有価証券報告書-第32期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

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2017/06/16 14:07
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有報資料

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、年初からの円高進行やアジア新興国等の景気減速により景気に弱さがみられるものの、雇用や所得環境の改善が続くなかで、緩やかな回復基調が続きました。一方で、米国の大統領交代や英国のEU離脱問題などを原因とする海外経済の不確実性や金融資本市場の変動などの影響から、先行きは不透明な状態が続きました。
住宅市場においては、平成28年4月-平成29年3月の新設住宅着工数は前年同期比5.8%増(3月の季節調整済年率換算値984千戸)、新設戸建木造着工数は同2.8%増となり、政府による住宅取得支援策の追加や日本銀行のマイナス金利政策による住宅ローンの金利低下により住宅取得の関心は堅調に推移しました。
このような状況のもと、当社におきましては、中期経営計画“「異端でメジャー」ステージアップ5ヵ年計画”(ユーザー目線の本質・常識=業界の非常識⇒“異端”)の最終年度を終え、結果的に目標値に対しては未達となりましたが、業績においては緩やかながらも着実に伸長しました。また、BESSブランドの認知が広がり、展示場への来場に留まらず、SNS等を通して更にブランドが浸透するなど、ファンの着実な拡大に努めてまいりました。
(営業活動の状況)
A)「商品面」の取り組み
・新たな商品企画として、『小さな空間、大きな時間』をコンセプトに、BESSの“小屋”ログ「第三のトコロ IMAGO(注)」を開発し、平成28年10月より販売を開始しました。小屋というモノづくりではなく、小屋を通じて何を楽しめるかの“コト”づくりを目的に開発し、新たなマーケットの開拓を目指します。また、「IMAGO」の認知拡大を目指し、専用WEBサイトをオープンしました。
(注)「IMAGO(イマーゴ)」はラテン語で、英語「imagine(イマジン)」の語源。「人生に新しい味付けを加える想像を広げる道具」という意味が込められた商品名称。
・カントリー、ファインカット、あきつ、G-LOGの4シリーズで展開していたログハウスについて、顧客に対する暮らし提案を整理した結果、ファインカットをG-LOGに統合し、合計3シリーズとしました。併せてG-LOGのラインナップを4モデルに拡充し、平成28年4月より販売を開始し、同年10月には、G-LOGに従来からの「ヤジリ屋根」(屋根勾配12/10の鋭角な屋根)に「カネ勾配屋根」(屋根勾配10/10のスタンダードな屋根)を追加しました。
・平成28年10月には、展示場来場100万組突破を記念して、人気のワンダーデバイスの特別モデル「WONDER VOID」を期間限定・特別価格で販売開始しました。「無くて、自由。」をコンセプトに自分で創りこんで完成させる、今までにない新しいBESSの家です。
・木の家ブランドとしてのBESSの家の付加価値を高めると同時に、一層のユーザーハピネスを目指してメンテナンスの重要性と楽しさを啓蒙するためのWEBサイト「BESSお手入れガイド」を開設しました。
B)「営業面」の取り組み
・営業の「質」の向上策として、各展示場内において個別に営業教育ができる体制を構築するため、BESS営業資格制度に最上級資格となるマイスター制度を新設するなど、営業員向け教育を更に強化しました。
・平成28年4月からスタートしたBESS30周年春夏フェア『大きく暮らす』においては、ウッドデッキや軒下を活用した“外のようで内のような”空間を楽しむ暮らしを提案しました。同時に「大きく暮らす」仕掛けを盛り込んだワンダーデバイス特別モデル「マッハ-S」も期間限定で発売しました。
・平成28年10月からの秋冬フェアは『Ⅴiva!自然人 少~し、原始に帰ろう。』と題し、からだを動かし、五感で感じる自然体での生活をテーマにした暮らしを提案しました。
