有価証券報告書-第44期(2023/11/01-2024/10/31)
2.戦略
当社グループは様々な外部環境を「成長機会」と「事業リスク」として分析を行い、企業として取り組むべき7つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。その中に「地球環境の保全」「地域社会との共生」「多様な人財の活躍」「ガバナンスの強化」を掲げ、サステナビリティを経営における重点と捉えています。
また、当社グループは国内外の様々な地域で人と人をつなぐ事業を主体としており、当社グループのサステナビリティの根幹には人権の尊重があります。役員・従業員一人ひとりが人権を尊重し合うとともに、お客様、取引先の皆様、地域社会等サプライチェーン上の人権を尊重した上で事業を行うことが重要だと考えております。当社グループの人権尊重の考え方を明確にするとともに、企業として人権尊重の責任を果たしていくために2024年12月に「HISグループ人権方針」を策定いたしました。当社グループ内での浸透と事業活動への定着を図るとともに、取引先関係者の皆様にも本方針へのご理解・ご賛同をいただくように努め、人権デューデリジェンスの仕組みを構築し、実施してまいります。
当社グループ人権方針に関する詳細は、以下URLをご参照ください。
ihttps://www.his.co.jp/sustainability/social/human_rights/
(1)気候変動
当社グループは、TCFD提言への賛同の表明、TCFDコンソーシアムへの参画をしており、TCFD提言に沿って気候変動シナリオ分析を行い、事業に関連する気候変動リスク・機会とその影響の大きさ及びその対応策をまとめました。リスク重要度が高く長期に及ぶ項目においては、中期経営計画の戦略にも反映し、重点的に対応しています。

(2)人的資本
[人的資本に関する基本的な考え方]
当社グループでは、人財が当社グループの価値創造の源泉であると考え、社員一人ひとりが働きがいを感じ、心躍る仕事ができる基盤づくりを進めております。
当社グループの歴史は、旅行ビジネスの常識への挑戦からスタートしました。
当社の創業は1980年。当時の海外旅行者数は年間390万人程で、市場規模は2019年の5分の1程度でした。
当時は高額で団体旅行が中心だった海外旅行市場において、格安航空券を利用したFIT(Foreign Independent Tour)を取り扱う旅行会社の先駆けとなり、個人旅行・自由旅行という新しいマーケットの開拓への挑戦となりました。
そして創業50年目にあたる2030年に目指す姿(Vision2030)として創業の原点である「挑戦心」をメッセージの冒頭に掲げ、「挑戦心あふれ 世界をつなぎ 選ばれ続ける企業に Change&Create」を策定しました。
「挑戦」は当社グループの歴史であり、社員一人ひとりが心躍る挑戦ができるための支援をすることにより当社グループの変革そして持続的成長を目指しています。
[2026年10月期に向けた中期人財戦略の全体像]
中期経営計画における6つのアクションプランの1つとして人財戦略(人的資本経営)を掲げ取り組んでいます。
[人財戦略:3つの重点課題に対する個別戦略・主な取り組み一覧]
<主な取り組み>〇変革期を主導するリーダーの育成
当社グループにおける変革そして持続的成長のためには次世代をリードする人財の輩出は必須と考え、計画的なリーダー育成を実施します。
・次世代リーダーの育成
・持続した事業成長を支える、サクセッションプラン(後継者育成計画)の策定と推進
・テクノロジーの発展に連動したIT・デジタルリテラシーを高める研修の実施
〇ITデジタル領域の採用及び活躍支援
中期経営計画の達成に重要なITデジタル領域を強化するために、新卒採用募集においては、「ITデジタルコース」を設定し、夏の5Daysインターンシップにて、①プログラミング言語「PHP」を使って、生成AIを用いたアプリ開発体験や②システム担当者としての新規店舗立ち上げ体験ができるプログラムを実施しました。1Daysオープン・カンパニーとして、デジタルによる変革を推進していくDXの取り組みをご紹介し、新しいサービスを検討するプログラムを開催するなど、当社のITデジタル領域に関する採用及び活躍支援を推進しています。
〇女性活躍の推進
女性比率が高い当社グループにおいては、女性の活躍は重要テーマの1つと位置付けています。
当社では、2021年子育てサポート企業(くるみん)、女性活躍推進企業(えるぼし3段階目)として認定されました。2019年には専任組織として「D&I推進室」を設置し、2023年にはさらに範囲を広げ、「DEIB推進室」に改編しました。
経営に参画する女性社員を増やすために、女性管理職・役員比率目標を掲げ、代表取締役社長をリーダーとした、全国規模でのプロジェクトを立ち上げ、全社での取り組みを推進しています。並行して各地域で分科会を組成し、地域特性に応じた課題解決に取り組んでいます。
