有価証券報告書-第38期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/18 16:03
【資料】
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【項目】
213項目
② 戦略
社員もグループも持続的に成長し、当社グループの全社員がそれぞれのフィールドで「主役」となることができるよう、人財戦略を進めていきます。社員が新たな挑戦を通じて成長し、仕事による達成感や充足感を実感することで「働きがい」をさらに向上させていきます。また、労働条件の向上や労働環境の整備を通じて「働きやすさ」もさらに向上させていきます。これらを実現させるために人事・賃金制度の改正や様々な人事施策を進めていきます。
新しい人財戦略では、社員のエンゲージメント向上とイノベーション創出による付加価値の最大化のための「DEI」、グループの持続的な成長の基盤である社員の健康を追求するための「健康経営」の二つを土台と位置づけ、グループの最大の経営資源である多様な人材の活躍を後押ししていきます。
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多様なお客さまのニーズや世の中の変化に対応し、「当たり前」を超えていくために当社がこれまで築いてきた強みと社員の多様な個性・能力・価値観といったダイバーシティを掛け合わせることで、働き方とビジネスの両面においてイノベーションを創出し、グループの企業価値向上をめざします。
(育児、介護などと仕事の両立支援の推進)
様々なライフイベントに対応してすべての社員が活躍し続けられるよう多様な働き方の選択肢を充実させています。育児、介護などと仕事の両立支援をさらに推し進め、社員の活躍と「働きやすさ」の実現を目指しています。育児、介護などと仕事の両立支援については、法定水準を大きく上回る内容の制度を導入し、社員のワークライフの両立を実現しています。また、育児、介護などと仕事の両立に対する職場の理解を深める取組みを行っています。充実した制度の導入と職場の理解促進の両輪を進めることで、当社グループで働き続けられる環境を整えています。
(女性社員の活躍推進及び一般事業主行動計画)
会社発足以来、女性活躍推進に力を入れて取り組んだ結果、すべての職域において女性社員が活躍しており、勤続年数も伸長しています。2024年4月より新たに策定した「第三期一般事業主行動計画」では、女性の採用及び定着を進める取組みを継続し、加えてより広いフィールドで活躍する女性を育成するとともに責任あるポジションに登用していく取組みを加速していきます。
(障がいのある社員の活躍推進)
障がいのある方の積極的な採用を進めるとともに、エクイティの観点から障がいのある方が入社後にその能力を最大限に発揮できるためのサポートを行っています。一人ひとりの社員と双方向のコミュニケーションを取りながら活躍し続けるためのニーズを把握し、活躍フィールドの拡大を行うとともに、様々な職域で活躍できるように就業環境の整備も進めています。障がいのある社員の活躍を後押しすることは、当社グループにおけるDEIを実現するだけでなく、様々なお客さまのニーズに寄り添った多様なサービスを充実させることにも繋がっています。
(外国籍社員の活躍推進)
国籍を問わず優秀な人材の獲得に努めています。定期的に外国籍社員との意見交換の場を設けているほか、要望などを踏まえ、昇職試験の受験方法を見直すなど、外国籍社員が能力を十分に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。
また、海外拠点や海外鉄道プロジェクトの運営の中核となるとともに、新たな事業開発をけん引する「海外戦略職」を新設し、海外の大学等からも優秀な人材を獲得していきます。。
そして、国際鉄道人材の育成を目的に、2019年度から「JR東日本Technical Intern Training」を展開し、技能実習生を受け入れています。加えて、鉄道分野が追加された特定技能制度を活用し、2025年度から、特定技能人材が当社グループで就労を開始するとともに、当社以外の鉄道事業者等も参画可能な教育プラットフォームを創設します。
(LGBTQ+社員等への理解に向けた取組み)
様々な値値観をもった社員が自身の能力を最大限に発揮できるよう、LGBTQ+に対する理解が浸透した働きやすい環境をつくることが当社グループの責務です。これまで配偶者に適用が限られていた人事・賃金制度、福利厚生制度等の適用を同性パートナーに対しても拡大し、働きやすい環境を整備してきました。また、全社員教育等を通じて、様々な価値観をもった社員が「安心して」「ストレスなく」働ける職場づくりを進めています。また、LGBTQ+の当事者ネットワークをグループ全体にも拡げてグループ全体でさらなる理解に向けて取り組んでいます。
b 健康経営
『「からだ」「こころ」「つながり」から創る社員と家族の豊かなミライ』をキャッチフレーズに、当社グループで働く社員一人ひとりを健康創りの主役と位置づけ、「からだ」「こころ」「つながり」の3つのテーマ、及び「ヒトと技術のコラボレーション」「グループ総合力の結集」「オープンイノベーション」の3つのメソッド(手法)により、戦略的な健康経営を推進します。
(健康意識の醸成)
グループ一体となった健康意識の醸成のために、健康フォーラムを開催し、各箇所の健康推進リーダー及び箇所長等が中心に約900名が参加しました。健康創りの取組みに関する講演、職場の健康創り事例の紹介、職場サポートパッケージの体験及びフィットネス体験等を通じて、「からだ」「こころ」「つながり」を中心に健康経営について学びました。健康フォーラムの内容を職場の健康創りや新たな取組みに還元することによりグループ全体の健康意識を向上させていきます。
(職場が中心となった健康創り)
