有価証券報告書-第97期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/24 14:46
【資料】
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【項目】
132項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
1.私たちは、ひとつひとつの出会いを大切にし、豊かなくらしと魅力ある地域づくりに貢献します。
2.私たちは、お客様の声に耳を傾け、安心と満足を提供します。
3.私たちは、時代の変化に適応し、未来に挑戦しつづけます。
(2)中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標
当社グループは、「地域になくてはならない企業グループ」を目指し、2019年4月より第6次中期経営計画「アクション2021-行動と実践-」(2019年4月~2022年3月)を策定し、スタートしております。
①連結売上高118億円、②連結経常利益4億円、③第6次中期経営計画期間内でのグループ借入金10億円減額の数値目標を掲げ、「足腰の強い企業体質へ」「新たな事業への積極的参画」「人材育成とスキル向上・待遇改善」を重点課題とし、取り組んでおります。
(3)今後の経営環境及び優先的に対処すべき課題
今後の経営環境は、米中通商問題や中国経済の先行き、英国のEU離脱など国際情勢が不透明さを増す中、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が国内外の経済活動へ甚大な影響を及ぼしており、当面の間、極めて厳しい状況が続くことが想定されます。
一般旅客自動車運送事業においては、新型コロナウイルスの影響で旅行や観光が自粛され、貸切バス事業では需要が激減しております。収束後に旅行や観光が回復した際には、効率的な受注及び運用に努め、稼働率の向上を図ってまいります。また、乗務員不足が顕著になっており、それに伴い稼働が減少する可能性があるため、要員の確保に努めてまります。
乗合バス事業では、路線バス離れの傾向が強まる中、新型コロナウイルスの影響により、利用者の減少がますます顕著になっております。公共交通機関としての役割を果たしていくとともに、利用者の利便性を高め、利用者の増加を図ってまいります。
索道事業、旅館業等は、レジャーの多様化やインターネットを媒体とする低価格競争が激化していることに加え、「安・近・短」志向の高まりにより、蔵王地区の利用客が減少する可能性があります。サービスの向上やPR活動を積極的に行い、売上高の確保に努めてまいります。
不動産事業では、新型コロナウイルスの影響により、賃料の減額やテナントの退去などの発生が懸念されます。テナント退去を極力防ぐため、賃料の減額要請に対しては柔軟な対応をとってまいります。また施設を安心してご利用いただけるよう、安全面を重視した設備投資や修繕を積極的に行うとともに、防災体制や危機管理体制の強化に取り組んでまいります。
旅行業では、新型コロナウイルスの影響により旅行や観光が自粛され、利用客が激減しております。収束後も旅行への意識が回復するには時間を要すると思われますが、経済活性化対策の助成金等を利用した魅力ある旅行商品を造成し、売上高の確保に努めてまいります。
スポーツ施設業は、スポーツクラブでは、新型コロナウイルスの影響により営業が制限されており、今後の営業にも制限が課される状況が続くと思われます。新型コロナウイルス感染拡大防止への十分な体制を整え、営業を行ってまいります。
各種商品小売業は、業者間競争やインターネット媒体による販売等により低価格化が進み、売上高が減少しているため、新たな商品開発が急務であります。介護用品販売のさらなる拡大と、新規販売ルートの開拓を促進し、収益改善に努めてまいります。
自動車整備事業は、グループ内への販売とグループ外への販売のバランスを取りながら、売上高の維持拡大に努めてまいります。