有価証券報告書-第101期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/25 16:50
【資料】
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【項目】
139項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであり、その達成を保証するものではありません。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、MS&ADインシュアランスグループの目指す姿として「経営理念」、「経営ビジョン」、「行動指針」を次のとおり定めております。
<経営理念>グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えます
<経営ビジョン>持続的成長と企業価値向上を追い続ける世界トップ水準の保険・金融グループを創造します
<行動指針>『お客さま第一』
わたしたちは、常にお客さまの安心と満足のために、行動します
『誠実』
わたしたちは、あらゆる場面で、あらゆる人に、誠実、親切、公平・公正に接します
『チームワーク』
わたしたちは、お互いの個性と意見を尊重し、知識とアイデアを共有して、ともに成長します
『革新』
わたしたちは、ステークホルダーの声に耳を傾け、絶えず自分の仕事を見直します
『プロフェッショナリズム』
わたしたちは、自らを磨き続け、常に高い品質のサービスを提供します
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社(単体)の「正味収入保険料」、「正味損害率」及び「正味事業費率」の2018年度見込み及び2017年度実績は次のとおりであります。
2018年度見込み(2017年度実績)
正味収入保険料1兆5,009億円(1兆5,003億円)
正味損害率61.2%(61.6%)
正味事業費率32.0%(31.3%)

(注) 当社独自商品の自動車保険「もどリッチ(満期精算型払戻金特約付契約)」の払戻充当保険料を控除したベースで記載しております。
(3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
今後の世界経済は、保護主義的な政策や英国のEU離脱交渉など不透明感が残るものの、安定的な拡大基調が続くことが期待されます。わが国経済も、世界経済の回復を背景とした外需の増加や東京オリンピックを見据えた内需の拡大などが期待され、景気回復が継続することが見込まれます。
保険業界におきましては、このような景気回復のもとでマーケットの拡大が期待される一方、少子高齢化や人口減少、自然災害リスクの増大、国内外の政策動向など、先行きを見通しにくい事業環境が続くものと予想されます。また、AIやビッグデータ等の利活用、シェアリングエコノミーの拡大など、急速に変化する社会を下支えし、持続的成長に貢献していくことがますます重要になっております。
当社では2018年度より新たな中期経営計画「Vision 2021」をスタートいたしました。「国内損害保険事業の強化」、「資産運用の高度化」、「海外事業の強化・拡大」、「お客さまニーズに対応した商品・サービスの提供」、「財務の健全性の確保と資本効率の向上」、「経営基盤の強化」を基本方針とし、グループ基本戦略の推進を牽引してまいります。さらに、「デジタライゼーションの推進」、「人財戦略」、「ポートフォリオ変革」、「グループ内連携強化」を重点課題とし、今後の事業環境の変化に迅速に対応できるレジリエントな態勢の構築に取り組んでまいります。
これらを通じ、当社は、MS&ADインシュアランスグループの一員として、持続的成長と企業価値向上を追い続ける世界トップ水準の保険・金融グループの創造に邁進してまいります。