有価証券報告書-第73期(2025/02/21-2026/02/20)

【提出】
2026/05/12 9:07
【資料】
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【項目】
165項目
②戦略
a.シナリオ分析の実施
気候変動リスクには、政策や法規制の変化などがもたらす「移行リスク」と、自然災害の増加による資産の損害といった「物理的リスク」があります。当社は、気候変動に関する主なリスクと機会が事業へ与える影響を特定し、対応戦略を立案するために、シナリオ分析を行いました。なお、シナリオ分析は、下記のプロセスで行っています。
1ESGを担当する広報室がシナリオ分析を行います。
2広報室から取締役会へシナリオ分析結果を報告します。
3取締役会で審議されたうえで、決定します。

ア.シナリオ分析の前提
・使用したシナリオ
国際エネルギー機関(IEA)
WEO 2024
気候変動に関する政府間パネル
(IPCC)第6次評価報告書
脱炭素シナリオ
(1.5℃~2℃)
NZE(実質排出量ゼロシナリオ)SSP1-1.9,SSP1-2.6
温暖化進行シナリオ
(2.7℃~4℃)
STEPS(公表政策シナリオ)SSP3-7.0,SSP5-8.5

・分析対象
国内事業(株式会社しまむら)
・想定した時期
短期~2027年2月(中期経営計画の期間)
中期~2030年2月(長期経営計画の期間)
長期~2050年

イ.シナリオ分析で想定した世界観(シナリオで想定する気温は、2100年までの平均気温の上昇。)
脱炭素シナリオ
(1.5℃~2℃)
法規制脱炭素に向けて、炭素税や厳しい法規制が課される。
エネルギー価格化石燃料から再生可能エネルギーへの転換が進み、電力価格が上昇する。
自然災害短~中期では、自然災害が頻発・激甚化する。
長期では、温暖化シナリオに比べて、自然災害の激甚化に歯止めがかかる。
温暖化進行シナリオ
(2.7℃~4℃)
法規制現行の法規制が継続し、炭素税が導入された場合も影響は軽微。
エネルギー価格化石燃料への依存が継続するため、原油価格が上昇する。
自然災害長期になる程、自然災害が頻発・激甚化する。
脱炭素シナリオに比べて、発生頻度・被害が大きい。

b.特定した気候変動に関する主なリスクと機会
リスク・機会の種類重要な変化
(発生時期)
内容影響度
1.5~2℃2.7~4℃
移行
リスク
政策・
法規制
炭素税の導入
GHG排出規制
(短~長期)
増税やエネルギー価格の上昇で、原材料価格・物流費が上昇することによる、商品調達コスト増加非常に
大きい
大きい
増税やエネルギー価格の上昇による、光熱費等の店舗・商品センター運営のコスト増加非常に
大きい
大きい
環境負荷の高い素材等への法規制に伴い、原材料・包装資材等の変更による、商品調達コストの増加非常に
大きい
大きい
評判環境課題への対応遅れ(短~長期)環境課題への対応遅れによるステークホルダーからの評判の低下非常に
大きい
大きい
移行
機会
製品/
サービス
顧客行動の変化
(短~長期)
消費者のサステナビリティへの意識の高まりに伴う、サステナブル商品の販売機会の増加非常に
大きい
大きい
物理的
リスク
急性
リスク
台風・豪雨による
自然災害の増加
(短~長期)
被災地の店舗の営業休止による販売機会の喪失大きい非常に
大きい
被災地の商品センターの営業休止による、商品供給体制の寸断大きい非常に
大きい
被災地の建物被害による、店舗・商品センターの修繕コストの増加大きい非常に
大きい
慢性
リスク
平均気温の上昇
(短~長期)
農作物収穫量が減少することによる、商品調達コストの増加大きい非常に
大きい
夏期が長くなり、冬期が短くなることに伴い、冬物商品の購買動機が縮小することによる販売機会の喪失大きい非常に
大きい
降水量の不安定
(短~長期)
農作物収穫量が減少することによる、商品調達コストの増加大きい非常に
大きい

c.当社への財務インパクト(2050年を想定)
炭素税導入脱炭素シナリオ
(1.5℃~2℃)
3,788百万円
*炭素税:250US$/t-CO2(NZE)
*当社GHG排出量(2024年度・Scope1,2):99,612t-CO2
温暖化進行シナリオ
(2.7℃~4℃)
2,394百万円
*炭素税:158US$/t-CO2(STEPS)
*当社GHG排出量(2024年度・Scope1,2):99,612t-CO2
災害による損失脱炭素シナリオ
(1.5℃~2℃)
112百万円
*産業革命前と比べて災害発生率1.5倍(SSP1-1.9,SSP1-2.6)
*当社災害による損失(2015-2024年度平均):97百万円
温暖化進行シナリオ
(2.7℃~4℃)
203百万円
*産業革命前と比べて災害発生率2.7倍(SSP3-7.0,SSP5-8.5)
*当社災害による損失(2015-2024年度平均):97百万円

d.対応戦略
重要なリスク・機会対応策
リスク商品調達コスト増加・生産国やサプライヤー(=メーカーや商社など商品の仕入れ先。約600社)の多様化・分散化によるリスク分散
・サプライヤーとの連携により、素材(原材料)が調達できなくなる場合への早期対策(素材の早期予約や、代替素材への変更等)の実施
物流コスト増加・物流の効率化(商品センターの自社運営、自社共同配送、直接物流)
光熱費増加・電力使用量削減のための設備導入(照明のLED化、省エネ型空調機への入替等)
・サステナブル店舗の開発(省エネ設備の導入、遮熱塗装、断熱材の増加等)
冬物商品の
販売機会の喪失
・トレンド商品やキャラクター商品等の企画・提案力の強化により、天候や気温以外の購買動機を創出
店舗の営業休止による
販売機会の喪失
・多店舗展開によるリスク分散(約2,200店舗)
・営業復旧のための体制や実施策について記載したBCP(事業継続計画)の運用
商品センター営業休止に
よる商品供給体制の寸断
・災害時の配送ルート等、体制や実施策について記載したBCP(事業継続計画)の運用
建物被害による
修繕コストの増加
・建物復旧のための体制や実施策について記載したBCP(事業継続計画)の運用
・店舗開発時にハザードマップ等を確認したうえでの出店
・浸水が予想される店舗へ止水板設置等の災害対策を実施
環境課題への対応遅れ・資源のサーキュラーエコノミーの推進(ハンガー・ビニールリサイクル)
・商品廃棄ゼロの継続
・商品回収とリサイクル
機会サステナブル商品の
販売機会の増加
・サステナブル商品の開発・販売の強化

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