またジェンダーに関わらず、仕事と育児を両立できる働きやすい会社を目指し、男性育児休業取得率目標を設定しています。
〇海外拠点における人財の活躍
グローバルな事業展開を支える海外拠点における人財の活躍も重要テーマの1つです。
2026年10月期には海外関係会社のNon-Japanese Manager比率目標を掲げ、人財の育成・抜擢を進めてまいります。
〇多様性の尊重
「全員活躍」の実現にむけて、一人ひとりの個性を力に変えていくために、お互いを理解し合い、尊重し合う風土を醸成していきます。
・社員満足度調査(全従業員対象)でのダイバーシティ実感度60.4%
・当社従業員へe-learningにてアンコンシャスバイアス研修の実施
・事実婚・同性パートナーに法律婚と同様の結婚休暇・結婚祝金を適用
〇健康経営の推進
当社グループは、心躍る価値の提供を通じて、世界中に笑顔の輪を広げていき、人々の健康と平和を促進します。その実現に向けて、従業員の健康は基盤と考えています。
従業員の健康保持・増進の為、2024年、健康経営の取り組みを専門で行う部署「ウェルネス推進室」を設置しました。様々な指標を活用し、労働環境改善を図り、健康保険組合や産業医と連携して「健康経営」を推進してまいります。
・健康経営宣言の公表
・有給休暇取得の促進(長期休暇制度、アニバーサリー休暇制度等)
・健康診断 二次健診受診率の向上
・ストレスチェック受診率の向上
・従業員向け健康相談窓口の設置
・積立有給休暇制度(失効する年次有給休暇を積み立て、自身の傷病や不妊治療、骨髄ドナー入通院で会社を休む場合に利用出来る休暇制度)
・永年勤続特別休暇制度
〇多様な働き方の推進
ライフスタイルや価値観の多様性に対応するべく、様々な制度を導入しております。今後も多種多様な仕事に応じた働き方の最適化を目指し、制度の更なる拡充を検討していきます。
・フレックスタイム制度
・在宅勤務・在宅旅行コンサルタント制度
・副業制度
・育児短時間勤務及び定年後再雇用時の短時間・短日数勤務制度
・退職者へのリ・エントリー制度
・海外同行休業制度
〇「HIS Group Philosophy」への共感と浸透
一人ひとりがパーパス、バリュー、行動憲章、創業の精神から成る「HIS Group Philosophy」やHISグループらしさへの理解・共感を深め、個人の価値観や志との重なりを発見する機会を創出します。
・HIS Group Philosophy Handbookを多言語に翻訳し、全世界スタッフへの研修を実施
〇自律したキャリア形成と多様な成長機会の創出
一人ひとりが自律的にキャリアを構築できる仕組みづくりを実施します。
・キャリアプランを自己申告する制度を毎年実施
・自身の強みや望む未来を検討するキャリアデザイン研修の実施
・事業拡大に連動した多様な研修プログラムの拡充を推進
当社グループは様々な外部環境を「成長機会」と「事業リスク」として分析を行い、企業として取り組むべき7つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。その中に「地球環境の保全」「地域社会との共生」「多様な人財の活躍」「ガバナンスの強化」を掲げ、サステナビリティを経営における重点と捉えています。
また、当社グループは国内外の様々な地域で人と人をつなぐ事業を主体としており、当社グループのサステナビリティの根幹には人権の尊重があります。役員・従業員一人ひとりが人権を尊重し合うとともに、お客様、取引先の皆様、地域社会等サプライチェーン上の人権を尊重した上で事業を行うことが重要だと考えております。当社グループの人権尊重の考え方を明確にするとともに、企業として人権尊重の責任を果たしていくために2024年12月に「HISグループ人権方針」を策定いたしました。当社グループ内での浸透と事業活動への定着を図るとともに、取引先関係者の皆様にも本方針へのご理解・ご賛同をいただくように努め、人権デューデリジェンスの仕組みを構築し、実施してまいります。
当社グループ人権方針に関する詳細は、以下URLをご参照ください。
ihttps://www.his.co.jp/sustainability/social/human_rights/
(1)気候変動
当社グループは、TCFD提言への賛同の表明、TCFDコンソーシアムへの参画をしており、TCFD提言に沿って気候変動シナリオ分析を行い、事業に関連する気候変動リスク・機会とその影響の大きさ及びその対応策をまとめました。リスク重要度が高く長期に及ぶ項目においては、中期経営計画の戦略にも反映し、重点的に対応しています。

(2)人的資本
[人的資本に関する基本的な考え方]
