有価証券報告書-第70期(2022/04/01-2023/03/31)
戦略
当社グループにおける気候変動の影響は、今後社会がカーボンニュートラルに向け変遷する過程で生じる政治的な影響や新技術の確立、市場ニーズの変化などによる「移行」に関わるものと、地球温暖化が進行することによって生じる異常気象の多発やそれに伴う災害の発生、平均気温上昇などの「物理的変化」によるものに大別されます。
当社グループは総合医療メーカーであり、これらの影響を各事業部門の観点から分析し、リスク管理・機会についてそれぞれ特定を行い事業戦略に組み込んでおります。
・気候関連リスク
・気候関連機会
当社グループにおける気候変動の影響は、今後社会がカーボンニュートラルに向け変遷する過程で生じる政治的な影響や新技術の確立、市場ニーズの変化などによる「移行」に関わるものと、地球温暖化が進行することによって生じる異常気象の多発やそれに伴う災害の発生、平均気温上昇などの「物理的変化」によるものに大別されます。
当社グループは総合医療メーカーであり、これらの影響を各事業部門の観点から分析し、リスク管理・機会についてそれぞれ特定を行い事業戦略に組み込んでおります。
・気候関連リスク
| 分類 | リスク項目 | 事業への影響 | 影響度・時期 | 対策 |
| 移行リスク (1.5℃ シナリオ) | 炭素価格の上昇 | 炭素税導入・強化により工場や事業所のエネルギーコスト・原材料のコストが増加する | 大・中期 | 操業に伴うGHG排出量の多い生産拠点のGHG排出量削減に向けて、省エネルギー対策の実施および再生可能エネルギーの使用を推進する |
| 環境意識の高まりによる顧客行動の変化 | 環境配慮製品の供給要望が高まった際に、代替素材への移行が困難な場合の販売機会の喪失/需要減少によって売上高が減少する | 中・長期 | 既存製品の小型・軽量化や製造過程の効率化によるGHG排出量削減を進めており、一部製品では品質確保のうえでの包装材簡素化や包装材の低炭素素材への切り替えなどを実施。今後も環境配慮素材を取り入れた製品の開発や製品包装材における低炭素素材の利用も検討を進める | |
| 物理的リスク (4℃シナリオ) | 異常気象による災害の発生 | 異常気象に伴う災害発生が増加した際、生産設備の被災・物流の混乱・材料供給の停滞等が要因で供給量が減少する | 大・長期 | 異常気象を想定したBCPの策定・維持・管理を実施。様々な災害リスクへの体制を加味したうえで生産拠点の建設や各拠点での災害対策(自家発電設備の保有、燃料・食料の備蓄、原材料の在庫確保等)を行っている |
・気候関連機会
| 分類 | 機会項目 | 事業への影響 | 影響度・時期 | 対策 |
| 資源の効率 | 効率的な物流プロセスによる間接費の削減 | 物量と物流プロセスのコントロール強化によるコスト削減や、輸送効率・品質向上の機会につながる | 中・中期 | 国内外での物流経路や運賃の見直し、物流拠点の適正配置、在庫量の適正化を行う。 在庫量適正化は保管料や輸送費の削減のみならず、廃棄処分量の削減にも寄与する |
| 製品および サービス | 消費者の需要に対応する供給量増加 | 気候変動に伴う新たな感染症の発生や長期的な疾患動向の変化に起因する消費者の感染予防への関心/需要の高まりに対応する製品の提供機会が増加する | 大・長期 | 関連製品の需要拡大時に医療現場への供給責任を果たすべく、迅速な増産体制の構築、および必要と判断した品目の在庫水準をその他製品より厚く設定して世界的な需要拡大に対応した製品の供給を行う |
| 製品および サービス | 環境意識の高まりに対応する製品群の需要増加 | 移動に伴うGHGを排出しない在宅療法の需要が高まり、在宅療法関連製品の売上増加につながる | 小・長期 | 顧客の声を収集しながら、研究開発を推進する |