訂正有価証券報告書-第106期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/07/16 15:20
【資料】
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【項目】
173項目
(2)戦略
当行グループは、持続可能な地域社会の実現のため、「めいぎんSDGs宣言」のもと、お客さまの脱炭素社会への移行を支援するサステナブルファイナンスやコンサルティングサービスの提供を積極的に推進しております。
持続的な企業価値の向上を実現させるべく特定セクターに対する「ESG投融資方針」を新たに策定したほか、持続可能な社会の実現のため気候変動に関連するリスクと機会を特定し、当行グループ一体でサステナビリティに取組む体制としております。
<気候変動に関するリスクと機会>
内容リスク
カテゴリ
シナリオ時間軸※
1.5℃4℃超
影響度合い


移行
リスク
気候変動に関する規制強化や技術革新が産業や企業に影響し、貸出資産や保有株式等の価値が毀損するリスク信用リスク中期~長期
脱炭素に向けた規制対応や消費者嗜好の変化に伴う需要減少がビジネスモデルや財務にネガティブな影響を及ぼすリスク信用リスク中期~長期
甚大・広範な自然災害による金融市場の混乱に伴うリスク市場リスク短期~長期
気候変動に関する取組みや情報開示が不十分と判断されることに伴うレピュテーションリスクその他短期~長期
物理的
リスク
自然災害等による不動産担保資産の価値が毀損するリスク信用リスク短期~長期
投融資先の営業拠点が被災により事業活動の継続が困難になるリスク信用リスク短期~長期
社会インフラや当行グループの営業拠点が毀損するリスクオペレーショナルリスク短期~長期
機会脱炭素社会への移行を支援する金融商品・サービスの提供等、ビジネス機会の増加短期~長期
省エネ・再エネ化による事業コストの低下短期~長期
気候変動対策のためのインフラ整備や技術開発等に対する投融資機会の増加中期~長期

※短期:5年、中期:10年、長期:30年
<シナリオ分析>いずれの分析結果についても影響は限定的となる見込みとなりましたが、今後もリスクについて注視していくとともに、脱炭素社会への移行に向けたお客さまの取組みを支援していきます。
移行
リスク
・CO2排出量の大きい「エネルギー」と愛知県内の基幹産業である「自動車」の2セクターを対象として、IEA及びPRIの外部シナリオを参考に試算を行いました。
・エネルギーセクターでは、IEAのSDS(2℃未満シナリオ)を参考に、再生可能エネルギーへの追加設備投資費用の増加に起因した2040年までの与信コスト増加額を試算しました。分析の結果、2040年までの与信コストへの影響は単年度1億円程度となる見込みです。
・自動車セクターでは、PRIのFPS(予測政策シナリオ)を参考に、EV化に伴う当セクター全体の企業価値への影響を考慮した場合の与信コスト増大額を試算しました。分析の結果、2050年までの与信コストへの影響は単年度0.3億円程度となる見込みです。
物理的
リスク
・IPCCのRCP8.5(4℃上昇シナリオ)の下で、気候変動に起因する自然災害の大半を占め、愛知県で特に発生確率の高い浸水災害による担保不動産毀損に起因した2050年までの与信コストへの影響を試算しました。
・分析の結果、与信コストへの影響は、2050年までで最大15~24億円となる見込みです。

※上記分析結果は、一定の前提のもと外部シナリオに基づき実施した試算です。引き続きIEAのNZEシナリオ(1.5℃シナリオ)等、外部シナリオの活用による分析の向上及び精緻化に取組みます。
名古屋銀行グループは、環境・社会・経済に影響を与える可能性のある特定の事業及びセクターへの投融資に関する取組み方針を以下のとおり明確化しました。本ポリシーに基づき適切な対応に努めることで、持続可能な地域社会の実現に貢献していきます。
環境・社会・経済にポジティブな影響を与える事業に対する取組み方針
下記に例示する事業等に対しては、積極的な投融資支援をしていきます。
・気候変動リスクの低減に資する省エネルギー・再生エネルギー事業
・脱炭素社会への移行に係る対応
・地域社会の持続的発展に資する事業
環境・社会にネガティブな影響を与える可能性のある特定セクターに対する取組み方針
下記に基づき適切に対応することで、環境・社会への影響を極小化するよう努めます。
・森林伐採を伴う事業
違法な森林伐採や焼却等に関わる事業への投融資は行いません。伐採が伴う投融資については、持続可能な認証の取得状況や環境・地域社会への影響やお客さまの対応状況等を考慮した上で慎重に対応します。
・石炭火力発電所に係る対応
原則として、新設及び拡張案件への投融資は行いません。ただし災害対応や国内政策に則った対応を検討する場合は、個別に慎重に対応します。
セクター横断的に禁止する取組み方針
下記に対する投融資は、環境・社会に対するネガティブ要素が強いため取組みません。
・反社会的勢力
・公序良俗や法令等に違反する事業
・ワシントン条約に違反する事業
・人権侵害・強制労働等に関与する事業
・クラスター弾やその他非人道兵器の製造に関与する事業

