四半期報告書-第27期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

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2015/02/09 9:08
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文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において、当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間における我が国経済は、4月からの消費税率引き上げにより、GDPの約6割を占める個人消費がますます低迷し、安倍首相は法律で定められている平成27年10月からの消費税率10%への引き上げを1年半先送りにする決意をしました。12月の衆議院議員選挙の後は、政治体制の安定化と円安なるも、ガソリン価格の下落があり、個人消費は高額なものと低価格なものが売れると言ったメリハリ消費となり、消費意欲は高まりました。
このような経済状況の下で当社は、10月11月ともに景気の波を大きく受けました。婚礼やお祝いの花は前年並みでありましたが、葬儀の花や自宅用の花は規模やサイズが小さくなったり、低価格のものが好まれるようになりました。しかし12月中旬、総選挙の後、消費マインドが戻りつつあったとき、例年にない寒波から花の供給が少なくなり、商況は反発しました。このような中、生産地は青果物流通での成功体験から、花き流通においても中央拠点市場への出荷の絞り込みを本格化してきました。当社は全国の拠点市場として、首都圏の中核市場として、充分に集散機能を発揮しました。
しかしながら、当第3四半期累計期間(平成26年4月~12月)の業績となりますと、売上高19,106,159千円(前年同四半期比4.9%減)となり、内訳をみますと、切花の取扱高17,535,191千円(前年同四半期比4.9%減)、鉢物の取扱高1,471,372千円(前年同四半期比5.7%減)、付帯業務収益99,595千円(前年同四半期比8.4%増)でした。利益につきましては、営業利益126,612千円(前年同四半期比30.4%減)、経常利益163,779千円(前年同四半期24.9%減)、四半期純利益105,801千円(前年同四半期20.5%減)となりました。
なお、当社は花き卸売事業単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行なっておりません。
切花、鉢物に関する概況は次の通りです。
切花
売上金額17,535,191千円(前年同期比 4.9%減)
取扱数量304,955千本( 同 1.8%減)

・4月~5月は前年に比べ特に入荷量が減少しました。これは冷え込みや暖房費の高騰による加温不足によります。しかし消費税率の引き上げにより小売店なども販売不振で、品薄でも相場は低迷しました。
・母の日には、定番の赤系カーネーションの引き合いが強まる反面、スプレータイプのカーネーションは受注が伸びませんでした。母の日後は、生産地が切り替わる時期で品質が安定しないこと、大きな需要がないことから厳しい販売となりました。特に地方では都内より消費が落ち込んでおり、よりいっそう厳しい状況でした。
・6月~7月にかけては、白菊が潤沢に入荷しましたが、需要に対して供給過剰となり価格は大きく崩れました。小菊も7月後半、予定より開花が早まり入荷増となり、価格は下落しました。開花が予定より前倒しになった結果、小菊は8月のお盆需要がピークを迎えるころに数量が不足しました。
・お盆の需要期を終えると、高冷産地を中心とした気温の低下により全国的に入荷量が減少し、品薄高となりました。そのため需要側では計画的な仕入れができない、欠品が増えるなどし、代替品の提案に努めました。
・9月に入っても、全国的な気温低下・日照不足から品薄傾向は続き、引き合いが強まりました。品薄高のまま、お彼岸の需要期を迎え、連休中の婚礼需要も加わって、和花・洋花とも単価高で推移しました。しかしお彼岸の需要期の後は、その反動から相場は下落しました。
・10月は菊類全般で開花が進み入荷増となり価格が下落しました。需要面では、2度の台風や消費税率の引き上げによる消費マインドの悪化が長引き、小売りは振るいませんでした。婚礼需要は前年並みで推移しましたが、葬儀は件数こそ例年並でしたが、1件ずつの規模が小さくなっていることで伸び悩みました。11月に入るとさらに切花全体の販売は低迷、婚礼需要においてもバラやダリアの品薄により販売機会を逃すなどし、前年を大きく下回る売上金額となりました。
・12月も品薄の状態から始まりましたが、相場には反映されず上中旬は低迷しました。しかし20日を過ぎると、年末年始に向け活発な取引が続きました。生産地による出荷先の絞り込みもあり、過去最大の入荷量となる日もありました。小菊は主力産地が定植時期に台風が襲来したことで、出荷量が減少し単価高となりました。正月商材として欠かせない松は夏場の長雨に加え、台風、連作障害の影響により、若松を中心に出荷減となりました。千両は台風により、主力産地が被害を受けたことから入荷量は減少しました。松・千両とも下位等級品は不足ぎみで、量販店などを中心に引き合いが強まりました。
・季節商材としては、開花が早まったストックが10月に大幅な入荷増となりました。これは生育時期に涼しかったことによります。これにより、12月の入荷量は減少し、年末の需要期には不足しました。葉ボタンは、各生産地とも生産を増やしており入荷増となりました。需要も比例して増えているため相場を崩すことなく12月の取引を終えることができました。フリージアやチューリップは前年を上回る入荷量となり価格は下落したものの、数量の増加がそれを上回り、販売金額を伸ばしました。
鉢物
売上金額1,471,372千円(前年同期比 5.7%減)
取扱数量6,555千鉢( 同 1.3%減)