各職場で健康推進リーダーを選任し、健康推進リーダーを中心に健康創りの取組みを実施しています。また、職場ごとに健康創りの目標を設定し、身近な健康課題解決に向けて、職場が一体となって健康創りに取り組んでいます。
(グループ各社の魅力あるコンテンツの展開)
グループ各社が持つリソースをフル活用し、スポーツ、DXソリューション、食生活教育等、「からだ」「こころ」「つながり」のテーマに沿った多くのメニューを設定し、グループ一体となって健康創りの取組みをサポートしています。
(医療機関とグループ社員の連携)
社員の健康管理を担うJR東日本健康推進センターでは産業医、保健師等が専門知識を活かし、保健指導の強化、女性の健康課題やヘルスリテラシーを高める健康教育、データ分析や最新の知見を取り入れた効果的な取組みを提案し、当社グループ社員の健康創りをサポートしています。
(医療機関と地域の連携)
当社グループで運営を行っているJR東京総合病院とJR仙台病院は、企業立病院としてグループ社員や家族の健康を支えるだけでなく、地域の皆さまへ高度で良質な医療サービスを提供しています。医療と当社のモビリティ事業や生活ソリューション事業との連携を行うことで、「すべての人の心豊かな生活」の実現と新たな価値創造に取り組んでいます。
また、JR東京総合病院は、病棟の建替えにより、より快適な療養環境の整備と診療機能の強化に取り組んでいます。
c 人事施策(新たな採用・育成・運用体系)
主体的に業務を変革し事業フロンティアを拡げていくために、人的資本の価値最大化に強力に取り組んでいます。そのために、多様な人材の獲得や個別・多様で自律的なキャリア形成、個別支援型の人材育成を進めています。また、グループの持続的な成長を高めていくために、グループ全体を舞台として活躍する人材の採用・育成・運用体系を推進します。
(多様な人材の採用)
選ばれ続ける企業であり続けるために応募者の志向に柔軟に応じた採用体系にシフトし、多様な人材を獲得しています。
前述の海外戦略職の新設に加え、「総合職」では、より多様で優秀な方を採用できるよう、学歴要件の範囲を拡げました。また、各地域において、現場第一線の業務を経験しながら、多様な経験を通じて各地域を支え、新たな価値を生み出す人材として、「エリア職」を改め「地域総合職」を新設しました。
経験者採用社員においては、キャリアアップを目的に当社から転職した方に戻ってきていただく「ウェルカムバック採用」も実施しています。
(双方向コミュニケーションをベースとした人材育成サイクル)
社員の成長のためには、個別支援型の人材育成の重要性がますます高まっています。日々の双方向コミュニケーションをベ-スに「課題設定→実践→トレース→評価」の育成サイクルを推進し、上司と部下の関係の質の向上を実現することで、社員の活躍フィールドの拡大や新たな挑戦ができる環境づくりを進めていきます。
(職場主体の学びの場の創出)
社員の伸びゆく力と果敢な挑戦に応えるため、職場主体の学びの場の拡大を図っています。社外の知見も活用しながら、DXやロジカルシンキング、企画業務スキルなどの分野で社員が自身の発意に応じて学ぶことができる多様な研修を用意しています。また、リスキリングを推進し、実務力の向上とオープンマインドの醸成を図っています。
(応募型の各種人材育成プログラム)
技術や海外実務、財務、語学など、社員のキャリア自律に資する応募型の人材育成プログラムを展開しています。修了生は専門性や経験を活かし、幅広いフィールドで活躍しています。また、プログラムの見える化や、より活用しやすい仕組みや制度の導入により、社員の果敢な挑戦を継続的にサポートしていきます。
(運用の多様化)
社員がモビリティ、生活ソリューションの領域間を柔軟に行き来し活躍できる運用を行っていきます。また、既に運用をスタートさせているジョブ型人事運用に加え、2026年度からオペレーションの高度化や技術面での人材育成を担うテクニカルリーダー職、技術サービス企業としての研究・開発を担うフロンティアスタッフ等を新設予定です。複線型の人事運用を拡充することにより社員の多様なキャリア形成を後押ししていきます。
(高齢者雇用と活躍推進のための運用)
定年退職後にも継続雇用を希望する社員を、エルダー社員として再雇用しています。2025年4月現在、60歳以上のエルダー社員5,679名が在籍しており、グループ会社等を中心に当社グループで活躍しています。2026年度より高年齢層の社員の働く意欲に応え、豊富な経験やスキルをグループのさらなる成長につなげるため、定年退職の年齢を満65歳に引き上げるとともに、65歳以降の新たな再雇用制度(セカンドキャリアスタッフ制度)の新設を予定しています
(グループ一体となった採用活動)
グループ採用においては、グループの総合力を発揮した採用活動の一環としてグループ全体での採用イベントの開催を行っています。また、グループ採用ホームページについて新たにリニューアルを行い、応募者の志向に合わせた情報発信や機能検索を充実させています。
(グループ一体となった人材育成)
当社及びグループ会社社員の一般社員から管理者まで幅広い層を対象とした集合研修カリキュラムを実施し、新たな価値創造に向けたイノベーションマインド・スキルの強化に取り組んでいます。その他、社内・社外通信研修もグループ会社社員が受講可能な環境を整えています。
(グループ全体での人事運用)
コングロマリットプレミアムの実現をめざし、グループ全体を視野に入れた人事運用を行います。グループ会社との人事交流をさらに活発化させ、グループ経営人材の育成につなげていきます。
二軸経営の推進をさらに進めていくためグループ内の「融合と連携」を進め、当社社員がグループ会社で活躍する機会を増やしていきます。また、グループ会社の社員も当社や他のグループ会社で活躍できる機会をさらに増やしていくなど、グループ一体で人材を運用・育成していくことでグループ全体での人的資本の最大化に努め、将来の当社グループ経営を担う層の育成をグループ全体で進めていきます。

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