有価証券報告書-第71期(令和1年7月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/09/18 10:40
【資料】
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【項目】
156項目

有報資料

文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループでは、会社の経営の基本方針として「社員憲章」を定めています。この「社員憲章」は、①事業のあり方、②組織のあり方、③メンバーのあり方、の3項目から構成され、当社グループのメンバーがよって立つべき企業理念を体現したものにもなっています。
また、国連の採択したSDGs(持続可能な開発目標)はこうした当社の経営方針と非常に親和性が高いため、その17項目のうち、「3. すべての人に健康と福祉を」「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」「17. パートナーシップで目標を達成しよう」の3つを実現するように努めています。
当社グループは、絶えずサービスのイノベーションを図り、グループ会社間でのノウハウ共有とインフラ統合を進めていくとともに、新技術や独自のノウハウを持つ企業と幅広く連携・提携を進めていきます。
カワニシグループ社員憲章
事業のあり方
○ ビジネスを通じて、医学・医療・介護の発展に貢献し、国民の健康長寿に寄与する
○ 革新的な新機能・新技術の恩恵を、患者と医療機関に速やかに適切に提供する
○ ステークホルダー(顧客、取引先、社員、地域社会、株主)の皆様に、誠実かつ継続的に価値を
提供し、持続可能な経営を追求する
○ 業界の内外を問わず積極的に交わり、創造性を育み、グローバルな視点でフロンティアを探求する
組織のあり方
○ 人材育成を尊び、「マネジメント(人を通じて事を成す)」に重きをおく
○ ダイバーシティを重視し、多様な意見や価値観、働き方を認め合う
○ いかなるときも、フェアーな競争と取引を心掛ける
○ 競争によってもたらされた成果は、新たな価値を創造するために再投資する
○ メンバーが心身ともに健康で、貢献意欲を持つことのできる環境を整備する
メンバーのあり方
○ 自発的かつ主体的な成長意志を持つ
○ 過去の成果に安住せず、謙虚に学び続ける
○ 自身の貢献や努力なしに便益を得ようとするフリーライディングを善しとしない
○ 社内外のビジネス上のパートナーを尊重し、高い倫理観と誇りをもって業務に臨む


(2)目標とする経営指標
当社は、企業集団の成長、並びに業務プロセスの効率性を測定するうえで、売上高と営業利益を重視しています。こうした観点から、2022年6月期に連結売上高1,200億円、連結営業利益20億円を目標としておりましたが、輸入販売事業において取り組んできた呼気による乳がん検査装置の国内導入が難しくなったこと、また、2019年10月の償還価格改定の影響が大きかったことによって、所期の目標達成が難しくなりました。
今回、これらの背景を十分に吟味して2021年6月期を初年度とする新たな中期経営計画を策定し、2023年6月期に連結売上高1,200億円、連結営業利益19億円を目標とします。
(3)中長期的な会社の経営戦略
厚生労働省が示した「地域医療構想」においては、団塊の世代が75歳以上となる2025年を念頭においた新たな医療提供体制の構築が提唱されています。新型コロナウイルス感染症の影響によってその動きは多少緩むことも想定されますが、急性期医療を提供する医療機関の集約は不可避であろうと思われます。その一方で、ロボットを使用した手術や、がんゲノム等の遺伝子解析による個別化医療が一部で実現されるなど医療技術は目覚ましく進歩しています。
したがいまして私どもは、従前より得意としてきた整形外科領域や循環器領域(循環器内科・心臓血管外科)といった大市場においては、各種デジタルツールの導入や人員配置の適正化などを通じて高効率なサービス提供に磨きをかけてまいります。また、最先端領域においては技術・学術情報をいち早くお客様にお届けすることによって、医療の発展に貢献してまいります。あわせて、これまで十分に営業活動ができていなかったクリニック(診療所)についても、オンライン診療の支援などビジネス展開の可能性を探ってまいります。
医療を取り巻く環境の変化は、医療機関に最も近い存在である私ども医療商社にとって、顧客ニーズに適したサービスを開発するチャンスとなります。社内研修のweb講義へ移行や、e-learning整備などを通じて、これらに必要な人材育成への投資を惜しまず、また、社員一人ひとりが健康で生き生きと働けるように「働き方改革」と「健康経営」に取り組みながら、社会にいっそう貢献し、国民の健康長寿に寄与してまいります。
以上を踏まえ、中長期的な方針として以下の8つを掲げています。
①高いシェアを有する整形外科ビジネスにおいて、顧客、仕入先、そして当社が三方良しとなるような業務プロセスの再構築
②RPA(Robotic Process Automation:定型業務の自動化技術)の導入やQC活動(業務品質の改善活動)による社内業務の合理化・効率化
③医療器材事業全体での仕入交渉力の強化
④ICTを活用した営業活動のDX(Digital transformation:デジタル化によるビジネスモデル等の再構築)による、顧客提供価値の最大化
⑤新規事業開発を通じた収益源の多角化により、様々なヘルスケアの課題に持続的に対応できる体制の構築
⑥ものづくり企業との医工連携による、ヘルスケアの課題解決に資するような製品の開発
⑦働き方改革の一環としてのテレワーク導入、ならびに健康経営の推進
⑧当社グループの企業理念である「社員憲章」の浸透による組織力の向上
なお当連結会計年度においては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績」に記載のとおり、医療器材事業において新型コロナウイルス感染症による業績への影響がありましたが、医療機関の手術件数抑制の解消に伴い、当該影響は次期以降は徐々に緩和されることを前提に上記の計画を策定しています。
これらを踏まえて、2023年6月期を最終年度とする中期経営計画の骨子は以下の図のようにまとめられます。

※インサイドセールス:顧客先へ訪問する営業社員(フィールドセールス)を、社内でサポートする内勤型の営業を指します。
尚、中期経営計画は毎年見直し、常に最新の中期計画による目標管理を行ってまいります。
(4)会社の対処すべき課題
当社は、「会社の経営の基本方針」に基づき、グループ各社に対する資金・人材・インフラ事業政策等をサポートすることで企業価値の向上に努めていきます。
また、コンプライアンスの徹底、適切なリスク管理並びに適正な情報の開示を行い、グループの社会的価値を高めていきます。
(5)その他、会社の経営上重要な事項
該当事項はありません。

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