また、当行グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、以下のとおりであります。
<人材育成方針>・当行は、2018年に「未来創造業宣言」を行いました。預金と貸出の利鞘に依存した従来の銀行業のビジネスモデルから、「お客さまと未来を創る」、「お客さまと自分の未来のために一生懸命に仕事をする」という新しいビジネスモデルのイメージを「未来創造業」と表現しました。この考えは「お客さまとの持続的な価値向上」を目指す当行グループ全体で共有するものであります。
・2023年4月からスタートした第22次経営計画ではこの未来創造業を当行のパーパス、存在意義と定めました。当行がこの未来創造業の「真価」を発揮していくためには「将来にわたり活躍し続ける人財の育成」が重要課題であり、様々な行員のキャリア自律と環境整備、そして働きがい改革を推進していくことで、当行の企業価値向上を目指します。
<社内環境整備方針>・2023年4月からの第22次経営計画における7色のダイバーシティを起点として多様な人材が多様なスキルを身に付けながら自律的にキャリアを形成していくための体制を整備します。
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さらに、当行グループでは、名古屋銀行のパーパスである「未来創造業」のもと、人権の尊重を経営における重要な課題と位置付け、お客さまとともに、すべての人々の人権が尊重される持続可能な社会の実現に向け、「名古屋銀行グループ 人権方針」を策定いたしました。
<名古屋銀行グループ 人権方針>
名古屋銀行グループ(以下、当行グループ)は、名古屋銀行のパーパスである『未来創造業』に表されるように、お客さま、役職員、取引先をはじめとする多様なステークホルダーとの未来への価値協創を目指す上で、すべての人々の人権を尊重した取り組みを推進します。
1.国際規範の尊重
当行グループは、「世界人権宣言」、「国連グローバル・コンパクト」、「ビジネスと人権に関する指導原則」、「労働における基本的原則および権利に関する国際労働機関(ILO)宣言」、「子どもの権利とビジネス原則」等の国際規範を尊重します。
2.適用範囲
本方針は、当行グループのすべての役職員に適用されます。
また、お客さまやサプライヤー等、あらゆるステークホルダーに対しても、本方針の趣旨を理解し、配慮していただくことを期待します。
3.役職員に対して
当行グループは、全役職員の人権を尊重し、いかなる場面においても、国籍、人種、民族、門地、社会的身分、宗教、信条、性別、障がいの有無、身体的特徴、性的指向、性自認、健康状態等を理由とした差別、ハラスメント行為、人権侵害を容認しません。
また、役職員一人ひとりの個性や多様性を尊重し、相談できる窓口を設置する等、全役職員が安心して働くことができる職場環境を整備しています。
4.お客さまに対して
当行グループは、お客さまの人権を尊重し、商品やサービスの提供にあたり差別的な扱いのないように努めます。
また、お客さまとともに人権課題の解決に努め、人権を侵害しないことを求めていきます。
5.サプライヤー(取引業者)に対して
当行グループは、サプライヤーに対しても人権を尊重し、侵害しないことを求めています。
また、サプライヤーが人権に対して負の影響を与えている場合には、サプライヤーに対して適切な対応をとるよう働きかけていきます。
6.人権教育の実施
当行グループは、人権に関する正しい理解と認識を深めるため、役職員に対して人権問題に関する教育を継続的に実施します。
7.人権デュー・ディリジェンス
当行グループは、適切な人権デュー・ディリジェンスを通じて、事業活動による人権への負の影響を予防・軽減することに努めます。
8.救済措置
当行グループは、役職員や提供する商品やサービスが人権に対して負の影響を引き起こした、あるいはこれに関与したことが明らかになった場合には、その救済に向けて適切に対応します。
また、役職員に対しては、差別やハラスメント行為等の人権侵害に対するホットラインを設けており、匿名の相談にも救済に向けて適切に対応します。
9.ステークホルダーとの対話
当行グループは、本方針の取り組みについてステークホルダーとの対話や協議を通じて、人権尊重に関する取り組みの向上、改善に努めます。
10.管理体制
当行グループは、人権尊重に関する取り組み状況についてサステナビリティ委員会に報告し、人権尊重に関する取り組みの向上、改善に努めます。
また、本方針は取締役会において決議され、必要に応じて見直しを行います。

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