有価証券報告書-第70期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
[会社の経営の基本方針]
当社は、「われらの優良な商品で世界の市場をにぎわせよう」「誠意と努力は他を益し自己の幸福の基となる」を創業理念とし、掲げております。当社の創業理念は、会社の根幹を成すものであり、当社のみならず当社グループにおいて脈々と引き継がれております。創業理念の実現に向かって進むべき羅針盤として、次の企業理念・企業指針を定め、企業価値の持続的向上を図ってまいります。
「タカラトミーグループは、すべてのステークホルダーの『夢』の実現のために、新しい遊びの価値を創造します。」
お客様 タカラトミーグループは、あらゆる人々の「夢」を形にし、「新しい遊びの価値」を提供します。
社 員 タカラトミーグループは、社員の自主性と創造性が最大限に発揮される職場環境を提供し、いきいきと働くことができる企業を目指します。
株 主 タカラトミーグループは、質の高い成長と健全な経営を通じて、株主の期待・信頼に応えます。
パートナー タカラトミーグループは、公正・公平な取引を行うと共に、パートナーとの共存共栄を目指します。
社 会 タカラトミーグループは、誠実な企業活動を持続することで、21世紀の社会に信頼される企業市民を目指します。
[目標とする経営指標]
当社グループは収益性重視の観点から、重要な経営指標として連結営業利益率を掲げ、中長期的に8%以上を目指しておりましたが、新たな中期経営計画では、株主資本の効率的運用及び収益性の追求の観点から、自己資本利益率(ROE)を重要な経営指標として中期経営計画の最終年度となる2024年3月期に12%超を目指してまいります。
[中期的な会社の経営戦略、会社の対処すべき課題と対応方針]
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、日常生活を含む多くの経済活動に影響を与え、人々の生活・行動はこの一年で大きく変化しました。また、世界的にワクチン接種が進んでおりますが、変異ウイルスの感染拡大等、感染症の脅威は続いており、引き続き予断を許さない状況が続くことが見込まれます。2021年度以降も「外出自粛」「店舗の臨時休業、営業時間の短縮」「各種イベントの中止・延期」等が断続的に起こることを想定しております。
これら新型コロナウイルス禍がもたらす経営環境の変化に対して、次の方針に基づいて迅速かつ柔軟に対応してまいります。
・ お客様、お取引先様及び当社グループ従業員の健康・安全面を第一に考慮した新型コロナウイルスへの対応
・ 消費者行動の変容への対応
・ 外部環境の変化に対応する事業構造の変革
・ タカラトミーの強み(商品力、ブランド力、顧客ベース)を活かしたビジネス展開
・ 経営環境に応じたコストコントロールと流動性資金の確保
外部環境が著しく変化し、消費者の購買行動が変容する中、機動的に経営リソースを配分してまいります。
<前中期経営計画のレビュー>2018年5月公表の前中期経営計画では、2021年3月期において「売上高1,900億円、営業利益140億円」の達成を目指しました。また、中期経営計画の初年度2019年3月期において日本及びアジア事業が順調に進捗したことに加え、2020年3月期内には収益性の高いデジタル事業の本格展開などもあり営業利益目標を160億円に修正いたしました。その後、新型コロナウイルス感染症の拡大影響に伴うイベントや行楽地、交通機関等における一部定番玩具の販売機会低下、そして小売事業、イベント事業等の苦戦が続き、2021年3月期目標は達成することができませんでした。一方、前中期経営計画の3年間を比較すると、売上高合計はほぼ同水準であるものの、営業利益率は4.7%から2.0%増加の6.7%となり利益体質への改善を図ることができました。
前中期経営計画において取り組んだ6つの事業戦略の成果は次のとおりです。
① 自社オリジナルグローバルブランド戦略の推進
オリジナルグローバルブランドとして複数の新商品を展開し、第3の柱創出に取り組みましたが、次代への種まきの段階で留まりました。
② 日本、アジア オリジナルブランドの創出
オリジナルブランドを複数立ち上げ、日本においては一定の成果を収めることができましたが、アジア地域で大きくヒットするには至りませんでした。
③ カテゴリーNo.1戦略
トミカ、プラレール、リカちゃんなどの定番商品では引き続きカテゴリーNo.1を維持することができました。一方、ホビーカテゴリー、トレーディングカテゴリーにおいては目標を達成できませんでした。
④ ハイターゲットおよび高齢者向けビジネスの拡大
