有価証券報告書-第52期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 13:49
【資料】
PDFをみる
【項目】
76項目

業績等の概要

(1)業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府・日銀による経済対策や金融緩和を背景に企業業績の回復や設備投資の持ち直しが見られ緩やかな景気回復基調が見られるものの、中国及び新興国の成長鈍化により輸出が伸び悩むなど、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。
スクリーン印刷用製版業界におきましては、主要顧客である電子部品・デバイス業界、とりわけスマートフォンやタブレット端末の需要の増加により、民生用電子機器関連の一部の製品の出荷額が増加傾向にありますが、本格的な回復には至っておりません。また、同業他社との価格競争が激しく引き続き厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社におきましては、引き続き生産設備の稼働率向上、高精度製品の安定生産、経費の見直し等に取り組んでまいりましたが、十分な成果に至りませんでした。
また、足立工場の閉鎖及びPDP関連の製造設備並びに足立寮、玉川寮の減損処理を行いました。
当該工場の閉鎖に関連する費用を工場閉鎖損失として50百万円、PDP関連の製造設備並びに足立寮、玉川寮の減損処理につきましては、減損損失として1億35百万円を特別損失に計上しております。
売上高につきましては、製品売上高13億93百万円(前事業年度比12.6%減)、商品売上高1億31百万円(前事業年度比34.9%増)となり、売上高合計15億25百万円(前事業年度比9.9%減)となりました。
利益面におきましては、営業損失19百万円(前事業年度 営業損失53百万円)、経常利益50百万円(前事業年度 経常損失0百万円)、当期純損失73百万円(前事業年度 当期純利益45百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①スクリーンマスク
当セグメントにおきましては、売上高は11億45百万円(前事業年度比7.9%減)、セグメント利益は、2億40百万円(前事業年度比11.5%減)となりました。
②フォトマスク
当セグメントにおきましては、大型フォトマスクの売上が低調だったため、売上高2億47百万円(前事業年度比29.2%減)、セグメント利益57百万円(前事業年度23.2%減)となりました。
③その他
当セグメントにおきましては、スクリーン印刷用資機材の売上が好調に推移し、売上高1億31百万円(前事業年度比34.9%増)、セグメント利益20百万円(前事業年度比13.2%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当事業年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べて1億32百万円増加し、13億29百万円となりました。
また当事業年度中における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、1億97百万円(前事業年度2億15百万円)となりました。これは主に、減損損失1億35百万円や弁済金の受取額78百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動で使用した資金は、35百万円(前事業年度4億31百万円)となりました。これは主に、有価証券の償還による収入1億98百万円や投資有価証券の売却による収入1億46百万円があったものの、投資有価証券の取得による支出4億19百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動で使用した資金は、45百万円(前事業年度51百万円)となりました。これは、自己株式の取得による支出25百万円、配当金の支払額19百万円によるものであります。