有価証券報告書-第19期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/28 14:15
【資料】
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【項目】
113項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、長引く欧州債務問題や新興経済の成長率の鈍化によって世界経済が減速し、景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループは、従来と同様、自動車市場が急激に拡大する中華人民共和国(以下「中国」という)を中心に東南アジア諸国及びその周辺国において、主に欧州メーカーブランドの商品によって多国間の貿易ルートを確保することにより自動車市場の流通の活性化と収益拡大に努めてまいりました。
上記の結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高は31,024百万円(前期比28.7%増)、営業利益は747百万円(前年同期は169百万円の営業損失)、経常利益は為替差益84百万円を計上したこと等により19百万円(前期は563百万円の経常損失)、当期純利益は投資有価証券売却益128百万円計上したこと等により50百万円(前期は295百万円の当期純損失)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
・日本
日本国内における中古買取・販売事業につきましては、当連結会計年度末の「アップル」フランチャイズ店舗数212店(前連結会計年度末は204店舗)となりました。
また、東南アジア諸国を中心とした中古車輸出事業は、為替相場が円安で推移したこともあり、売上高は前期と比較し3,119百万円増収となりました。
この結果、当連結会計年度における日本の売上高は11,255百万円(前期比38.3%増)、営業利益は316百万円(前期は240百万円の営業損失)となりました。
・中国
中国汽車工業協会が平成26年1月に公表した平成25年1~12月の新車販売台数累計は、前期比13.9%増の2,198万4,100台となりました。販売台数が初めて2,000万台を突破すると同時に、米国を上回り5年連続で世界一となりました。
なお、当社の主力商品であるメルセデスベンツについては、ダイムラーが平成26年1月に公表した中国国内の1~12月の新車販売台数累計は前期比11%増の22万8,000台となりました。中国国内における自動車市場は、競争の厳しい環境にあるものの、ダイムラー社が新型モデル及び改良モデルの投入、国内でのマーケティングの強化等をしていることから、当社の主力商品の販売台数は堅調に推移しております。
中国国内における新車関連事業を手掛ける当セグメントは販売台数は前期比9.3%増となり、1台あたりの販売単価及び利益額は前期と比べ改善しました。加えて、前年同期に比べて広告宣伝費等の販売費が減少したことから、前年同期と比較し増収増益となりました。
この結果、当連結会計年度の中国の売上高は19,768百万円(前期比23.8%増)、営業利益は419百万円(前期比489.4%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて634百万円増加し、2,738百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益84百万円となりましたが、売上債権の増加による支出731百万円、たな卸資産の増加による支出803百万円、未収入金の増加による支出561百万円があったことなどから、1,461百万円の支出(前期は348百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
定期預金の減少額219百万円、貸付けによる支出973百万円、貸付金の回収による収入1,467百万円などがあったことから、871百万円の収入(前期は4,501百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の増加による収入1,017百万円、長期借入金の返済による支出117百万円などがあったことなどから、897百万円の収入(前期は5,036百万円の収入)となりました。