・BESSのブランドミッションである「ユーザーハピネス」に共感する層の認知拡大を目指し、新たなインターネットサイト「H=ms2研究所」をオープンしました。HはHappiness(幸福)、mはmoney(お金)、sはsense(感性)で、H=ms2とは「幸福とは持っているお金の大きさに関わらず、感性が豊かであれば大きくなる」ことを意味し、「シアワセの法則はあるのか?」をテーマにした内容となっています。
C)「その他」の取り組み
・法人向け事業部門(Ω戦略室)では、既に展開している非住宅事業において、具体的案件へと進捗を図っている段階です。加えて、BESSブランドの認知向上を活用し、異業種企業との“感性コラボレーション”(BESSブランドの感性に共感する他社との共同事業)の推進に向け、「IMAGO」の取扱いにつき、農業ベンチャー「株式会社マイファーム」及びDIYライフスタイルカンパニー「DIY FACTORY(株式会社大都)」の2社と提携しました。
・カナダ連結子会社であるBFM社について、資材調達の柔軟性を高め、経営資源を得意分野であるマーケティングや商品開発に集中させるため、ファブレス化(=工場を持たない)の方針のもと、平成28年7月に、BAYWEST社への全株式の譲渡を完了しました。
(業績先行指標の状況)
全国BESS展示場への集客面では、一部展示場にて運営販社の変更があったこと等から、新規来場者数及び再来場者数がともに昨年同期比で減少となりました。
展示場拠点については、平成28年4月に松本(長野県)及び久御山(京都府)の2拠点が新規オープンし、平成28年5月には、京滋(滋賀県)が移転・拡充しリニューアルオープンしました。平成28年6月には蒲郡(愛知県)、平成29年3月には岡山(岡山県)が閉鎖となりましたが、平成28年10月には川口(埼玉県)及び大分(大分県)の2拠点がオープンしました。以上を合わせて、展示場展開については、平成29年3月末現在で契約販社26社、営業拠点42拠点(直営2、連結子会社の株式会社BESSパートナーズ<以下、BP社>3、販社37)となりました。更に、平成29年秋には千秋(秋田県)がオープンする予定です。
また、最重要課題として取り組んでいる営業員の質・量の拡充について、BESS事業全体(販社含む)の専任営業員数(BESS専任の営業として在籍する営業員数)は、販社オーナーの交代などで一時的に減少し、162名と前期末より8名減となりました。また、営業員の質の面からは、営業員の自信を醸成しつつ、定着率を高めるべく、拠点の現場で営業員を教育できるマイスター制度を導入するなど、営業資格制度の定着に向け推進中です。
(連結業績の概要)
当連結会計年度における連結売上高は、期首の豊富な繰越契約残高から、12,902百万円(前年同期比4.7%増)となりました。
利益面においては、人員増に伴う人件費増、本社ビルの賃料増加などにより販管費が増加したため、連結営業利益は666百万円(前年同期比11.5%減)となりました。
連結経常利益は、支払利息等の営業外費用が減少したものの679百万円(前年同期比8.5%減)となり、また、親会社株主に帰属する当期純利益は、BFM社株式の売却損等に伴う特別損失115百万円の計上により、382百万円(同25.1%減)となりました。
連結契約(受注)高においては、一部拠点において運営販社が変更となる等の動きはあったものの、12,287百万円(同3.5%増)となり、期末契約(受注)残高は7,629百万円となりました。
(報告セグメントの業績概要)
当社グループの単一事業であるBESS事業は、暮らしのブランド『BESS』のもと、“「住む」より「楽しむ」BESSの家”をスローガンに、個性的で楽しい暮らし方のデザインにまで踏み込んで開発した企画型住宅(=ログハウス等の自然派個性住宅)の提供を行っており、住宅引渡時点での顧客満足以上に、暮らしをスタートさせた後の顧客の「“ユーザーハピネス”の実現」を使命としています。
その業績概要については、以下の4つの報告セグメントに区分されます。
① 直販部門
連結売上高(外部顧客売上高ベース)の28.7%を占める直販部門は、東京・代官山の「BESSスクエア」及び神奈川県「BESS藤沢」の直営展示場2拠点で、東京・神奈川圏を中心とする顧客との直接の工事元請契約によるBESS企画型住宅等の提供を主要事業としております。
当連結会計年度におけるセグメント売上高は、3,715百万円(前年同期比3.9%増)となりました。セグメント利益は、施工効率改善等による売上総利益率の向上により346百万円(同43.7%増)となりました。
