有価証券報告書-第56期(2023/05/01-2024/04/30)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当社は前期となる第55期に決算期変更を行っており14ヵ月の変則決算となっておりますので、前年同期との比較分析は行っておりません。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの5類感染症への移行を受け、経済活動の回復やインバウンド需要の拡大により、景気は緩やかな回復傾向となりました。一方で、ウクライナや中東情勢の
長期化を背景とした原材料やエネルギー価格の高騰による物価上昇等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが属する食関連業界におきましても、原材料やエネルギー価格の高騰による仕入価格や物流費
及び光熱費の上昇並びに慢性的な人手不足の影響により、予断を許さない状況となっております。
このような環境の中、当社グループは強みでもある多事業展開を活かした複合型店舗の出店・改装に注力
しました。2024年4月には、桑名本社ビルにある「柿安 吉之丸本店」の大幅な改装を行い、主力の3事業で
ある、精肉・惣菜・和菓子事業それぞれの厳選した商品をご用意すると共に、内装・外装も一新し、お客様に
とって魅力ある店舗づくりを実施しました。
出退店につきましては「ルミネ立川精肉店」「柿安ダイニング イオンモール宮崎店」等、16店の出店、13店の退店を行いました。
<出退店の状況>
| 区 分 | 出 店 | 退 店 |
| 精肉事業 | 2店 | 3店 |
| 惣菜事業 | 3店 | 4店 |
| 和菓子事業 | 11店 | 4店 |
| レストラン事業 | - | 2店 |
| 食品事業 | - | - |
| 合 計 | 16店 | 13店 |
以上の結果、当連結会計年度の売上高は37,052百万円、営業利益は2,200百万円、経常利益は2,233百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,400百万円となりました。また、売上高営業利益率は5.9%となりました。
各セグメントの売上高の状況は次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年5月1日 至 2024年4月30日) | 構成比(%) |
| 精肉事業(百万円) | 14,146 | 38.2 |
| 惣菜事業(百万円) | 13,206 | 35.6 |
| 和菓子事業(百万円) | 6,588 | 17.8 |
| レストラン事業(百万円) | 1,492 | 4.0 |
| 食品事業(百万円) | 1,618 | 4.4 |
| 合計(百万円) | 37,052 | 100.0 |
(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(a) 精肉事業
精肉事業につきましては、2024年2月に閏年限定となる肉の日企画を実施しました。また『松阪牛』
『沖縄あぐ~豚』等の銘柄肉を特別価格で提供した他、3種類の『感謝袋』を用意する等、多数のお値打ち商品を取り揃え、大変ご好評をいただきました。
出退店につきましては、「ルミネ立川精肉店」等2店の出店、3店の退店を行った他、「柿安 吉之丸本店」の大幅改装を実施しました。
この結果、当事業の売上高は14,146百万円、セグメント利益は1,222百万円となりました。
(b) 惣菜事業
惣菜事業につきましては、季節限定商品である『海老とレンコンの湯葉あんかけ』や
『海老とイカの明太マカロニサラダ』等の新商品を展開しました。また、売れ筋商品を詰め込んだ
『春のオールスター弁当』や『黒毛和牛 牛めし&うなぎ弁当』といった柿安でしか味わえないお弁当を
提供する等、満足を感じていただける商品開発に努めました。
出退店につきましては、「柿安ダイニング イオンモール宮崎店」をイオン系に初出店する等、3店を出店し、4店の退店を行いました。
この結果、当事業の売上高は13,206百万円、セグメント利益は1,189百万円となりました。
(c) 和菓子事業
和菓子事業につきましては、人気の季節商品『桜餅』『抹茶大福』に加え、好評のよくばり団子シリーズでは『よくばりチョコ団子』や『よくばり桜もも団子』を展開する等、旬の味を堪能していただける商品展開を
実施しました。
出退店につきましては、「口福堂 イオンモール宮崎店」等11店の出店、4店の退店を行いました。
この結果、当事業の売上高は6,588百万円、セグメント利益は453百万円となりました。
(d) レストラン事業
レストラン事業につきましては、料亭業態において、厳選されたお肉と季節を彩る18品の味わいを堪能できる『松阪牛 18菜のすき焼膳』等のランチメニューや、桑名産はまぐりを使用したコース料理を展開しました。またフードコート業態では、ワンランク上の肉丼シリーズとして『牛タン&ローストビーフ丼』等の贅沢な味わいが楽しめる丼メニューをお値打ち価格で用意する等、価値ある商品の充実を図りました。
出退店につきましては、2店の退店を行いました。
この結果、当事業の売上高は1,492百万円、セグメント利益は61百万円となりました。
(e) 食品事業
食品事業につきましては、昨年末に販売を開始したワンランク上の贅沢が堪能できるレトルトカレー『KAKIYASU PREMIUM』シリーズが大変好評いただき、高級スーパーマーケットに展開される等、新たな販路拡大に繋がりました。また、三重県生まれ三重県育ちの松阪牛を使用した『柿安 松阪牛「1%の奇跡」しぐれ煮』を店舗限定で販売する等、高付加価値商品の展開に努めました。
この結果、当事業の売上高は1,618百万円、セグメント利益は179百万円となりました。
②財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ38百万円減少し、21,687百万円と
なりました。
流動資産は821百万円減少し、14,359百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少637百万円と
売掛金の減少279百万円等であります。固定資産は782百万円増加し、7,327百万円となりました。主な要因は、建物及び構築物の増加380百万円と工具、器具及び備品の増加245百万円等であります。
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ688百万円減少し、4,029百万円と
なりました。
流動負債は723百万円減少し、3,539百万円となりました。主な要因は、未払法人税等の減少678百万円等で
あります。
固定負債は35百万円増加し、490百万円となりました。主な要因は、リース債務の増加28百万円等で
あります。
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ649百万円増加し、17,657百万円と
なりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益1,400百万円の計上による増加と剰余金の配当に
よる減少890百万円等であります。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ
637百万円減少し、10,108百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は1,410百万円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益2,176百万円に対し非資金損益項目等の調整を加減した営業取引による収入2,731百万円等であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額1,326百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,152百万円となりました。収入の主な内訳は、定期預金の払戻による
収入1,200百万円等であり、支出の主な内訳は、定期預金の預入による支出1,200百万円、有形固定資産の取得による支出1,027百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は895百万円となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額889百万円等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年5月1日 至 2024年4月30日) | 前期比(%) |
| 精肉事業(百万円) | 8,097 | - |
| 惣菜事業(百万円) | 4,778 | - |
| 和菓子事業(百万円) | 1,917 | - |
| 食品事業(百万円) | 904 | - |
| 合計(百万円) | 15,697 | - |
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.金額は、製造原価によっております。
3.決算期変更に伴い前連結会計年度は14ヵ月となっておりますので、前期比については記載しておりません。
(b) 受注実績
当社グループは見込み生産を行っており、受注実績について記載すべき事項はありません。
(c) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年5月1日 至 2024年4月30日) | 前期比(%) |
| 精肉店舗(百万円) | 13,975 | - |
| その他精肉部門(百万円) | 170 | - |
| 精肉事業(百万円) | 14,146 | - |
| ダイニング店舗(百万円) | 11,823 | - |
| その他惣菜店舗(百万円) | 1,382 | - |
| その他惣菜部門(百万円) | 0 | - |
| 惣菜事業(百万円) | 13,206 | - |
| 和菓子店舗(百万円) | 6,573 | - |
| その他店舗(百万円) | 0 | - |
| その他和菓子部門(百万円) | 15 | - |
| 和菓子事業(百万円) | 6,588 | - |
| 柿安店舗(百万円) | 403 | - |
| ビュッフェ店舗(百万円) | 187 | - |
| グリル店舗(百万円) | 901 | - |
| レストラン事業(百万円) | 1,492 | - |
| しぐれ部門(百万円) | 1,526 | - |
| その他食品部門(百万円) | 91 | - |
| 食品事業(百万円) | 1,618 | - |
| 合計(百万円) | 37,052 | - |
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.決算期変更に伴い前連結会計年度は14ヵ月となっておりますので、前期比については記載しておりません。
(2)経営者の視点による経営成績の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき
作成されております。この連結財務諸表を作成するに当たり重要となる会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
当社グループは、過去の実績や取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断を行い、その
結果を資産、負債の帳簿価額及び収益、費用の金額に反映して連結財務諸表を作成しておりますが、実際の
結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響から回復傾向ではありますが、ウクライナ情勢の長期化、原材料・エネルギー価格の高騰や実質賃金の減少により経済活動の低迷は深刻化
しております。当面の間、厳しい状況が予想され、消費者心理の回復には期間を要する状況にあります。
この厳しい経営環境の中でも、家庭内食、中食、外食を擁する総合食品企業として、変化する消費者のニーズに柔軟に対応するとともに、成長し続ける強い経営基盤を構築し、価値経営の実現を目指してまいります。
当社グループの当連結会計年度の経営成績及び財政状態につきましては、「第2 事業の状況
4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しておりますのでご参照ください。
③経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等の
リスク」に記載しておりますのでご参照ください。
④戦略的現状と見通し
当社グループの当連結会計年度の戦略的現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況
1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますのでご参照ください。
⑤目標とする経営指標について
当社グループの目標とする経営指標につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境
及び対処すべき課題等」に記載しておりますのでご参照ください。
⑥資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要の主なものは、新規出店及び店舗改装等にかかる投資であり、安定的に売上金の回収を行うことが出来る契約を各取引先と結んでいるため、営業活動により獲得した資金から支出可能な状況にあります。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの詳しい状況につきましては、「第2 事業の状況
4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の
概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しておりますのでご参照ください。