カードゲームアプリ「DUEL MASTERS PLAY'S」、「トミカプレミアム」等、子ども以外のセグメントにおける事業機会に取り組み、ビジネスを拡大することができました。
⑤ アジア市場の拡大
トミカを中心として拡販することができましたが、「ベイブレードバースト」の販売減少により市場拡大にはいたりませんでした。
⑥ 欧米の完全立て直し
巣ごもり需要やeコマース購買の高まりにより、ベビー商品や農耕車両玩具の認知向上と売上拡大につなげることができました。また、欧州地域では事業構造改革に取り組み黒字化への道筋をつけることができました。さらに、消費者直販プラットフォームに強みを持つファット・ブレイン・グループを新たな成長ドライバとしてグループ化しました。
<新中期経営計画>当社グループは、創業理念「われらの優良な商品で世界の市場をにぎわせよう」「誠意と努力は他を益し自己の幸福の基となる」、企業理念「すべての「夢」の実現のために」を礎とし、「アソビで、世界はもっと良くなる。だからアソビで、未来のグローバル社会に大きくこたえます」をビジョンとして掲げ、事業の軸の基点を「おもちゃ発」から「アソビ発」として、真の国際優良企業(Outstanding Global Company)を目指し、変革を図ってまいります。2024年の“創業 100周年”に向け、2022年3月期から2024年3月期の3年間を「グローバルで強みを活かしたSustainable Growth(持続的成長)実現に向けた基盤整備を行うこと」を中期基本方針と位置づけ、新たな中期経営計画を策定いたしました。
当社グループを取りまく市場環境は、
・主要市場である日本における少子化
・ゲーム、スマホ市場の拡大に伴う、従来の3D玩具市場の停滞
・直近の新型コロナウイルス感染拡大傾向の中での販売機会の減少
といった既存市場、既存領域の中では厳しさを増している一方で、
・DX化に伴う遊び方、価値観の変化、特に「大人のアソビ心」の世界的な醸成
・日本をはじめとしたシニア市場の拡大
・アジア市場、特に中国市場の拡大
をビジネス機会と捉えて次の全社戦略を推進してまいります。
① 「適所適材」をキーとした出口・年齢・地域のさらなる攻略
タカラトミーの大きな強みである定番玩具をはじめとした多様なブランド及びIPのターゲット年齢層、市場地域を広げ、グローバルに対象市場を拡大します。対象市場を細かくセグメンテーションした「適所」に対し、多様な「アソビ」心に訴求する「適材」を適切に投入することで収益の拡大を図ります。
② 日本を基点としたヒット商品の創出
もう一つのタカラトミーの強み、組織DNAである企画開発力をもって、これまでのおもちゃ開発ではなく「ワクワク・驚き・感動・笑顔」を提供する新たな「アソビ」を開発し、新商品として継続的に市場投入するとともに、ヒットする芽を見逃さずグローバル展開を行います。
③ IP投資の継続でグローバル成長に備える
定番製品やメガヒットを生むIPについては既存IPを活かすだけではなく、新たなIP創造に向けて自社及びパートナー両方で投資、開発を継続し、そのIPが生む新たな「アソビ」をDXの流れに乗せ世界展開することで収益の柱を増やしてまいります。
④ アソビをキーとした新規事業の立ち上げ
「ワクワク・驚き・感動・笑顔」を提供する新たな「アソビ」を希求する新規事業をインキュベートする組織を構築、人財を投入し、これまでに考え及ばなかった「アソビ」を創出してまいります。
⑤ バリューチェーンへのDX活用による新しい価値創造
デジタルを活用した消費者直販プラットフォーム(Direct to Consumer)の追求、マーケティング、企画開発、生産調達、物流、営業活動、スタッフ部門の業務の質と効率をDX活用により向上させ、戦略実行の量と質を増大し、企業価値の更なる向上を図ってまいります。
⑥ サステナビリティ・CSRの取組み
環境に配慮した素材、包装、生産物流、廃棄物ゼロを実現する取組みを能動的、積極的に実行し、「ものづくりへのこだわり」「健全な経営の実行」「社会・地球環境との共存」を実現させるべく努力してまいります。
詳細はアニュアルレポート(冊子及びWEB)及びサステナビリティ・CSRサイト(www.takaratomy.co.jp/company/csr/)にて情報発信しております。
上記全体戦略実現のために強固な財務基盤の確立と当社グループ資金の有効活用による資金効率の向上、また新たな企業風土の醸成と働きやすい環境づくりによる人財確保・育成を図ってまいります。
こうした全社戦略をベースとして中期経営計画を推進し、中期経営計画の最終年度となる2024年3月期には、「売上高1,850億円、営業利益150億円、自己資本利益率(ROE)12%超」を目指してまいります。
