有価証券報告書-第37期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社では、社会における価値の変化に迅速に対応し、顧客満足を最大の目標として事業を展開しております。
そのため、当社におきましてはグループ全体に対する経営戦略の策定及び管理部門の強化を図るとともに、将来を見据えた成長戦略への積極投資とM&Aの意思決定を迅速に行い、グループ全体の企業価値を高めることに全力を注いでおります。
子会社におきましては、それぞれの事業の運営に専念し、効率的な経営を目標にして意思決定の迅速化、責任の明確化を図り、競争力を向上させてまいります。
人材の育成面におきましては、経営の中枢で活躍する人材及び各セクションにおけるスペシャリストを育成し、責任と権限の明確化を進めることにより、組織力を強化してまいります。
また、企業集団の発展のため、全体の収益力アップと財務体質の強化を図りながら将来を見据えた投資を行なうと同時に、常に既存事業の見直しや不要資産の整理等、経営資源の選択と集中に取り組むことにより、グループ全体の企業価値の向上を図ってまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、グループ全体の経営戦略を策定し、収益力アップならびに財務体質の強化を追及していくために、売上総利益率、総資本回転率、自己資本利益率、総資産利益率の4項目を、達成すべき経営分析数値として経営指標に掲げております。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、組織全体をシンプルにして経営スピードを上げるとともに、子会社の経営体制の若返りを図りながら、長期的な展望に立った成長戦略への投資を進めてまいります。
当社ならびに主要な子会社の経営戦略は次の通りです。
①株式会社音通
持株会社としての経営効率を重視するとともに、グループ全体の最適組織を常に追求しながら、グループ全体の生産性を向上させ、企業価値を最大限に高めることを目標としております。
IP事業部門におきましては、グループ全体の資産、店舗等の賃貸物件を一元的に管理し、顧客や店舗のニーズにあったテナント誘致や遊休スペースの有効活用の企画、提案を実施することで、グループ店舗の利益貢献に寄与してまいります。また、コインパーキング事業におきましては、エリアニーズに合った料金体系、サービス券の販売等、利便性を向上させる一方、コスト管理を徹底し、収益の向上を図ってまいります。
②株式会社音通エフ・リテール
100円ショップの新規出店が事業拡大のための最優先課題と位置づけております。そのため、今後も既存店舗の所在する関西、関東、九州地域を中心に積極的な出店をすすめる一方で、その周辺地域への出店についても検討を進めております。
既存店舗のリニューアルにつきましては、対象店舗を拡大して実施してまいります。また、店舗運営面におきましては、POSシステムの導入を進めてまいります。
試験的に進めてまいりました100円以外の定額商品群の取り扱いにつきましては、販売実績に応じた商品の入れ替えを進めるとともに、取り扱い品目ならびに取り扱い店舗をさらに拡大してまいります。
店舗運営面におきましては、新規出店に伴う店舗網の拡大のため、店舗運営を担うためのハイレベルの人材を育成する取り組みを強化してまいります。
③株式会社音通エンタテイメント
株式会社音通エンタテイメントにおけるカラオケ関係事業におきましては、関西・中部・関東の各地において、お客様から厚い信頼のあるNo.1ディーラーを目指してまいります。
デイ市場におきましては、豊富な不動産情報と蓄積された物件開発ノウハウを武器に、カラオケボックス経営法人への提案営業を引き続き強化してまいります。また、公共施設、高齢者施設、カラオケ喫茶、個室居酒屋などの市場開拓にも積極的に取り込むとともに、WEBカメラ、監視カメラ、AV機器、演出効果照明などの商材の販売拡大にも積極的に取組んでまいります。
ナイト市場におきましては、ビル管理業者及び不動産業者に対する営業により、新店情報の早期把握に努めるとともに、遊休機器を有効利用することにより、リーズナブルな価格での提案営業も可能にするなど、お客様のニーズを幅広くカバーする提案営業を強化してまいります。また、バー・スナック・クラブ向けの店舗物件紹介サイトを運営する関連会社との連携をはかることにより、新規開業店舗における契約獲得を強化してまいります。
④株式会社ファイコム
成熟期を迎えたフィットネス業界は、今後も競合他社との厳しい競争が続くと予想されています。そのため、既存会員の定着率向上に向けた取組みを特に重視してまいります。新規会員の初期定着率向上のためのオリエンテーションの充実、新プログラムの採用やクリンリネスの徹底、スタッフの接客教育の充実などで、魅力ある施設作りにFC本部と連動しながら取り組んでまいります。
事業の拡大のためには新規出店が不可欠であると考えております。新規出店に伴うイニシャルコストと会社全体の収益バランスを十分に考慮しながらも、長期的な視野に立ち、計画的に新規出店を進めつつ増収増益を目指してまいります。
(4)会社の対処すべき課題
①食料品・生活雑貨小売事業
消費者の品質に対する選別眼や要求水準は厳しさを増しております。そのため、商品開発力の強化や商品構成品目の拡充・拡大が今後の重要な課題であります。
また、100円以外の価格帯における高付加価値商品群の開発や提案が急務となっております。
②カラオケ関係事業
カラオケ産業が成熟期にある現在、積極的にM&Aによる事業統合を実施しつつ、経営基盤を拡大して安定させることが急務になっております。
③スポーツ事業
スポーツクラブ、ホットヨガスタジオともに、長期的な事業拡大のため、今後も計画的な新規出店が不可欠であると認識しております。
④内部統制の推進
コーポレートガバナンスを経営上の最重要課題の一つとして位置づけております。そのため、経営企画室を主幹部門とし、管理部門、事業部門及び子会社が一丸となって取組むとともに、弁護士、税理士、会計士など外部専門家との意見交換を通じて、より有効な内部統制システムの構築に取組んでまいります。
また、取組にあたり、すべての役員・社員等が日々、誠実かつ適切な行動を通して、社会全体から成長、発展を望まれる企業となるため、経営のあらゆる視点から、「企業の社会に対する責任」(CSR)を果たすための共通の価値観・倫理観・普段の行動の拠り所となるものとして「行動規範」を定めております。