有価証券報告書-第42期(2022/12/01-2023/11/30)
(3) リスク管理
気候変動への対応:シナリオ分析
気候変動に伴うリスクと機会は、自社の事業戦略に大きな影響を及ぼすとの認識のもと、以下のプロセスを通じて気候変動に伴うリスクと機会を特定し、1.5℃シナリオおよび4℃シナリオを用いて分析し、重要性を評価しました。
気候変動シナリオの選択
シナリオ分析結果
<リスク>
<機会>
※1 ZEH(Net Zero Energy House) :エネルギー収支ゼロおよび省エネルギー+創エネルギーを目指した一般住宅のこと。
※2 ZEB(Net Zero Energy Building) :建物内で消費されているエネルギー収支ゼロを目指したビルや工場、学校等の建物のこと。
気候変動への対応:シナリオ分析
気候変動に伴うリスクと機会は、自社の事業戦略に大きな影響を及ぼすとの認識のもと、以下のプロセスを通じて気候変動に伴うリスクと機会を特定し、1.5℃シナリオおよび4℃シナリオを用いて分析し、重要性を評価しました。
気候変動シナリオの選択
| シナリオ | 想定される社会環境 | |
| 1.5℃シナリオ | 世界がネットゼロへ加速化するシナリオ (規制が広く導入され気温上昇抑制に成功するが、移行リスクが高まる) | 炭素税や化石燃料関連の規制強化、さらにエシカル消費の拡大など、社会全体が脱炭素に向かい、温度上昇の抑制に成功するシナリオ |
| 4℃シナリオ | 温室効果ガス排出規制が強化されず、気温上昇が促進されるシナリオ (規制が限定的なため温暖化が進行し、物理リスクが高まる) | 規制が限定的で温暖化による自然災害が頻発し、ビジネスの停止リスクが高まるシナリオ |
シナリオ分析結果
<リスク>
| リ ス ク 区 分 | リスク の類型 | ドライバー | 発生時期 | 総合影響度 | |||
| 短期(~2025) | 中期(~2030) | 長期(2031~) | 1.5℃ シナ リオ | 4℃ シナ リオ | |||
| 移 行 リ ス ク | 政策・ 法規制 | ・GHG排出・省エネなどの規制の強化 ・炭素価格制度の導入により建築・運営コストが上昇省エネ法の強化などに伴い新築・改修コストが上昇 | ● | 大 | 小 | ||
| 市場 | ・環境配慮意識の高まり再生可能エネルギーの導入コスト | ● | 中 | 小 | |||
| ・顧客(入居テナント、住宅の購入者など)のニーズ変化 | ● | 中 | 小 | ||||
| ・開発等に関わるコストの上昇 | ● | 小 | 中 | ||||
| 評判 | ・当社グループの取組・事業が評価されず資金調達への影響 | ● | 大 | 小 | |||
| 物 理 リ ス ク | 急性 | ・自然災害(台風、洪水、集中豪雨など)の増加 | ● | 大 | 大 | ||
| ・災害の発生に伴う保有建物の破損・機能停止 | ● | 中 | 大 | ||||
| ・災害の発生に伴う工事の中断・遅延 | ● | 小 | 大 | ||||
| 慢性 | ・風水害や洪水などの極端な気象事象過酷化 | ● | 中 | 大 | |||
| ・自然災害の顕在化に伴う、不動産の鑑定評価への影響 | ● | 小 | 大 | ||||
| ・真夏日増加に伴う、従業員・取引先などへの健康影響 ・労働力への悪影響による収益の減少とコストの増加 ・テナントによる施設のBCP(Business Continuity Planning)対応に対するニーズが増加し、賃料に影響 ・住宅購入者によるLCP(Life Continuity Planning)に対するニーズが増大し、地域の選別や商品間の競争が激化 | ● | 小 | 中 | ||||
<機会>
| 機会の 類型 | ドライバー | 発生時期 | 総合影響度 | ||||
| 短期 (~2025) | 中期 (~2030) | 長期 (2031~) | 1.5℃ シナ リオ | 4℃ シナ リオ | |||
| エネルギー・ 資源効率性 | ・再生可能・クリーンエネルギー供給技術の進展 | ● | 中 | 小 | |||
| ・GHG排出量の少ない製品需要を通じたコストの低下 | ● | 中 | 小 | ||||
| 製品と サービス | ・防災と省エネルギーなどに対応する商品・サービスに対する需要の高まり(資産価値上昇) | ● | 大 | 小 | |||
| ・ZEH※1、ZEB※2に対する顧客評価の高まり | ● | 大 | 小 | ||||
| 市場 | ・気候変動の解決に資する新たな市場の創出(事業活動を多様化) ・脱炭素社会に向けた政府・地方自治体・民間団体などとの協働プロジェクト機会の増加 | ● | 中 | 小 | |||
※1 ZEH(Net Zero Energy House) :エネルギー収支ゼロおよび省エネルギー+創エネルギーを目指した一般住宅のこと。
※2 ZEB(Net Zero Energy Building) :建物内で消費されているエネルギー収支ゼロを目指したビルや工場、学校等の建物のこと。