有価証券報告書-第120期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
(1)経営の基本方針
当社グループは、「富士を世界に拓く」という創業精神のもと、オリジナリティの高い「喜び・感動」を創造することにより、世界の人々の心の豊かさに貢献することを目指し、経営理念として『いつも「喜び・感動」』を掲げるとともに、以下のとおり「経営ビジョン」を定めております。
「経営ビジョン」
富士急グループは十二分に安全を心がけ、「夢・喜び・やすらぎ・快適・感動・健やかさ」を提供するアメニティビジネスのリーディングカンパニーを目指します。
・世界中のお客様の立場に立って、120%の安全と最高のホスピタリティの提供を目指します。
・株主価値の向上に努めます。
・自然環境、地域社会を大切にし、皆様から信頼される会社になります。
・社員が夢と誇りを持てる会社となります。
(2)経営戦略
当社グループは、経営理念『いつも「喜び・感動」』に基づき、さらなる企業価値の向上を目指しておりますが、それに伴い経営戦略である下記の「Greater Mt.Fuji・Fusion戦略」を推進し、アメニティビジネスのリーディングカンパニーを目指してまいります。

次期中期経営計画につきましては現在策定中でありますが、コロナウイルス感染症が収束したところで改めて公表する予定です。
(3)経営環境、対処すべき課題
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
①全般
当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症による様々な影響、燃料価格や海外の
政治・経済情勢の動向など、今後も不透明な状況が続くものと考えられます。
このような状況のなか、当社グループは、お客様が安全・安心・快適にご利用いただけるよう、引き続
き感染対策を徹底するとともに、大きく変化した生活・行動様式に対応した、当社ならではのサービス・
施設を提供し、開放的な富士山エリアの魅力を一層高めるよう努めてまいります。
②運輸業
運輸業につきましては、引き続き運輸安全マネジメントをベースとした、当社グループ独自の安全重 点施策による輸送の安全確保に取り組むとともに、国土交通省が策定した「運輸防災マネジメント指針」に基づき、自然災害にも備えてまいります。鉄道事業においては、需要に応じた運行を行うほか、既存システムの改修や職員のマルチ運用を一層進めるなど運営体制の再編を含めた抜本的な構造改革を行ってま いります。バス事業においては、グループ会社間での乗務員のマルチ運用や車両数の削減などスリム化とコスト削減に努め、損益分岐点の引き下げを図ってまいります。乗合バス営業では、引き続き地元自治体と連携し、路線の維持に努めるとともに、新たな交通体系を構築してまいります。また、独自に開発した「富士急バスロケーションシステム」やスマートフォンアプリを活用した定期券の導入により、利便性向上を図ってまいります。高速バス営業では、新東名高速道路「新御殿場IC」・「須走道路・御殿場バイパス」の開通等の環境変化に即応した路線の見直しを行うなど、利便性の向上とグループ施設への送客を強化してまいります。また、企業の従業員輸送やスクールバスなど契約輸送の獲得を推進し、安定的な収益確保に努めてまいります。
③不動産業
不動産業につきましては、山中湖畔別荘地・十里木高原別荘地において、ワーケーションやマルチハ ビテーションなど多様化するお客様のニーズに応える各種施策を実施し、別荘地エリアの価値向上と販売 強化に努めてまいります。
④レジャー・サービス業
レジャー・サービス業につきましては、「富士急ハイランド」において、2021年夏に開業予定の「FUJIYAMAタワー」や2022年に開業予定の大型コースターを導入するなど、新たな需要の創出と一層の魅力向上を図るとともに、富士山地域におけるハブ機能の強化により、複合リゾート施設としての価値向上と地域の活性化に努めてまいります。「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」においては、隣接する「PICAさがみ湖」との連携を更に強化し、エリア価値の向上を図るとともに、健康意識の高まりを背景に、アスレチック施設のリニューアルやスポーツをフックとしたイベントの実施により新たな需要の創出を図ってまいります。「ハイランドリゾート ホテル&スパ」においては、キャラクタールームの改装や新たな商品・サービスの提供により、更なる魅力向上を図るとともに、職員のマルチ運用の推進やレストランの集約運営、施設改修を行い、生産性向上に取り組んでまいります。アウトドア事業においては、お客様のニーズに対応した新たなサービス・体験の提供や、ロイヤリティプログラムの充実に努めるなど「PICAブランド」を強化し、魅力向上と他社施設との差別化を図ってまいります。
⑤新型コロナウイルス感染症対策について
新型コロナウイルス感染症対策につきましては、アルコール消毒や検温の実施、マスク着用の徹底、ソーシャルディスタンスの確保、飛沫防止対策、施設内換気の向上などの基本的対策のほか、オゾン発生器やエアコン用除菌フィルター設置による空気感染対策、無光触媒コーティングによる感染対策、顔認証やQRコード決済等による非接触化など、これまで行ってきた数々の感染対策をウィズコロナ・アフターコロナにおけるニューノーマルと位置づけて継続実施するとともに、新しい生活様式を意識した営業体制を構築し、引き続きお客様と従業員の安全確保に努めてまいります。
⑥その他
働き方改革につきましては、業務のデジタル化による生産性向上を図るとともに、ダイバーシティへの対応を強化することで、多様な人材が活躍できる環境づくりに取り組んでまいります。
また、富士急ハイランド等観光施設と宿泊・交通を組み合わせた旅行商品を購入できる「富士急ダイナミックパッケージ」のシステム改修や当社グループ独自のチケット販売システムの開発など、各事業においてデジタルトランスフォーメーションを推進し、競争力を高めてまいります。
当社グループは、富士山エリアを世界的なリゾートエリアへと進化させるため、様々なデジタル技術を取り入れた、未来の観光の楽しみ方を提供する“富士山のスーパーアミューズメントシティ化”を目指してまいります。また、SDGs(持続可能な開発目標)の視点においては、共創・共感による地域社会の発展や自然環境の保全に向けた脱炭素社会の実現など社会的な課題の解決に取り組むとともに、お客様に「夢・喜び・やすらぎ・快適・感動・健やかさ」を提供するアメニティビジネスのリーディングカンパニーを目指してまいります。