当社は、「われらの優良な商品で世界の市場をにぎわせよう」「誠意と努力は他を益し自己の幸福の基となる」を創業理念とし、掲げております。当社の創業理念は、会社の根幹を成すものであり、当社のみならず当社グループにおいて脈々と引き継がれております。創業理念の実現に向かって進むべき羅針盤として、次の企業理念・企業指針を定め、企業価値の持続的向上を図ってまいります。
「タカラトミーグループは、すべてのステークホルダーの『夢』の実現のために、新しい遊びの価値を創造します。」
お客様 タカラトミーグループは、あらゆる人々の「夢」を形にし、「新しい遊びの価値」を提供します。
社 員 タカラトミーグループは、社員の自主性と創造性が最大限に発揮される職場環境を提供し、いきいきと働くことができる企業を目指します。
株 主 タカラトミーグループは、質の高い成長と健全な経営を通じて、株主の期待・信頼に応えます。
パートナー タカラトミーグループは、公正・公平な取引を行うと共に、パートナーとの共存共栄を目指します。
社 会 タカラトミーグループは、誠実な企業活動を持続することで、21世紀の社会に信頼される企業市民を目指します。
[目標とする経営指標]
当社グループは収益性重視の観点から、重要な経営指標として連結営業利益率を掲げ、中長期的に8%以上を目指しておりましたが、新たな中期経営計画では、株主資本の効率的運用及び収益性の追求の観点から、自己資本利益率(ROE)を重要な経営指標として中期経営計画の最終年度となる2024年3月期に12%超を目指してまいります。
[中期的な会社の経営戦略、会社の対処すべき課題と対応方針]
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、日常生活を含む多くの経済活動に影響を与え、人々の生活・行動はこの一年で大きく変化しました。また、世界的にワクチン接種が進んでおりますが、変異ウイルスの感染拡大等、感染症の脅威は続いており、引き続き予断を許さない状況が続くことが見込まれます。2021年度以降も「外出自粛」「店舗の臨時休業、営業時間の短縮」「各種イベントの中止・延期」等が断続的に起こることを想定しております。
これら新型コロナウイルス禍がもたらす経営環境の変化に対して、次の方針に基づいて迅速かつ柔軟に対応してまいります。
・ お客様、お取引先様及び当社グループ従業員の健康・安全面を第一に考慮した新型コロナウイルスへの対応
・ 消費者行動の変容への対応
・ 外部環境の変化に対応する事業構造の変革
・ タカラトミーの強み(商品力、ブランド力、顧客ベース)を活かしたビジネス展開
・ 経営環境に応じたコストコントロールと流動性資金の確保
外部環境が著しく変化し、消費者の購買行動が変容する中、機動的に経営リソースを配分してまいります。
<前中期経営計画のレビュー>2018年5月公表の前中期経営計画では、2021年3月期において「売上高1,900億円、営業利益140億円」の達成を目指しました。また、中期経営計画の初年度2019年3月期において日本及びアジア事業が順調に進捗したことに加え、2020年3月期内には収益性の高いデジタル事業の本格展開などもあり営業利益目標を160億円に修正いたしました。その後、新型コロナウイルス感染症の拡大影響に伴うイベントや行楽地、交通機関等における一部定番玩具の販売機会低下、そして小売事業、イベント事業等の苦戦が続き、2021年3月期目標は達成することができませんでした。一方、前中期経営計画の3年間を比較すると、売上高合計はほぼ同水準であるものの、営業利益率は4.7%から2.0%増加の6.7%となり利益体質への改善を図ることができました。
前中期経営計画において取り組んだ6つの事業戦略の成果は次のとおりです。
① 自社オリジナルグローバルブランド戦略の推進
オリジナルグローバルブランドとして複数の新商品を展開し、第3の柱創出に取り組みましたが、次代への種まきの段階で留まりました。
② 日本、アジア オリジナルブランドの創出
オリジナルブランドを複数立ち上げ、日本においては一定の成果を収めることができましたが、アジア地域で大きくヒットするには至りませんでした。
③ カテゴリーNo.1戦略
トミカ、プラレール、リカちゃんなどの定番商品では引き続きカテゴリーNo.1を維持することができました。一方、ホビーカテゴリー、トレーディングカテゴリーにおいては目標を達成できませんでした。
④ ハイターゲットおよび高齢者向けビジネスの拡大