一方、セグメント契約(受注)高は、4,260百万円(前年同期比15.4%増)となりました。新規来場者数は昨年同期比3.3%増となり、また、運営体制の強化により、新人営業の営業力強化が進みました。更に、単価の高いログシリーズの契約(受注)が増加したこと等から、1棟当たり単価も増加し、契約高は昨年同期を上回りました。
② 販社部門
連結売上高の59.4%を占める販社部門は、全国の地区販社に対して、BESSブランドと販売システム等を提供するとともに、BESS企画型住宅のキット部材等を供給する事業を行っております。
期首の豊富な繰越契約残高からの売上が順調に推移し、当連結会計年度におけるセグメント売上高は8,308百万円(前年同期比5.3%増)となりましたが、業容拡大による販売費等の増加により、セグメント利益は1,454百万円(同5.7%減)となりました。
セグメント契約(受注)高は、一部拠点の運営販社変更に伴い契約(受注)の遅れがあり、前年同期比7.5%減の6,105百万円となりました。
③ BP社
連結売上高の11.8%を占める国内連結子会社のBP社は、札幌地区、岐阜地区及び金沢地区のBESS単独展示場を営業拠点として、顧客との直接の工事元請契約によるBESS企画型住宅等の提供を主要事業としております。
平成28年9月1日に、株式会社BESS北陸より、金沢展示場の資産を譲り受け、同展示場の運営を開始しました。
当連結会計年度におけるセグメント売上高は、期首の豊富な繰越契約残高からの売上が順調に推移し、1,516百万円(前年同期比7.3%増)となりましたが、金沢展示場における契約(受注)の売上計上が来期以降になるため、セグメント損失は20百万円(前年同期は22百万円の利益)となりました。
また、セグメント契約(受注)高は、1,912百万円(前年同期比22.8%増)となりました。
④ 北米部門
北米部門は、BFM社の保有するカナダ工場で、日本(北米部門売上高のうち当社との内部取引は92.0%)及び北米市場に、住宅キット部材を製造・供給しておりましたが、平成28年7月8日公表の「連結子会社の異動(株式譲渡)に関する変更と完了のお知らせ」の通り、BAYWEST社に対するBFM社の株式譲渡を平成28年7月に完了しており、第2四半期連結会計期間より連結の範囲から除外しております。
従いまして、当連結会計年度においては、第1四半期連結累計期間と同額であり、セグメント売上は116百万円(前年同期比81.2%減)となり、セグメント利益は6百万円(前年同期比62.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、3,650百万円となり、前連結会計年度末3,089百万円に対し561百万円の増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により獲得した資金は、609百万円(前年同期は615百万円)となりました。
これは、税金等調整前当期純利益561百万円(同741百万円)、減価償却費174百万円(同194百万円)、仕入債務の増加額77百万円(同108百万円の増加)等による資金増加要因が、法人税等の支払額232百万円(同169百万円)、売上債権の増加額238百万円(同99百万円)等の資金減少要因を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動により使用した資金は、54百万円(前年同期は92百万円)となりました。
これは主に、BFM社株式譲渡に伴い、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入83百万円(同対象なし)等の増加要因と、有形固定資産の取得による支出64百万円(同37百万円)及びその他54百万円(同25百万円)の資金減少要因等の影響によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動により増加した資金は、37百万円(前年同期は561百万円の減少)となりました。これは、長期借入金の返済による支出844百万円(前年同期は429百万円)、配当金の支払額204百万円(同194百万円)等の減少要因を、短期借入金の純増250百万円(同50百万円)、長期借入れによる収入830百万円(前年同期の実績は無し)等の資金増加要因が上回ったことによるものであります。

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