有価証券報告書-第42期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/23 11:59
【資料】
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【項目】
141項目

研究開発活動

当社グループは、コンピュータを介した「遊文化」をクリエイトすることにより、社会の安定発展に寄与し、「遊びの社会性」を高めるハイテク企業を志向しております。そのため、時代の変化や価値観の変化を先取りし、市場のニーズに合った新商品を開発することが当社の根幹事業であると認識し、研究開発に重点をおいております。
研究開発活動は、デジタルコンテンツ事業およびアミューズメント機器事業で行っており、当連結会計年度末現在の研究開発要員は2,285名、従業員の72.5%になっております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発投資額は、25,375百万円(消費税等抜き)で、売上比26.6%であります。なお、研究開発投資額にはコンテンツ部分の金額を含めて記載しております。一般管理費に含まれる研究開発費は1,461百万円で、売上比1.5%であります。
セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。
(1) デジタルコンテンツ事業
当事業における当社グループのゲームソフト開発・市場投入実績は以下の通りです。
マルチプラットフォームタイトルにおきましては、旧作の「バイオハザード3」のビジュアルとサウンドを刷新し、オンラインモードを追加した『バイオハザード RE:3』(プレイステーション 4、Xbox One、PC用)を開発し、390万本の販売を達成いたしました。また、11月には『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』(プレイステーション 5、Xbox Series X|S用)を開発し、発売いたしました。
Nintendo Switch向けタイトルにおきましては、当社独自の開発エンジン“RE ENGINE”を活用し、いつでも、どこでも、誰とでも、気軽に楽しめる新たな「モンスターハンター」というコンセプトのもと『モンスターハンターライズ』を開発し、2021年3月に発売、2021年3月末現在で480万本の出荷を達成いたしました。また、懐かしのゲームセンター気分に耽り、多数の往年の名作タイトルを楽しめる『カプコンアーケードスタジアム』及び、独創的なビジュアルとストーリーで「魔界村」シリーズをリブートした『帰ってきた魔界村』を開発いたしました。
「日本ゲーム大賞2020」において優秀賞を受賞した、前年度発売の『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(プレイステーション 4、Xbox One、PC用)に追加ダウンロードコンテンツを投入し、2021年3月末現在、累計770万本の販売を達成いたしました。
なお、モバイルコンテンツ市場向けタイトルにおきましては、「ロックマンX DiVE(日本語版)」を開発し、配信を開始いたしました。
当事業に係る研究開発投資額は24,523百万円で、一般管理費に含まれる研究開発費は1,393百万円であります。
(2) アミューズメント機器事業
当事業におきましては、外部タイトルを採用した「リングにかけろ1 ワールドチャンピオンカーニバル編」、当社のヒットタイトルである「モンスターハンター:ワールド」、株式会社ユニバーサルエンターテインメントとの業務提携第一弾「バイオハザード7 レジデントイービル」3機種のパチスロ遊技機開発を行い、販売いたしました。
当事業に係る研究開発投資額は851百万円で、一般管理費に含まれる研究開発費は68百万円であります。