四半期報告書-第89期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

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2015/11/13 9:15
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
①当第2四半期連結累計期間の概況
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は、新規に連結した株式会社グランビスタホテル&リゾート(以下、「グランビスタ」という。)の業績が寄与し、全体として前年同期に比べ171億69百万円増、77.4%増収の393億48百万円となりました。営業利益は、前期の大手町連鎖型再開発に係る匿名組合出資損益分配及び投資家向け賃貸マンション販売利益の反動減による資産開発事業の減益を、ホテルリゾート事業が補い、前年同期に比べ99百万円増、3.3%増益の30億98百万円となりましたが、営業外費用にシンジケートローン手数料を計上したこと等で、経常利益は、3億31百万円減、13.5%減益の21億14百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、3億81百万円減、28.1%減益の9億79百万円となりました。
②セグメント別の概況
各セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
セグメントの名称前第2四半期連結累計期間当第2四半期連結累計期間
売上高営業損益売上高営業損益
ビル事業6,9381,1726,8421,134
資産開発事業2,15099758△165
住宅事業8,4131,44512,4131,207
ホテルリゾート事業15,1041,287
飲食事業827△1266614
建築内装事業1,969301,93630
ビルマネジメント事業2,586412,752110
その他955△1891,004△55
調整額△1,663△485△1,431△466
合計22,1792,99839,3483,098

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 各セグメント毎の部門別売上高実績は、以下のとおりであります。
(ビル事業)
「ビル事業」では、主力の東京サンケイビルは増収となりましたが、大阪のブリーゼタワーが賃料減額改定等により減収となり、売上高は前年同期に比べ96百万円減、1.4%減収の68億42百万円となり、営業利益は前年同期に比べ37百万円減、3.2%減益の11億34百万円となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
不動産賃貸6,4046,299△1.6
貸ホール・貸会議室の運営5335421.7
6,9386,842△1.4

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
(資産開発事業)
「資産開発事業」では、前期にありました投資家向け賃貸マンションの販売及び大手町連鎖型再開発に係る匿名組合出資損益分配の反動減により、売上高は前年同期に比べ20億91百万円減、97.3%減収の58百万円となり、営業損益は1億65百万円の損失計上(前年同期は9億97百万円の利益計上)となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
投資収益2,14125△98.8
フィー収入933271.3
2,15058△97.3

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
(住宅事業)
「住宅事業」では、マンション分譲収入が販売戸数増加等により増収となり、加えて賃貸中のマンション3戸を売却し、前期にありました賃貸マンション2棟売却の反動減を補い、売上高は前年同期に比べ39億99万円増、47.5%増収の124億13百万円となりましたが、営業利益は、賃貸マンション売却利益の減を補えず、前年同期に比べ2億38百万円減、16.5%減益の12億7百万円となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
マンション分譲6,80611,52369.3
その他1,607890△44.6
8,41312,41347.5

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 その他には、マンションの賃貸及び賃貸物件売却による収入等があります。
区分前第2四半期
連結累計期間
(戸)
当第2四半期
連結累計期間
(戸)
前年同四半期比
(戸)
販売戸数16626094


(ホテルリゾート事業)
「ホテルリゾート事業」では、インバウンド需要にも支えられ業績は好調に推移し、売上高は151億4百万円となり、営業利益は12億87百万円となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
ホテル部門9,676
海洋レジャー施設部門2,560
ハイウェイレストラン部門2,123
その他743
15,104

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 その他には、ゴルフ場及び有料道路運営事業等があります。
(飲食事業)
「飲食事業」では、不採算店舗閉店等により、売上高は前年同期に比べ1億60百万円減、19.5%減収の6億66百万円となりました。営業利益は、不採算店舗閉店により利益率が改善し、前年同期に比べ27百万円増益の14百万円となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
店舗部門571387△32.2
宴会部門120115△4.5
その他13416321.3
827666△19.5

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
3 その他には、ケータリング事業等があります。
(建築内装事業)
「建築内装事業」では、前期にありました大型のオフィス内装工事の反動減により、建築工事部門が減収となり、売上高は前年同期に比べ33百万円減、1.7%減収の19億36百万円となりましたが、営業利益は、前年の本社移転費用がなくなったことで一般管理費が減少し、前年同期に比べ1.1%増益の30百万円となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
イベント設営部門6256788.5
建築工事部門1,3061,217△6.8
その他38406.0
1,9691,936△1.7

