有価証券報告書-第71期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/28 14:11
【資料】
PDFをみる
【項目】
107項目

事業等のリスク

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)会社がとっている特異な営業方針
当社グループの中核会社は機械・工具販売の専門商社ではありますが、同業他社に比し、比較的多岐にわたる営業を行っております。取扱品目としては、工作機械、鍛圧機械、制御機械、工具機器、その他の5分類の商品を取り扱っておりますが、機械類と工具類の取り扱い比率はほぼ半々であり、同業者間では極めて少数派に属するものと思われます。また、販売形態としては、国内販売、輸出などに展開しており、販売方法も直需販売と卸売の両方を行っております。まだシェアは低いですが、機械の周辺機器や射出機器類部品の通信販売も行っており、通信販売による売上は着実に増加してきております。以上の多岐にわたる営業活動は専門商社としてはごく少数派に属するものと考えられますが、この営業形態の中でのリスクは工作機械の取り扱い比率が高いことおよびユーザー層が機械業界に多いことと認識しております。当社グループの業績が景気変動の要因を受けやすいのもここに原因があると思われます。従って、①工具類のリピート商品のシェアアップ、②自動車業界・電機業界・精密機械業界・船舶関連業界・航空機業界での新規ユーザー開拓や射出成形業界の開拓、③輸入取扱商品の拡大にも注力し、当社グループの構造を改革する努力を行っております。その改革が順調に進まない場合や不況が極めて広範囲に影響を及ぼしている場合には、当社グループの業績が悪影響を受ける可能性があります。
(2)工作機械業界の動向
工作機械業界は景気の好・不況に業績が大きく影響を受ける傾向があります。当社グループとしてはできる限り業界変動の影響を受ける度合いを少なくするべく、ユーザー・商品・販売方法の全ての分野にわたってスクラップ&ビルドを行っていくことを中期戦略としておりますが、その施策が順調に進まない場合や不況が極めて広範囲に影響を及ぼしている場合は当社グループの業績が悪影響を受ける可能性があります。
(3)為替リスクについて
当社グループは、北米、欧州、アジア等の地域の企業と取引を行っており、連結売上高に占める海外売上高の割合は40.0%となっております。そのため、連結財務諸表に占める外貨建て資産・負債・収益・費用の割合が大きいことから、為替相場の変動は連結決算における円換算額に影響を与える可能性があります。現状は、この為替リスクをヘッジする手段として為替予約を利用しております。