有価証券報告書-第27期(令和1年12月1日-令和2年11月30日)

【提出】
2021/02/26 16:33
【資料】
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【項目】
136項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
企 業 理 念
価 値 観:100円のすばらしさに誇りを持ち、どこまでも追求する
志すべき所:老若男女すべての人に利用してもらえるブランドにする
使 命:100円ですべての人を幸福にする
ビ ジ ョ ン:『信頼No.1』
行 動 基 準:「量から質への転換」
当社グループは、行動規範に則った公平性・透明性・納得性を確保した企業活動を通じて、企業理念とビジョンの実現を目指します。
また、コンプライアンスを遵守したうえで、業績目標の達成を土台とした企業価値の向上と地域社会への貢献を、経営の最重要課題としております。
また、迅速で公正な経営意思決定を尊重しつつも、監視・監督機能が発揮されるコーポレートガバナンス・コードの精神に則った最良のガバナンスシステムの構築を目指してまいります。
(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、選択と集中により、外部環境の変化に迅速に適応し、継続的な企業価値の向上と地域社会への貢献に努めてまいります。
目標とする経営指標は、収益力及び経営効率を図る指標として、営業利益率と自己資本当期純利益率(ROE)を採用しております。
中期目標経営指標は、営業利益率5%以上、自己資本当期純利益率(ROE)10%以上であります。
(3)経営環境及び戦略
①経営環境
当社グループを取り巻く経営環境におきましては、労働力の減少による人件費及び物流コストの高騰、業種・業態の垣根を越えた顧客獲得競争の激化など、引き続き厳しい経営環境が予想されます。
②戦略的現状と見通し
当社グループは、目標とする経営指標を実現し、安定した成長を継続し、株式公開会社としての社会的責任を果たし、ステークホルダーとのよりよい関係の構築に努めてまいります。現在の経営環境を踏まえて、中期的な成長基盤の確立と、収益体質への変化と定着を目指しております。
当連結会計年度におきましても、当社グループは、100円の価値を追求し、老若男女の幅広いお客様に支持される「信頼No.1」のブランドになることを目指して、行動基準の「量から質への転換」を着実に定着させ、出店・商品・販売・人事制度改革・情報システム戦略の全般にわたって引き続きお客様ニーズを満たすべく、取り組んでまいります。
(4)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、さらなる成長を実現するために、引き続き中期計画『Next3』の推進をしてまいります。2023年11月期までの3ヶ年にわたり「顧客満足度」を追求いたします。また、お客様の目線による「商品」と「店舗」のブラッシュアップを重ね、確実な品揃えと快適で利便性の高いお買物空間を提供してまいります。
なお、他価格帯商品のラインナップ拡充、契約形態の多様性による積極的な出店やリニューアルは継続してまいります。店舗及び本部の業務につきましては、より一層の効率化を進め、利益体質の強化に努めてまいります。これら施策を着実に推進し、生産性を高めるべく、「ブランド力の向上」、「収益力の向上」、「働きがいのある職場環境の整備」を実現し、企業価値向上に努めてまいります。
(5)対処すべき課題
当社グループは、目標とする経営指標を実現し安定した成長を継続するために、株式公開会社としての社会的責任を果たし、ステークホルダーとのよりよい関係の構築に努めてまいります。
現在の経営環境及び新型コロナウイルスの動向を踏まえて、中期計画『Next3』の実現へ向けて、以下の足元における重要課題にも対処し、顧客満足度の追求を通じて、企業価値の向上を実現させてまいります。
①商品について
お客様のニーズに対応する新商品開発と、付加価値向上への取り組みを推進いたします。新商品開発においては、他価格帯商品の拡充、新しい生活様式に対応する商品及びシーズンディレクションマップに基づく開発を推進し、お客様のニーズに対応する確実性の高い商品化に努めてまいります。付加価値向上に向けては、商品ラインナップの拡充と品揃えの精度向上、グループ企業活用による商品調達力の強化、配送効率と店舗のオペレーション改善を目的とした物流拠点の移設をしてまいります。また、SNSによる情報発信と情報分析を引き続き推進し、「キャンドゥ」ブランドの認知度向上と付加価値向上を図ってまいります。
②店舗について
お客様の期待に応え続けるために、店舗における「品揃え」「接客」「利便性」の向上に努めてまいります。品揃え面では、POSデータと本部情報を活用し個店ごとに品揃えと在庫量を最適化してまいります。接客面では、当社が目指す接客の在り方を明確化するとともに、それを全店に浸透させる教育体系を構築してまいります。利便性については、決済手段の拡充を図るとともに、当社が提供する価値を全国のお客様にお届けすべくパートナー企業様との協業等による出店を推進してまいります。
③生産性の向上について
高い顧客満足度を実現し、企業価値を向上させる源泉は、何よりも「従業員が幸福であること」と考え、従業員への還元と、より働きがいのある職場環境の整備を通じて、生産性の向上に努めてまいります。店舗運営における生産性の指標である従業員の定着率を向上させるべく、制度や仕組みの見直しを推進いたします。また、各種法改正への対応も進めてまいります。
当社グループは、価値ある商品とサービスの提供を通じて、より多くの感動をお届けいたします。
必要とされる、選ばれる企業グループであり続けるために、挑戦と進化を企業文化として浸透させてまいります。