有価証券報告書-第43期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 11:44
【資料】
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【項目】
91項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府による経済・金融政策を背景に、雇用情勢や一部の企業の収益に改善がみられ、緩やかな回復基調にあったものの、消費税率引き上げによる個人消費の落ち込みが長期化していることや、円安による原材料価格の高騰等も懸念されるなど、先行き不透明な状況で推移いたしました。
外食産業におきましては、消費者の食の安全・安心に対する関心がより一層高まるとともに、低価格志向・節約志向が依然として続いております。
このような状況の中、当社グループでは、市場競争力の高い商品の企画開発力の強化に注力するとともに、珍味・和食を中心とした業務用食材の専門性を高め、より一層きめの細かい営業活動を実施することにより、市場でのシェアアップに全力を傾けると同時に、国内外の新規販路開拓に取り組んでまいりました。
しかしながら、消費税引き上げによる個人消費の落ち込みや、円安による原材料価格の高騰の影響、並びに、運送会社からの値上げ要求やエネルギーコストの上昇など、当社を取り巻く経営環境はより一層厳しい状況でした。
この結果、当連結会計年度の売上高は249億34百万円(前年同期比0.6%減)、営業利益6億66百万円(前年同期比1.9%減)、経常利益7億11百万円(前年同期比3.0%減)、当期純利益4億40百万円(前年同期比3.0%減)となりました。
当社グループは、業務用加工食材事業の単一セグメントであるため、次の取扱区分により記載し、セグメントによる記載を省略しております。
① 水産加工品
主に魚介類を中心として、野菜等を組み合わせた加工商品で、売上高は101億39百万円(前年同期比2.9%減)となりました。
② 農産加工品
農産物の素材を活かした加工商品で、売上高は118億80百万円(前年同期比1.6%増)となりました。
③ 畜肉加工品
生肉の冷凍加工品及び燻製加工品で、売上高は15億87百万円(前年同期比2.5%増)となりました。
④ その他
料理の下味、かくし味等に使用する特殊調味料及び料理の演出効果を高める器・道具類で、売上高は13億27百万円(前年同期比5.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、営業活動で得られた資金が6億11百万円、有価証券の取得等による投資活動で使用した資金が1億75百万円、配当金支払等の財務活動で使用した資金が1億91百万円でありました。その結果、前連結会計年度末に比べて2億44百万円増加し60億64百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は、6億11百万円(前連結会計年度は9億9百万円収入)となりました。これは主に法人税等の支払額2億74百万円並びに売上債権の増加額1億31百万円があったものの、税金等調整前当期純利益7億7百万円により、資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は、1億75百万円(前連結会計年度は7億23百万円支出)となりました。これは主に有価証券の償還による収入45億円があったものの、有価証券の取得による支出42億円、投資有価証券の取得による支出3億円並びに有形固定資産の取得による支出1億36百万円により、資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は、1億91百万円(前連結会計年度は1億45百万円支出)となりました。これは主に配当金の支払額1億44百万円並びに自己株式の取得による支出47百万円により、資金が減少したことによるものであります。