四半期報告書-第91期第1四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
①当第1四半期連結累計期間の概況
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は、住宅事業及びホテルリゾート事業の増収により、全体として前年同期に比べ20億25百万円増、11.7%増収の193億92百万円となりました。営業利益は、資産開発事業等で減益となったものの、その他の各事業で増益となり、前年同期に比べ3億97百万円増、29.1%増益の17億62百万円、経常利益は、前年同期に比べ3億64百万円増、33.5%増益の14億52百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比べ3億26百万円増、47.3%増益の10億15百万円となりました。
②セグメント別の概況
各セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
(単位:百万円) | ||||
セグメントの名称 | 前第1四半期連結累計期間 | 当第1四半期連結累計期間 | ||
売上高 | 営業損益 | 売上高 | 営業損益 | |
ビル事業 | 3,509 | 773 | 3,439 | 793 |
資産開発事業 | 4,014 | 727 | 2,132 | 274 |
住宅事業 | 1,263 | 50 | 3,822 | 510 |
ホテルリゾート事業 | 6,116 | 252 | 7,050 | 644 |
飲食事業 | 341 | 3 | 361 | 22 |
建築内装事業 | 690 | △50 | 806 | △8 |
ビルマネジメント事業 | 1,408 | △26 | 1,618 | 27 |
その他 | 597 | △32 | 747 | △122 |
調整額 | △576 | △333 | △584 | △379 |
合計 | 17,366 | 1,365 | 19,392 | 1,762 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 各セグメント毎の部門別売上高実績は、以下のとおりであります。
(ビル事業)
「ビル事業」では、前期の賃貸ビル売却並びに建替えに伴う賃貸収益の減により、売上高は前年同期に比べ69百万円減、2.0%減収の34億39百万円となりましたが、減価償却費等原価の減により、営業利益は前年同期に比べ20百万円増、2.6%増益の7億93百万円となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
不動産賃貸 | 3,186 | 3,109 | △2.4 |
貸ホール・貸会議室の運営 | 322 | 329 | 2.2 |
計 | 3,509 | 3,439 | △2.0 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
(資産開発事業)
「資産開発事業」では、不動産販売収入の減により、売上高は前年同期に比べ18億82百万円減、46.9%減収の21億32百万円となり、営業利益は前年同期に比べ4億52百万円減、62.2%減益の2億74百万円となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
投資収益 | 4,005 | 2,113 | △47.2 |
フィー収入 | 9 | 18 | 100.7 |
計 | 4,014 | 2,132 | △46.9 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
(住宅事業)
「住宅事業」では、賃貸マンション1棟を売却したこと等により、売上高は前年同期に比べ25億58百万円増、202.5%増収の38億22百万円となり、営業利益は前年同期に比べ4億59百万円増、903.8%増益の5億10百万円となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
マンション分譲 | 505 | 754 | 49.3 |
その他 | 758 | 3,068 | 304.4 |
計 | 1,263 | 3,822 | 202.5 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 その他には、マンション賃貸、一棟売却及び宅地販売による収入等があります。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 (戸) | 当第1四半期 連結累計期間 (戸) | 前年同四半期比 (戸) |
販売戸数(中古含む) | 14 | 21 | 7 |
(ホテルリゾート事業)
「ホテルリゾート事業」では、前期に休業していました白良荘グランドホテルの増収等により、売上高は前年同期に比べ9億33百万円増、15.3%増収の70億50百万円となり、営業利益は前年同期に比べ3億92百万円増、155.2%増益の6億44百万円となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
ホテル部門 | 3,904 | 4,295 | 10.0 |
ハイウェイレストラン部門 | 898 | 1,001 | 11.5 |
その他 | 1,313 | 1,753 | 33.4 |
計 | 6,116 | 7,050 | 15.3 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 その他には、レジャー施設及び有料道路運営事業等があります。
(飲食事業)
