有価証券報告書-第160期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/25 15:31
【資料】
PDFをみる
【項目】
138項目

対処すべき課題

当社グループを取り巻く環境の変化に対応すべく、以下の項目に取り組んでまいります。
・人財不足への対応(ウェルビーイング経営の推進)
・環境経営の推進 ・業務執行体制の確立
人財不足への対応(ウェルビーイング経営の推進)
当社では少子高齢化や2024年問題に伴う人財不足に対応するため、人財確保の方針を以下のように捉え、各要素の向上を目指すことで人財不足を解消いたします。
人財確保 = ①人数(量)× ②能力(質)× ③やる気 × ④働きやすさ
①人数(量)
日頃の採用活動に注力するだけでなく、外国人をはじめとする多様な人財の採用(ダイバーシティ)にも注力いたします。当社では、2024年3月から6月の期間にて当該人財を7名採用いたしました。
②能力(質)
社内でのリスキリングに重点を置き、積極的に人財への投資を実施しております。直近では業務効率の改善に向けた生成AI活用セミナー等を開催いたしました。
③やる気
処遇改善などによるモチベーション向上に取り組んでおります。当社では、2024年春季労使交渉にて、物価上昇に対応した賃上げを実施いたしました。
④働きやすさ
様々な観点から働きやすい職場環境づくりに注力し、心理的安全性AWARD2023で最高ランクの「プラチナリング」賞を受賞するなど、外部から高い評価を頂いております。また、ミーティングスペースの改修など、働きやすいオフィス環境の整備にも注力しております。
環境経営の推進
静鉄グループでは、リスク、ビジネス、社会的責任の観点から、今までにない判断軸(環境)に対応するため「静鉄グループ環境ビジョン」を策定いたしました。
<基本方針>私たちは、事業活動を通じて環境と経済が調和する持続可能な社会を地域の皆様とともに実現します
<アクションプラン>①やめる
食品ロスをはじめとする食品廃棄の廃止や、無駄なエネルギー消費の廃止。
(例)プラスチック製品の使用廃止、物流効率化
②かえる
化石燃料を電気や水素などの自然由来のエネルギーに置き換える。環境意識や行動をかえる。
(例)水素・電動車両の導入推進、CO2フリー電気の活用
③つくる
商品やサービスを通じて環境に優しいライフスタイルの選択肢を作る。災害に強い街をつくる。
(例)再生可能エネルギーの開発、充電インフラの拡充
環境経営の足掛かりとして、当社の鉄道事業では、新型車両導入計画が完了し、導入前と比べて使用電力量を40%以上削減いたしました。また、静鉄ホームズでは県内民間企業として初めて国有林の分収造林事業に参画し、関東森林管理局から感謝状を受領いたしました。引き続き、当社グループでは地球環境保全や地域経済への取り組みを推進してまいります。
業務執行体制の確立
当社では、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能の分離を推進することで、業務執行の責任と権限を明確にし、事業環境の急激な変化にも適切かつ迅速に対応できる機動的・戦略的な経営体制を構築することを目的として執行役員制度を導入いたします。