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
3 その他には、テレビ番組の装置設営等があります。
(ビルマネジメント事業)
「ビルマネジメント事業」では、受取仲介手数料の計上及びホテル・オフィスビルの建物管理受注拡大等により、売上高は前年同期に比べ1億65百万円増、6.4%増収の27億52百万円となり、営業利益は、前年同期に比べ69百万円増、168.7%増益の1億10百万円となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
建物管理部門2,2422,2932.2
修繕工事部門3393482.8
その他4110
2,5862,7526.4

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
3 その他には、業務受託等があります。
(その他)
「その他」の事業は、有料老人ホーム及び高齢者向け住宅の施設運営等のシニア事業及びブリーゼタワー内の「サンケイホールブリーゼ」の運営事業です。前年同期に計上していた人材派遣、業務受託等のビジネスサポート事業は株式会社ヒューメディアジャパンが解散したことにより計上が無くなりましたが、売上高は、シニア事業における有料老人ホームの入居者数増加等による増収によりこれを補い、前年同期に比べ49百万円増、5.2%増収の10億4百万円となりました。営業損益は、シニア事業において損失幅は縮小したものの運営経費を賄うには至らず、「その他」の事業全体で55百万円の損失計上(前年同期は1億89百万円の損失計上)となりました。
区分前第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
当第2四半期
連結累計期間
売上高(百万円)
前年同四半期比
(%)
シニア事業53976241.3
演劇等の興行・企画関連運営事業297242△18.7
ビジネスサポート事業117
9551,0045.2

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
2 売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めております。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べ、流動資産は154億85百万円、固定資産は576億23百万円それぞれ増加し、合計で2,965億47百万円となりました。流動資産は、現金及び預金がグランビスタ連結により80億60百万円、受取手形及び売掛金が分譲マンション販売に係る売掛金の増等により28億56百万円増加しています。有形固定資産は、グランビスタを連結したことにより、土地が開発用地の取得他とを合わせ392億22百万円、建物及び構築物が賃貸オフィスビル「S-GATE赤坂」竣工やビジネスホテル「ベッセルイン博多中洲」取得他とを合わせ102億20百万円それぞれ増加しました。
負債は、前連結会計年度末に比べ、流動負債が98億53百万円減少し、固定負債が774億56百万円増加し、合計で2,158億99百万円となりました。流動負債は、1年内償還予定の社債が償還により100億円、短期借入金が37億円それぞれ減少しています。固定負債は、長期借入金が借入とグランビスタを連結したことにより649億7百万円、繰延税金負債がグランビスタを連結した際の時価評価差額に係る法人税等相当額を計上したことにより62億55百万円それぞれ増加しています。
純資産は、前連結会計年度末に比べ55億29百万円増加し、806億48百万円となりました。これは主に、合同会社グランビスタホールディングスを営業者とする匿名組合及びグランビスタを連結したことにより非支配株主持分が58億83百万円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、79億69百万円増加し(前年同期比+82億93百万円)、118億98百万円となりました。
(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、16億20百万円の資金の減少(前年同期比+74億97百万円)となりました。これは主に、たな卸資産に係る開発用地取得や分譲マンション販売に係る売上債権の増加によるものです。
(投資活動におけるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、224億63百万円の資金の減少(前年同期比△164億56百万円)となりました。これは主に、ホテル等の開発用地の取得及びグランビスタ株式取得によるものです。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、320億53百万円の資金の増加(前年同期比+169億93百万円)となりました。これは主に、短期・長期の借入れによる収入と短期・長期の借入金返済及び社債償還による支出との差し引きによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(6) 従業員数
連結会社の状況
当第2四半期連結累計期間において、連結会社(当社及び連結子会社)の従業員数は前連結会計年度末に比べて1,612名増加し、2,273名となりました。従業員数が増加した主な要因は、ホテルリゾート事業においてグランビスタを連結子会社化したことによるものであります。
(7) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、グランビスタを連結子会社化したことにより、同社が所有する設備を当社の国内子会社の主要な設備の範囲に含めております。
(札幌地区) 平成27年9月30日現在
会社名事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の
内容
帳簿価額(百万円)
建物
及び
構築物
機械装置
及び
運搬具
土地リース
資産
その他合計
㈱グランビスタホテル&リゾート札幌グランドホテル
他2事業所
(北海道札幌市中央区他)
ホテルリゾート事業ホテル1,14915721,5133030723,158

(千葉地区)
会社名事業所名
(所在地)
セグメントの名称設備の
内容
帳簿価額(百万円)
建物
及び
構築物
機械装置
及び
運搬具
土地リース
資産
その他合計
㈱グランビスタホテル&リゾート鴨川シーワールド
(千葉県鴨川市)
ホテルリゾート事業ホテル
水族館等
5,8373992,53475579,335

(注) 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であり、建設仮勘定の金額を含んでおりません。なお、金額には、消費税等は含んでおりません。