・洋ラン類の主力であるファレノは、前年に比べ人事異動や事務所移転、新規開設などの法人需要が回復し、堅調な動きでスタートしました。さらに9月には組閣によるお祝いの需要から大口取引が発生し、全体の仕入マインドが大きく上昇しました。需要は旺盛なものの、生産量は年々減少傾向にあるため品薄感が高まり、8月後半から9月にかけて高単価で推移しました。生産減少や集荷不足による入荷量の減少を補うまでには至らず、前年を下回る販売金額となる月が続きました。また、12月には衆議院議員選挙と組閣があり需要が期待されましたが、それほどでもなく相場も軟調でした。
・母の日商戦は、主力のカーネーションにおいて入荷量は前年並、販売金額は前年を下回る結果となりました。これは多くの産地が出荷調整をし、入荷が短い期間に集中してしまったため相場が大きく崩れたことによります。また、出荷の前段階で開花が進んでしまったことなどから、相対や注文の価格も下落しました。
・母の日以降、婚礼向けのアジサイの需要が高まりました。アジサイは、小売りにおいても新品種の動きが好調で、夏季までの見込み数量を販売することができました。秋から冬にかけては季節の鉢物としてシクラメン、ポインセチアの入荷が増えますが、北関東の生産地で前年1~2月に大雪が降ったため、特にポインセチアは生産量が減少しました。また、生育時期に日射量が少なかった影響で、高品質のものが減少しました。しかしかつてのようにギフトなどで売れないことから、数量が減少しても相場は上がらず低迷しました。そのような中でも、手頃な価格帯のものは量販店を中心に取引されました。
・花苗は9月早々から気温が下がり、秋の植栽に向けて動きが活発になりました。しかし例年の厳しい残暑から作付を10月以降にシフトした産地が多く、品薄単価高で推移しました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末と比較して936,638千円増加し7,772,197千円となりました。その主な内訳は売掛金の増加643,700千円、現金及び預金の増加266,624千円であります。
負債につきましては前事業年度末と比較して891,909千円増加し3,061,423千円となりました。その主な内訳は受託販売未払金の増加889,235千円であります。純資産につきましては前事業年度末と比較して44,728千円増加し4,710,773千円となりました。これは剰余金の配当により61,073千円減少し、四半期純利益の計上により105,801千円増加したことによるものであります。
(3) キュッシュ・フローの状況
当第3四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末より866,624千円増加し、2,827,011千円となっております。
当第3四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は、447,405千円(前年同四半期は147,580千円の増加)となりました。主な増加要因は、仕入債務の増加906,768千円、税引前四半期純利益163,779千円、減価償却費125,873千円によるものです。また、主な減少要因は、売上債権の増加635,308千円、法人税等の支払額137,581千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果増加した資金は、494,783千円(前年同四半期は97,503千円の減少)となりました。主な増加要因は、定期預金の払戻による収入600,000千円、貸付金の回収による収入151,455千円によるものです。また、主な減少要因は、関係会社貸付けによる支出138,500千円、有形固定資産の取得による支出58,067千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は、75,564千円(前年同四半期は75,708千円の減少)となりました。この要因は、配当金の支払額60,264千円及びリース債務の返済による支出15,300千円によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営成績に重要な影響を与える主な要因として、天候と原油高による影響があります。花きの商品価値は供給・需要双方で天候の影響を受けるため、天候により需給バランスが崩れ取引量や取引価額に影響する場合には、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対し当社は、生産者との連携を強化するとともに、需給双方への情報発信を行い、適材適所で商品提供を行って参ります。
また、昨今、原油高は解消されつつありますが、原油高による生活関連物資の値上がりは、嗜好品である花きの消費意欲を減退させる可能性は否定できません。さらに、原油高により暖房費や資材費、物流費といった生産コストが上昇すると、生産農家の経営が圧迫され、花きの生産量を減少させる要因となり得ます。
これに対し当社は、消費拡大を目指し購買層へ付加価値の高い商品提案を行うとともに、中央中核市場としての集散機能を発揮すべく、生産地と連携し品揃えを徹底、コストを抑えた効率的な物流を行って参ります。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の資金状況は、営業活動によって447,405千円、投資活動によって494,783千円の資金を得て、財務活動によって75,564千円の資金を使用しました。当第3四半期会計期間末における現金及び現金同等物は前事業年度末に比べ866,624千円増加し2,827,011千円となりました。
当社の運転資金需要のうち主なものは、商品仕入資金、販売費及び一般管理費の営業費用であり、また、当社の事業の特性上、回収、支払サイトが他業種に比べて短く、流動性は極めて高くなっております。
(8) 経営者の問題提議と今後の方針について
花き業界の見通しとしましては、生産者の高齢化に伴う生産減、ライフスタイルの変化による消費減、配送業におけるドライバー不足など、様々な課題を抱えています。そのような状況を踏まえ、平成26年6月20日通常国会において議員立法により「花きの振興に関する法律」が成立しました。当社ではこの年を花き産業ルネッサンス元年と捉え、首都圏を地元とする市場として圧倒的で盤石な地位を築いていきたいと考えています。
首都圏仲卸への販売強化、新規買参人の獲得、大田市場仲卸とともにアジア・アメリカ方面への輸出トライアル、フラワーバレンタインやいい夫婦の日など、新たな需要を創出するための消費者向けのキャンペーンなどを通して、法人需要と花の文化に明るい団塊の世代、そして団塊ジュニアの人口が多い首都圏のマーケットを本格的に開拓します。首都圏の多様な需要を満たすため、よりいっそう生産地との取り組みを強化し、生産地から届く多様な花を一手に預かる営業活動を行います。

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