有価証券報告書-第91期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 15:23
【資料】
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【項目】
120項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、欧州や新興国経済に対する下振れ懸念が潜在していたものの、政府の経済政策や日本銀行の金融政策を背景に円安・株高が進行し、企業収益の改善や個人消費が持ち直しするなど、景気は緩やかに回復しました。
名古屋港における物流業界の輸出入貨物につきましては、製造業の生産活動の回復や円高の是正に伴い堅調に推移しました。
このような状況の中で、当社グループはコスト管理の徹底と業務の効率化を一層推し進め、業績の確保に努めました。また、製造業の海外進出が活発化する中、今後ますます増加が見込まれる物流を取り込み、一層顧客に対するきめ細かいサービスの提供を可能とするため設備の充実にも努めました。積極的な海外における営業活動としては、日本・中国と経済交流が深く、インフラが完備されている台湾を東アジア地域の重要な市場と位置づけ、平成25年5月に駐在員事務所を開設しました。連結子会社ISEWAN U.S.A.INC.においては平成25年7月にノーフォーク事務所を開設し、ノーフォーク港における自社コンテナ運送事業を開始しました。この開設により、当社グループの海外拠点は9カ国24拠点となりました。そして、連結子会社PT.ISEWAN INDONESIAでは、平成25年11月に当社グループ海外拠点でも最大級となる重量物対応可能な倉庫が完成し稼働しました。また、国内におきましては、当社グループの国内陸上輸送部門を担う連結子会社 株式会社コクサイ物流では、平成25年10月に愛知県弥富市に約16,000㎡の敷地面積を有する弥富トラックターミナルが完成し稼働しました。
こうした取り組みの結果、当連結会計年度の売上高は414億6千万円となり、前連結会計年度に比して2.4%増となりました。また、利益面におきましては、営業利益は14億7千8百万円(前連結会計年度比11.2%減)、経常利益は18億5千3百万円(同11.7%減)、当期純利益は9億3千6百万円(同17.8%減)となりました。
作業種別の内訳は次のとおりであります。
船内荷役料80億5千7百万円(前連結会計年度比7.6%減)、はしけ運送料1億3千4百万円(同12.0%減)、沿岸荷役料60億7千7百万円(同5.7%増)、倉庫料20億8千8百万円(同2.1%減)、海上運送料69億3千7百万円(同12.7%増)、陸上運送料54億2千3百万円(同4.8%増)、附帯作業料125億6千4百万円(同2.9%増)、手数料1億7千7百万円(同14.3%減)であります。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ5億9百万円増加し、当連結会計年度末には53億7千3百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、24億5千3百万円(前連結会計年度比40.0%増)となりました。
主な内訳は、税金等調整前当期純利益18億6千6百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用された資金は、19億5千1百万円(前連結会計年度比10.1%減)となりました。
主な内訳は、有形固定資産の取得による支出17億3千7百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用された資金は、3億7百万円(前連結会計年度比40.7%減)となりました。
主な内訳は、長期借入れによる収入3億6千5百万円である一方、配当金の支払額5億1千4百万円であります。