有価証券報告書-第44期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 12:14
【資料】
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【項目】
90項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府による経済・金融政策を背景に、雇用情勢や一部の企業の収益に改善がみられ、緩やかな回復基調にあったものの、年度後半には中国を始めとするアジア新興国や資源国等の景気が下振れするなど、先行き不透明な状況で推移いたしました。
外食産業におきましては、消費者の食の安全・安心に対する意識が定着するとともに、より一層、付加価値の高い商品が求められてきております。
このような状況の中、当社グループでは、市場競争力の高い商品の企画開発力の強化に注力するとともに珍味・和食を中心とした業務用食材の専門性を高め、より一層きめの細かい営業活動を実施することにより、市場でのシェアアップに注力してまいりました。
さらには、シンガポール共和国に現地法人Global Food Creators Singapore Pte.Ltd.を設立し、平成27年4月からマーケティング活動を開始するなど、国内外の新規販路開拓に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は255億91百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益8億62百万円(前年同期比29.3%増)、経常利益9億5百万円(前年同期比27.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5億91百万円(前年同期比34.2%増)となりました。
当社グループは、業務用加工食材事業の単一セグメントであるため、次の取扱区分により記載し、セグメントによる記載を省略しております。
① 水産加工品
主に魚介類を中心として、野菜等を組み合わせた加工商品で、売上高は102億62百万円(前年同期比1.2%増)となりました。
② 農産加工品
農産物の素材を活かした加工商品で、売上高は121億58百万円(前年同期比2.3%増)となりました。
③ 畜肉加工品
生肉の冷凍加工品及び燻製加工品で、売上高は17億79百万円(前年同期比12.1%増)となりました。
④ その他
料理の下味、かくし味等に使用する特殊調味料及び料理の演出効果を高める器・道具類で、売上高は13億90百万円(前年同期比4.7%増)となりました。
なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、営業活動で得られた資金が8億36百万円、投資有価証券の取得等による投資活動で使用した資金が7億28百万円、配当金支払等の財務活動で使用した資金が1億43百万円でありました。その結果、前連結会計年度末に比べて36百万円減少し60億28百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は、8億36百万円(前連結会計年度は6億11百万円収入)となりました。これは主に法人税等の支払額3億8百万円並びに売上債権の増加額58百万円があったものの、税金等調整前当期純利益9億5百万円により、資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は、7億28百万円(前連結会計年度は1億75百万円支出)となりました。これは主に有価証券の償還による収入57億57百万円があったものの、有価証券の取得による支出48億57百万円、投資有価証券の取得による支出15億円により、資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は、1億43百万円(前連結会計年度は1億91百万円支出)となりました。これは主に配当金の支払額1億43百万円により、資金が減少したことによるものであります。