグローバルなサプライチェーンに支えられており、各パートナーとの協働が不可欠です。グローバル拠点では、配送最適化やグリーンエネルギーの調達によりCO₂排出量削減を実現しています。事業拡大に伴う排出増加にも対応すべく、ネットゼロに向けたロードマップに基づき、サプライヤーとの協働を強化し、持続可能な成長と環境負荷低減の両立を図っています。
主要サプライヤーには、再生可能エネルギーの導入などを求める「グリーン調達方針」を展開しております。2024年にはこの「グリーン調達方針」をアップデートし、2030年までに再生可能エネルギー使用率100%の達成を求めるとともに、対象範囲を拡大しました。フットウエアの戦略的一次生産委託工場の100%が再生可能エネルギーの調達計画を策定しています。
2024年には、スコープ1およびスコープ2で43.1%、スコープ3で14.9%の排出削減(2015年比)を達成いたしました。事業拡大に伴う生産量の増加により、スコープ3の削減率は2023年より低下しましたが、再生可能エネルギーの利用は順調に進捗しています。
アシックスは、サプライヤーとの継続的な対話を通じて課題を把握し、必要な支援を行いながら、バリューチェーン全体での脱炭素化と循環型ビジネスモデルへの移行を推進しています。今後も、ネットゼロに向けたロードマップに基づき、業界の発展や協働の機会に応じてアクションプランを継続的に改善していきます。
●シナリオ分析
経営企画部・経理部・財務部・生産統括部・サステナビリティ部が連携し、シナリオ分析を実施し、原材料価格の変動・製品表示規制の導入といった移行リスク及び気温上昇によるスポーツ時間の減少、台風、洪水の激甚化によるサプライチェーンの操業停止といった物理的リスクを特定しました。また、低炭素製品・サービスの開発・拡大を通じたイノベーション創出や顧客基盤の拡大といった機会も特定しました。リスクと機会の分析に当たっては、2030年・2050年を時間軸として設定し、1.5℃・2℃・4℃シナリオにおけるインパクトを試算し、対応策を策定しています。
この分析結果は代表取締役会長CEO・代表取締役社長COO、執行役員を含む経営層に報告され、事業戦略に統合されます。
| リスクの内容 | 事業へのインパクト | 財務 インパクト/年 | 対応策 |
| 移行リスク | |||
| 原材料価格 の変動 | 石油由来原材料の調達コストの上昇 | 43億円 (2050年、4℃) | → 財務影響を抑えた材料目標・ロードマップの策定 → サプライヤーとの連携強化 |
| 製品表示規制 の導入 | 規制への対応のためのシステム導入コスト・人件費の増加 | 13億円 | → 規制を早期に理解し、必要なリソースを確保 → 製品のカーボンフットプリント表示 |
| 物理的リスク | |||
| 気温上昇によるスポーツ時間の減少 | スポーツ機会(時間)の減少に伴う製品の買い替え頻度減少による売上の減少 | 24億円 (2050年、4℃) | → 気温が上昇しても対応できる製品の拡大 → 屋外スポーツができる機会が減少しても対応できるサービスの展開 |
| 台風、洪水の激甚化によるサプライチェーンの操業停止 | 生産委託先工場の浸水に伴う操業停止による売上機会の喪失 | 7億円 | → 自然災害リスクが高い地域にある生産委託先工場を認識したソーシング戦略 |
| 機会の内容 |
| 顧客基盤の拡大 → 気候変動への積極的な取組みを通じて新たな顧客層へのエンゲージメントを高める |
| 低炭素製品・サービスの開発・拡大を通じたイノベーション創出 → サステナビリティと機能性を追求することでイノベーションを創出 → CO₂排出が少ない製品・材料の開発 → CO₂排出が少ない価値創造(新ビジネス領域)の特定、構築 |
| 気温上昇に対応した製品・サービスの展開 → 人間工学研究の知見やデジタルを活用し、どんな環境下でも快適にスポーツを楽しめるソリューションを提供 |
| サステナブルファイナンスの活用 → 企業のサステナビリティパフォーマンスと透明性を向上し、グリーンボンドなどの積極的な活用により、効率的な資金調達を実施 |
※2022年度のデータに基づき算出
●サプライヤーとの連携
アシックス全体の環境負荷の65%以上がサプライチェーンの製造過程において発生しており、サプライチェーンとの協力が欠かせません。アシックスは、サプライヤーと協力して温室効果ガスの排出削減やサステナビリティ活動に取り組んでおります。
2024年までに、フットウエアの戦略的一次生産委託工場の100%が再生可能エネルギーの調達計画を策定しています。また、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を目指し、2024年にグリーン調達方針を更新いたしました。さらに、コストや品質に加え、地政学リスクとサステナビリティを重視した材料調達方針を導入し、環境配慮材の採用やCO₂排出削減目標の設定を求めております。サステナビリティの進捗を管理し、サプライヤーから情報を提供してもらうことで、CO₂削減目標の達成に向けた対話を行っております。サプライヤーを招いたミーティングでは、アシックスのビジョンや新たな方針を共有し、業界の動向について意見交換をすることで、連携を強化しております。
●製品のカーボンフットプリント表示による開示の透明性向上
GEL-KAYANO 32等の製品に、材料調達から廃棄における温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)を表示しております。第三者による認証を受けた計算手法により、何百ものデータを集計して数値を算出し、計算手法も開示しております。製品のカーボンフットプリントを表示することにより、透明性を高め、温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みを認知頂くことで、お客様と一緒に気候変動へのアクションを取ってまいります。
また、2025年に発表したミラノ・コルティナ2026オリンピック・パラリンピック冬季競技大会 TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアにおいても、対象アイテム※に同様の取り組みを展開し、製品ライフサイクル全体での数値をプリント表示しております。
※対象アイテム:ポディウムジャケット(アウトドア)、ポディウムパンツ(アウトドア)、ボディウムジャケット(インドア)、ボディウムパンツ(インドア)
アシックスは、TEAM JAPANゴールドパートナー(スポーツ用品)です。