訂正有価証券報告書-第214期(2023/04/01-2024/03/31)
②戦略
当行における気候変動に伴う「リスク(移行リスクならびに物理的リスク)」と「機会」は以下の通りであります。それぞれの「リスク」、「機会」に関して、短期(5年)、中期(10年)、長期(30年)の時間軸で定性的に分析しております。
<シナリオ分析>今年度はTCFD提言に沿い、物理的リスクと移行リスクについて、一定のシナリオに基づき気候変動に起因する与信費用の増加額の試算を行いました。
物理的リスク
気候変動の影響により洪水等の発生が増加した場合の、当行不動産担保の毀損および当行取引先の業務停止による与信費用の増加額を算定しております。試算結果は以下の通りであります。
移行リスク
昨年度の分析対象であるエネルギーセクター(電力、ガス、石油小売)に加えて、GHG排出量が相対的に大きく、移行リスクの影響を受けやすいと想定される「運輸」セクターを追加しました。
引き続き、シナリオ分析の高度化に努めてまいります。
当行における気候変動に伴う「リスク(移行リスクならびに物理的リスク)」と「機会」は以下の通りであります。それぞれの「リスク」、「機会」に関して、短期(5年)、中期(10年)、長期(30年)の時間軸で定性的に分析しております。
| リスク | 物理的 リスク | オペレーショナルリスク | 豪雨・台風、河川氾濫等の被害による当行営業拠点の毀損、事業停止、対策・復旧コストの増加 | 短期~長期 |
| 信用リスク | 豪雨・台風、河川氾濫等の被害による取引先の資産(不動産担保等)の毀損、および取引先の操業停止に伴う財務状況悪化 | 短期~長期 | ||
| 移行 リスク | 信用リスク | 環境規制強化の影響を受ける取引先の財務状況悪化 | 中期~長期 | |
| 技術転換・技術革新への対応による影響、および消費者ニーズの変化に伴う需要減少による影響を受ける取引先の資産価値毀損や財務状況悪化 | 中期~長期 | |||
| 機会 | 脱炭素社会へ向けたプロジェクトファイナンス推進や防災のためのインフラ投資による資金需要増加、取引先を支援するコンサルティング提供 | 短期~長期 | ||
<シナリオ分析>今年度はTCFD提言に沿い、物理的リスクと移行リスクについて、一定のシナリオに基づき気候変動に起因する与信費用の増加額の試算を行いました。
物理的リスク
気候変動の影響により洪水等の発生が増加した場合の、当行不動産担保の毀損および当行取引先の業務停止による与信費用の増加額を算定しております。試算結果は以下の通りであります。
| シナリオ | IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP8.5シナリオ (4℃シナリオ) |
| 対象地域 | 和歌山県、大阪府、奈良県、兵庫県 |
| 分析対象 | 事業性融資先 |
| 分析内容 | 事業性融資先の業務停止による売上高減少を受けた債務者区分の悪化、および不動産担保の毀損による与信費用に与える影響を算定 |
| 分析期間 | 2050年まで |
| 分析結果 | 与信費用の増加額 最大25億円程度(2023年3月基準) |
移行リスク
昨年度の分析対象であるエネルギーセクター(電力、ガス、石油小売)に加えて、GHG排出量が相対的に大きく、移行リスクの影響を受けやすいと想定される「運輸」セクターを追加しました。
| シナリオ | IEA Net Zero Emission2050シナリオ(NZE2050)(1.5℃シナリオ) |
| 分析対象 | エネルギーセクター(電力、ガス、石油小売)、運輸セクター |
| 分析内容 | シナリオに基づき、エネルギーセクターについては「炭素税」や「電源構成の変化」、運輸セクターについては「炭素税」や「EV車両の導入」等の影響を考慮した将来の業績変化を予想し、与信費用に与える影響を算定 |
| 分析期間 | 2050年まで |
| 分析結果 | 与信費用の増加額 最大70億円程度(2023年3月基準) |
引き続き、シナリオ分析の高度化に努めてまいります。