有価証券報告書-第64期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/21 14:00
【資料】
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【項目】
111項目
(業績等の概要)
(1) 業績
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社企業集団が判断したものであります。
当連結会計年度におけるわが国経済は、海外経済の拡大を背景に輸出の増勢が続くとともに、設備投資の増加や雇用環境の改善、消費者マインドの持ち直し等により緩やかな回復基調が続きました。
ステンレス鋼業界におきましては、建設用、容器用が前年を下回ったものの、自動車用、産業用機器用、電気機器用等を中心に国内需要が堅調に推移しました。この結果、平成29年(暦年)のステンレス鋼生産量(熱間圧延鋼材ベース)は、285万トンと前年実績の278万トンから2.4%の増加となりました。また、メーカーは年度を通してフル操業で対応しましたが、各品種で需給タイトな状況が継続し、ステンレス鋼市況は上伸基調で推移しました。
このような状況のなか、当社企業集団の連結業績は、主力事業であるステンレス鋼その他金属材料の販売事業において、在庫販売に重点をおいた営業活動を推進し、休眠顧客の掘起しや新規顧客の開拓にも注力しました。また、収益力の向上を目指し加工品を中心とした高付加価値商品やチタン販売にも積極的に取り組み、受注・販売量の拡大に努めました。その結果、売上高は前連結会計年度に比べ17.4%増加の47,361,861千円となりました。利益面につきましては、売上高の増加に加え市況が上伸したことにより売上総利益率が上昇し、前連結会計年度に比べ営業利益は94.0%増加の1,539,361千円、経常利益は92.2%増加の1,552,228千円、親会社株主に帰属する当期純利益は2.4倍の1,102,597千円となりました。
ステンレス鋼その他金属材料の販売事業
ステンレス鋼の販売については、前期に比べ販売数量が5.6%増加し販売価格が7.5%上昇したこと等により、売上高は前連結会計年度に比べ16.9%増加の45,101,466千円となりました。営業利益は、在庫販売の数量増に加え売上総利益率が上昇したことから前連結会計年度の2.2倍となる1,322,400千円を計上しました。
当事業におきましては、コアビジネスである鋼板事業の収益改善が課題であり、コストを反映した販売価格の設定や生産性の向上に取り組んでまいります。また、加工品分野を中心に付加価値を高める提案営業をさらに充実させるとともに、チタンをステンレスと並ぶ当社の主力商品と位置付け積極的な需要開拓を図ってまいります。
ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業
国内建築分野のステンレス加工品販売は引き続き好調に推移したものの、中国の造管事業において主力の自動車関連向けが減少したことにより、売上高は前連結会計年度に比べ1.7%減少の1,074,663千円となりました。営業利益は、製造経費の圧縮と販売費及び一般管理費の削減に努めたものの造管事業の減益幅が大きく、前連結会計年度に比べ15.6%減少の133,669千円となりました。
造管事業におきましては、中国に進出する日系企業に加え、現地顧客の開拓にも注力し、確固たる収益基盤を構築してまいります。
機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業
化学、薬品及び食品関連向けに大型物件を受注したことにより、売上高は前連結会計年度に比べ83.7%増加の1,185,733千円となりました。営業利益は、大型物件工事における購買努力や販売費及び一般管理費の抑制効果もあり、前連結会計年度の4.5倍となる81,108千円を計上しました。
当事業におきましては、安定した財務基盤を構築することが課題と認識しております。そのため、機械商社との連携強化等により顧客開拓に全力を尽くしてまいります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動により1,976,852千円の収入、投資活動により272,870千円の支出、財務活動により1,824,377千円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物は換算差額も含め136,182千円の減少となり、期末残高は前連結会計年度末に比べ4.8%減少し2,696,258千円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上1,555,785千円、減価償却費の計上314,381千円などにより1,976,852千円の収入となりました。(前連結会計年度は1,101,060千円の収入)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得222,265千円などにより272,870千円の支出となりました。(前連結会計年度は91,780千円の支出)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長短借入金の返済による支出などにより1,824,377千円の支出となりました。(前連結会計年度は177,179千円の支出)
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前期比(%)
ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業1,167,507△6.2
機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業1,186,81483.8
合計2,354,32124.5

(注) 1 金額は販売価格によっており、セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前期比(%)受注残高(千円)前期比(%)
ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業1,161,084△7.146,759△10.5
機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業881,958△27.0333,444△47.8
合計2,043,041△16.9380,203△44.9

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しておりません。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前期比(%)
ステンレス鋼その他金属材料の販売事業45,101,46616.9
ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売事業1,074,663△1.7
機械装置の製造・販売及びエンジニアリング事業1,185,73383.7
合計47,361,86117.4

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社企業集団の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社企業集団が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社企業集団の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針につきましては、本報告書「第一部 企業情報 第5 経理の状況」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、貸倒引当金、賞与引当金等の各引当金の計上、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績や他の合理的な方法により見積りを行っております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果はこれら見積りと異なる場合があります。
(2) 当連結会計年度末の財政状態の分析
①資産
流動資産は、売上高の増加に伴い売上債権が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3,930,360千円増加し、26,242,714千円となりました。固定資産は、欠損金の解消等により繰延税金資産が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ29,066千円減少し、9,508,416千円となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ3,901,294千円増加し、35,751,131千円となりました。
②負債
流動負債は、短期借入金が減少したものの、仕入債務及び未払法人税等の増加などにより、前連結会計年度末に比べ3,292,295千円増加し、21,847,880千円となりました。固定負債は、長期借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ508,666千円減少し、2,333,497千円となりました。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,783,630千円増加し、24,181,377千円となりました。
③純資産
純資産は、剰余金の配当が154,274千円ありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益を1,102,597千円計上したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,117,664千円増加し、11,569,754千円となりました。以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.5%減少し、32.3%となりました。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因
当連結会計年度における経営成績の状況の分析につきましては、本項目の「(業績等の概要)(1)業績」に記載しております。
当社企業集団はステンレス鋼の販売を事業の中核としており、ステンレス鋼価格の動向が当社企業集団の経営成績に重要な影響を与える要因であります。
ステンレス鋼価格は、国内外の需要動向や原料のニッケル及びフェロクロム価格の動向等により変動します。
(4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
①資金需要
運転資金、設備投資、借入金の返済及び配当等に資金を充当しております。
②資金の源泉
主として営業活動、金融機関からの借入により、必要とする資金を調達しております。
③キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、経営成績と同様、本項目の「(業績等の概要)(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローが1,976,852千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが272,870千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,824,377千円の支出となった結果、当連結会計年度末は前連結会計年度末に比べ136,182千円減少し2,696,258千円となりました。

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