有価証券報告書-第83期(2025/04/01-2026/03/31)
(c)戦略
気候変動が事業に及ぼす影響の把握と気候関連の機会とリスクを具体化するために、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などのシナリオ群をベンチマークとして参照し、2050年における財務的な影響を分析しました。
政策・規制や市場変化による移行リスク、異常気象などによる物理リスクの中で、特に事業への影響が大きいと想定されるリスクと機会を特定し、その財務影響を可能な限り定量化し、加えて、当社グループの戦略に反映させることで、事業の持続的成長や将来のリスクの低減につなげています。
<主なリスク>
<主な機会>
(※)気候変動対応の進展度合いによっては非常に大きな成長機会となる可能性があります。
<財務的な影響度>大:売上高 数百億円以上相当
中:売上高 数百億円~数十億円相当
小:売上高 数十億円相当
<主な具体的な取り組み>
より詳細な取り組み内容については、当社ウェブサイトをご参照ください。
(https://www.iwatani.co.jp/jpn/sustainability/environment/climate/)
また、これらの項目は、IEAやIPCCなどのシナリオ群に基づくものであり、多くの不確実な要素を含んでいます。刻々と変わる社会動向や技術革新など外部環境の変化に合わせて柔軟に対応していきます。
気候変動が事業に及ぼす影響の把握と気候関連の機会とリスクを具体化するために、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などのシナリオ群をベンチマークとして参照し、2050年における財務的な影響を分析しました。
政策・規制や市場変化による移行リスク、異常気象などによる物理リスクの中で、特に事業への影響が大きいと想定されるリスクと機会を特定し、その財務影響を可能な限り定量化し、加えて、当社グループの戦略に反映させることで、事業の持続的成長や将来のリスクの低減につなげています。
<主なリスク>
| シナリオ | 主なリスク | 財務的な影響度 |
| 2℃シナリオ | 化石燃料賦課金や排出権取引などの政策や規制が導入され、消費者意識の変化が進み、化石燃料の需要が大きく減少する。 | 大 |
| 生産設備への自然災害による物理的被害が拡大する。 | 小 | |
| 4℃シナリオ | 気温上昇により生産性が低下する。 | 中 |
| 気温上昇によりLPガスの販売が減少する。 | 小 |
<主な機会>
| シナリオ | 主な機会 | 財務的な影響度 |
| 2℃シナリオ | 化石燃料代替の需要をメインとして、国内外の水素需要が大きく増加する。また水素需要の拡大に伴い水素関連設備の需要も大きく増加する。 | 大(※) |
| グリーンLPガスの開発・普及を促進すれば、大きな事業機会になる。 | 大 | |
| EVや定置式バッテリーの普及が進むことで、リチウム、コバルトなどの二次電池材料の需要が増加する。 | 大 | |
| 4℃シナリオ | LPガス非常用発電機など、災害対応・BCP対応機器の販売が増加する。 | 小 |
(※)気候変動対応の進展度合いによっては非常に大きな成長機会となる可能性があります。
<財務的な影響度>大:売上高 数百億円以上相当
中:売上高 数百億円~数十億円相当
小:売上高 数十億円相当
<主な具体的な取り組み>
| 事業 | 主な取り組み |
| 総合エネルギー事業 | ●グリーンLPガスの製造・供給への挑戦 LPガス輸入元売りの大手5社で、「一般社団法人日本グリーンLPガス推進協議会」を設立。北九州市立大学と連携し、水素とCO2を合成させLPガスを製造する新たな技術の確立と早期の社会実装を目指しています。 ●水素・LPガス混合導管供給 当社は、相馬ガス株式会社などと共同で、NEDO*の助成事業「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/地域モデル構築技術開発」に採択されました。 本事業では、相馬ガス株式会社が供給しているLPガス事業エリアに、使用可能な割合で水素を混合させて導管供給し、水素の混合技術や安全性の検証を行います。 *NEDO:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (New Energy and Industrial Technology Development Organization) ![]() |
| 水素事業 | ●大規模な液化水素サプライチェーンの商用化実証 当社は、NEDOの実証事業において、液化水素運搬船による日豪間の海上輸送・荷役を行う実証実験を2022年2月に成功させました。また、CO2フリー水素サプライチェーンの本格的な社会実装に向けて、グリーンイノベーション基金からの助成を受け、水素の液化・輸送技術を世界に先駆けて確立し、水素製造・液化・出荷・輸送・受入までの一貫した液化水素サプライチェーン実証を行います。この実証などを通して、水素を「つくる」、「はこぶ」、「つかう」という観点から、サプライチェーン全体にわたる取り組みを進めます。 ![]() ●エンジニアリング機能の強化及び水素ステーション事業などの協業 FCV向け水素ディスペンサーなどエネルギー供給設備に強みを持つトキコシステムソリューションズ株式会社の株式を100%取得し、メーカー及びエンジニアリング機能の強化を進めています。加えて、コスモエネルギーホールディングス株式会社との間で、水素ステーション事業や水素製造に関わるエンジニアリング分野などでの協業検討に関する基本合意書を締結しました。両社がそれぞれ培った技術や知見を生かし、脱炭素社会の実現に貢献するために、水素事業の協業に関して具体的な検討を進めています。 (岩谷コスモ水素ステーション有明自動車営業所)●水素燃料電池船「まほろば」の運行を開始 水素燃料電池船「まほろば」は、2021年にNEDOの助成事業として採択されており、従来の内燃機関船と違い、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない水素燃料電池を使用し、高い環境性能を有するだけでなく、においがなく、騒音・振動の少ない優れた快適性を実現しています。大阪・関西万博期間中は海上輸送として運航し、「動くパビリオン」として水素の魅力を世界へ発信する拠点となりました。大阪・関西万博の後は、水素エネルギー社会の実現に向けて、東京都と共同で東京港において水素燃料電池船「まほろば」の運航を行う計画です。 引き続き広く一般のお客さまに乗船いただくことで水素エネルギーの魅力や環境負荷の低い船舶の有用性を発信してまいります。 (水素燃料電池船「まほろば」) |
より詳細な取り組み内容については、当社ウェブサイトをご参照ください。
(https://www.iwatani.co.jp/jpn/sustainability/environment/climate/)
また、これらの項目は、IEAやIPCCなどのシナリオ群に基づくものであり、多くの不確実な要素を含んでいます。刻々と変わる社会動向や技術革新など外部環境の変化に合わせて柔軟に対応していきます。


(岩谷コスモ水素ステーション有明自動車営業所)
(水素燃料電池船「まほろば」)