有価証券報告書-第55期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 12:55
【資料】
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【項目】
75項目

業績等の概要

(1)業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府の経済対策や日銀の金融政策を下支えに、企業収益の回復や雇用環境の改善がみられるなど緩やかな景気回復基調で推移しました。一方、中国をはじめとする新興国経済の減速、米国の新政権の政策動向や英国のEU離脱問題などの海外情勢により株式相場や為替相場が大きく変動するなど、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。
当社が属するスクリーン印刷用製版業界におきましては、主要顧客である電子部品業界において、スマートフォン向けや自動車関連向け製品の需要の増加により、一部の製品の出荷額が増加傾向にありますが、電子部品業界での海外生産や同業他社との受注競争など引き続き厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社におきましては、高精度製品の安定生産、生産効率の向上に取り組んでまいりました。
その結果、売上高につきましては、製品売上高17億27百万円(前事業年度比0.7%減)、商品売上高1億40百万円(前事業年度比32.7%減)となり、売上高合計18億68百万円(前事業年度比4.1%減)となりました。
利益面におきましては、営業利益2億54百万円(前事業年度比9.0%減)、経常利益3億67百万円(前事業年度比10.6%増)、当期純利益3億27百万円(前事業年度比0.2%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①スクリーンマスク
当セグメントにおきましては、受動部品用の売上が低調であったため、売上高13億67百万円(前事業年度比3.0%減)、セグメント利益4億26百万円(前事業年度比5.0%減)となりました。
②フォトマスク
当セグメントにおきましては、大型フォトマスクの売上が好調に推移した結果、売上高3億60百万円(前事業年度比9.4%増)、セグメント利益1億70百万円(前事業年度比26.5%増)となりました。
③その他
当セグメントにおきましては、スクリーン印刷用資機材の売上が低調であったため、売上高1億40百万円(前事業年度比32.7%減)、セグメント利益24百万円(前事業年度比23.9%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて12億6百万円増加し、34億80百万円となりました。
また当事業年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、3億44百万円(前事業年度2億27百万円)となりました。これは主に、税引前当期純利益3億87百万円や売上債権の減少額44百万円があったものの法人税等の支払額93百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動で得られた資金は、10億25百万円(前事業年度3億5百万円)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入8億円や有価証券の償還による収入5億円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動で使用した資金は、1億71百万円(前事業年度19百万円)となりました。これは、自己株式の取得による支出1億44百万円や配当金の支払額27百万円によるものであります。