カードゲームアプリ「DUEL MASTERS PLAY'S」、「トミカプレミアム」等、子ども以外のセグメントにおける事業機会に取り組み、ビジネスを拡大することができました。
⑤ アジア市場の拡大
トミカを中心として拡販することができましたが、「ベイブレードバースト」の販売減少により市場拡大にはいたりませんでした。
⑥ 欧米の完全立て直し
巣ごもり需要やeコマース購買の高まりにより、ベビー商品や農耕車両玩具の認知向上と売上拡大につなげることができました。また、欧州地域では事業構造改革に取り組み黒字化への道筋をつけることができました。さらに、消費者直販プラットフォームに強みを持つファット・ブレイン・グループを新たな成長ドライバとしてグループ化しました。
<新中期経営計画>当社グループは、創業理念「われらの優良な商品で世界の市場をにぎわせよう」「誠意と努力は他を益し自己の幸福の基となる」、企業理念「すべての「夢」の実現のために」を礎とし、「アソビで、世界はもっと良くなる。だからアソビで、未来のグローバル社会に大きくこたえます」をビジョンとして掲げ、事業の軸の基点を「おもちゃ発」から「アソビ発」として、真の国際優良企業(Outstanding Global Company)を目指し、変革を図ってまいります。2024年の“創業 100周年”に向け、2022年3月期から2024年3月期の3年間を「グローバルで強みを活かしたSustainable Growth(持続的成長)実現に向けた基盤整備を行うこと」を中期基本方針と位置づけ、新たな中期経営計画を策定いたしました。
当社グループを取りまく市場環境は、
・主要市場である日本における少子化
・ゲーム、スマホ市場の拡大に伴う、従来の3D玩具市場の停滞
・直近の新型コロナウイルス感染拡大傾向の中での販売機会の減少
といった既存市場、既存領域の中では厳しさを増している一方で、
・DX化に伴う遊び方、価値観の変化、特に「大人のアソビ心」の世界的な醸成
・日本をはじめとしたシニア市場の拡大
・アジア市場、特に中国市場の拡大
をビジネス機会と捉えて次の全社戦略を推進してまいります。
① 「適所適材」をキーとした出口・年齢・地域のさらなる攻略
タカラトミーの大きな強みである定番玩具をはじめとした多様なブランド及びIPのターゲット年齢層、市場地域を広げ、グローバルに対象市場を拡大します。対象市場を細かくセグメンテーションした「適所」に対し、多様な「アソビ」心に訴求する「適材」を適切に投入することで収益の拡大を図ります。
② 日本を基点としたヒット商品の創出
もう一つのタカラトミーの強み、組織DNAである企画開発力をもって、これまでのおもちゃ開発ではなく「ワクワク・驚き・感動・笑顔」を提供する新たな「アソビ」を開発し、新商品として継続的に市場投入するとともに、ヒットする芽を見逃さずグローバル展開を行います。
③ IP投資の継続でグローバル成長に備える
定番製品やメガヒットを生むIPについては既存IPを活かすだけではなく、新たなIP創造に向けて自社及びパートナー両方で投資、開発を継続し、そのIPが生む新たな「アソビ」をDXの流れに乗せ世界展開することで収益の柱を増やしてまいります。
④ アソビをキーとした新規事業の立ち上げ
「ワクワク・驚き・感動・笑顔」を提供する新たな「アソビ」を希求する新規事業をインキュベートする組織を構築、人財を投入し、これまでに考え及ばなかった「アソビ」を創出してまいります。
⑤ バリューチェーンへのDX活用による新しい価値創造
デジタルを活用した消費者直販プラットフォーム(Direct to Consumer)の追求、マーケティング、企画開発、生産調達、物流、営業活動、スタッフ部門の業務の質と効率をDX活用により向上させ、戦略実行の量と質を増大し、企業価値の更なる向上を図ってまいります。
⑥ サステナビリティ・CSRの取組み
環境に配慮した素材、包装、生産物流、廃棄物ゼロを実現する取組みを能動的、積極的に実行し、「ものづくりへのこだわり」「健全な経営の実行」「社会・地球環境との共存」を実現させるべく努力してまいります。
詳細はアニュアルレポート(冊子及びWEB)及びサステナビリティ・CSRサイト(www.takaratomy.co.jp/company/csr/)にて情報発信しております。
上記全体戦略実現のために強固な財務基盤の確立と当社グループ資金の有効活用による資金効率の向上、また新たな企業風土の醸成と働きやすい環境づくりによる人財確保・育成を図ってまいります。
こうした全社戦略をベースとして中期経営計画を推進し、中期経営計画の最終年度となる2024年3月期には、「売上高1,850億円、営業利益150億円、自己資本利益率(ROE)12%超」を目指してまいります。