「飲食事業」では、ケータリング事業の増収等により、売上高は前年同期に比べ19百万円増、5.8%増収の3億61百万円となり、営業利益は前年同期に比べ18百万円増、503.0%増益の22百万円となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
店舗部門 | 187 | 195 | 4.2 |
宴会部門 | 73 | 77 | 5.0 |
その他 | 80 | 88 | 10.2 |
計 | 341 | 361 | 5.8 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
3 その他には、ケータリング事業等があります。
(建築内装事業)
「建築内装事業」では、建築工事部門が事務所内装工事の受注等により増収となり、売上高は前年同期に比べ1億15百万円増、16.7%増収の8億6百万円となりましたが、営業損益は8百万円の損失計上(前年同期は50百万円の損失計上)となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
イベント設営部門 | 291 | 308 | 5.8 |
建築工事部門 | 384 | 484 | 26.1 |
その他 | 15 | 13 | △11.9 |
計 | 690 | 806 | 16.7 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
3 その他には、テレビ番組の装置設営等があります。
(ビルマネジメント事業)
「ビルマネジメント事業」では、建物管理の受注増等により、売上高は前年同期に比べ2億9百万円増、14.9%増収の16億18百万円となり、営業損益は27百万円の利益計上(前年同期は26百万円の損失計上)となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
建物管理部門 | 1,205 | 1,387 | 15.1 |
修繕工事部門 | 184 | 215 | 16.3 |
その他 | 18 | 15 | △15.9 |
計 | 1,408 | 1,618 | 14.9 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
3 その他には、業務受託等があります。
(その他)
「その他」の事業は、有料老人ホーム及び高齢者向け住宅の施設運営等のシニア事業及びブリーゼタワー内の「サンケイホールブリーゼ」の運営事業です。シニア事業における有料老人ホームの新規開設等により、売上高は前年同期に比べ1億49百万円増、25.0%増収の7億47百万円となりましたが、営業損益はシニア事業において運営経費を賄うには至らず、「その他」の事業全体で1億22百万円の損失計上(前年同期は32百万円の損失計上)となりました。
区分 | 前第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 当第1四半期 連結累計期間 売上高(百万円) | 前年同四半期比 (%) |
シニア事業 | 425 | 590 | 38.7 |
演劇等の興行・企画関連運営事業 | 172 | 156 | △8.9 |
計 | 597 | 747 | 25.0 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べ、流動資産は16億88百万円、固定資産は49億56百万円それぞれ増加し、合計で3,416億73百万円となりました。流動資産は、現金及び預金が32億38百万円減少し、開発不動産が用地取得等により24億87百万円、販売用不動産がホテルを固定資産から区分変更したこと等により20億8百万円それぞれ増加しています。固定資産は、「S-GATE大手町北」及び「X-PRESS有楽町」竣工等により、建物及び構築物が43億53百万円増加しています。
負債は、前連結会計年度末に比べ、流動負債が79億78百万円増加し、固定負債が13億58百万円減少し、合計で2,366億26百万円となりました。流動負債は、短期借入金が88億円、1年内返済予定の長期借入金が11億6百万円それぞれ増加し、未払法人税等が12億91百万円減少しています。固定負債は、長期借入金が1年内返済予定の長期借入金への振替により22億96百万円減少しています。
純資産は、前連結会計年度末に比べ6百万円減少し、合計で1,050億47百万円となりました。利益剰余金が2億41百万円増加し、非支配株主持分が2億36百万円減少しています。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ現金及び現金同等物の増減額が32億37百万円減少したこと等により、108億55百万円となりました。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の増加及び法人税等の支払による資金の減少と、税金等調整前四半期純利益計上及び減価償却費による資金の増加との差し引きにより、1億9百万円の資金の減少(前年同期比+31億27百万円)となりました。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、オフィスビル建築費等の有形固定資産取得による支出及び借地権等の無形固定資産取得による支出により、96億28百万円の資金の減少(前年同期比+5億33百万円)となりました。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、借入による入金と、借入金返済及び配当金の支払いとの差し引き等により、65億57百万円の資金の増加(前年同期比△23億25百万円)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。