有価証券報告書-第51期(平成26年3月1日-平成27年2月28日)

【提出】
2015/05/27 11:46
【資料】
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【項目】
108項目

対処すべき課題

人口減少と少子高齢化が国内外食市場に与える影響は、より現実のものとして年々厳しさを増し、短期間で激変する経営環境に対応するために、企業の「改善」努力を超えた「改革」を迫られております。
このような環境の下、第50期より『全員参加で企業体質を改革しよう』を継続してスローガンとして掲げ、パート・アルバイトから役員に至る一人ひとりが経営者意識を持ちながら、課題に対する相互理解と合意を深め、さらなる企業価値向上に取り組んでいくことが最重要事項と考えています。
◆5Sを磨きこみお客さまを増やす
この3年間で「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5Sを、全員参加型経営の哲学として取り組んでまいりました。一方で、近年は特に食に関する「安全・安心」のニーズがより高くなってきています。この5S活動こそが店舗QSCの基本として再認識し、さらに磨きこみ、個店ごとのお客さま満足度の向上に努めてまいります。
◆現地・現物で改善のスピードを上げる
めまぐるしく変化する環境の中でスピーディーに改善を進めるには、「目に見えるムダ」「仕組み上のむだ」「人が引き起こす無駄」という3Mの排除が必要です。そのためには、現地(店舗や工場)・現物(商品)で、徹底して真因を追究することを繰り返し、考えて「実行」することが重要となります。改善のヒントはすべては現地・現物にあるという、この基本的な考え方に立って、経営効率を高めてまいります。
◆人財を育成し時間当り採算を向上
企業改革を進めるために、この2年間を「売上最大、経費最小、時間最短」という経営原則を基本にして、小集団の独立採算制による経営管理システムの導入に注力してまいりましたが、その原動力となる「人財育成」を重視し、女性活躍を推進していくとともに、一人ひとりの自主自立精神を育成し、時間をコストの指標のひとつとした「時間当り採算」を向上してまいります。