当社グループでは、人財が当社グループの価値創造の源泉であると考え、社員一人ひとりが働きがいを感じ、心躍る仕事ができる基盤づくりを進めております。
当社グループの歴史は、旅行ビジネスの常識への挑戦からスタートしました。
当社の創業は1980年。当時の海外旅行者数は年間390万人程で、市場規模は2019年の5分の1程度でした。
当時は高額で団体旅行が中心だった海外旅行市場において、格安航空券を利用したFIT(Foreign Independent Tour)を取り扱う旅行会社の先駆けとなり、個人旅行・自由旅行という新しいマーケットの開拓への挑戦となりました。
そして創業50年目にあたる2030年に目指す姿(Vision2030)として創業の原点である「挑戦心」をメッセージの冒頭に掲げ、「挑戦心あふれ 世界をつなぎ 選ばれ続ける企業に Change&Create」を策定しました。
「挑戦」は当社グループの歴史であり、社員一人ひとりが心躍る挑戦ができるための支援をすることにより当社グループの変革そして持続的成長を目指しています。
[2026年10月期に向けた中期人財戦略の全体像]
中期経営計画における6つのアクションプランの1つとして人財戦略(人的資本経営)を掲げ取り組んでいます。
| 中期経営計画「人財戦略(人的資本経営)」 | ||||||||
| 「社員一人ひとりの“心躍る”を解き放ち、変革が巻き起こる基盤構築」 社員一人ひとりが働きがいを感じ、心躍る仕事ができること。 そうした仕事の連続で、HISグループの変革、そして持続的成長を実現します。 | ||||||||
| 重点課題 | ①経営スピードの加速 | ②多様性の確保 | ③エンゲージメント向上 | |||||
| FY2026 主要KPI | 働きがい指数 社員満足度調査(全従業員対象) 「働きがいのある会社である」全世界80% | 変革指数(人時生産性) FY2023対比1.6倍(単体) | ||||||
| 基本戦略 | ||||||||
| 人財育成方針 Vision2030「挑戦心あふれ 世界をつなぎ 選ばれ続ける企業に Change&Create」に則り、一人ひとりが大きな夢・目標を持ち、従来の考え方にとらわれず、自由な発想で考え、失敗を恐れずに、新しいことに挑戦する人財の育成に取り組んでまいります。 | ||||||||
| DEIB推進方針 社員一人ひとりがお互いを尊重し合い、自分らしく挑戦し、成長し続けること、そして多様性を力に変えていくことを目指し、DEIB(Diversity,Equity,Inclusion,Belonging)を推進していきます。 私たちHISグループは、「全員活躍」を実現し、世界中の人々に“「心躍る」を解き放つ”価値の提供を 行ってまいります。 | ||||||||
| 健康経営宣言 HISグループで働く全ての従業員の健康は、HIS Group Purposeである“「心躍る」を解き放つ”を実現するための基盤です。 私たちHISグループは、会社・従業員が一丸となって、健康保持・増進に向けた取り組みを推進し、従業員とその家族が明るく元気に、心身ともに健康であり続けるグループを目指します。 1.従業員は、「健康」への意識を高め、自身とその家族の健康保持・増進に取り組みます。 2.会社は、従業員の健康管理・健康づくりを積極的に支援します。 3.会社は、従業員の身体的かつ心理的安全性が確保された職場づくりを推進します。 4.私たちHISグループは、心躍る価値の提供を通じて、世界中に笑顔の輪を広げていき、人々の健康と平和を促進します。 | ||||||||
| 社内環境整備方針 私たちHISグループでは、行動憲章に「快適で安全な職場環境の確保」を定めています。 社員が明るく元気に生き生きと挑戦し続けられるように、身体的安全性はもちろん、心理的安全性が確保された職場づくりを推進し、ワークエンゲージメントの向上を目指します。 | ||||||||
| 個別戦略 | ||||||||
| 人財開発・採用 | DEIB推進 | 働き方改革 | フィロソフィー経営 | キャリア自律 | ||||
[人財戦略:3つの重点課題に対する個別戦略・主な取り組み一覧]
| 重点課題 | 個別戦略 | 主な取り組み |
| ①経営スピードの加速 | 人財開発・採用 | ・変革期を主導するリーダーの育成 ・ITデジタル領域の採用及び活躍支援 |
| ②多様性の確保 | DEIB推進 | ・女性活躍の推進 ・海外拠点における人財の活躍 ・多様性の尊重 |
| 働き方改革 | ・健康経営の推進 ・多様な働き方の推進 | |
| ③エンゲージメント向上 | フィロソフィー経営 | ・「HIS Group Philosophy」への共感と浸透 |
| キャリア自律 | ・自律したキャリア形成と多様な成長機会の創出 |
<主な取り組み>〇変革期を主導するリーダーの育成
当社グループにおける変革そして持続的成長のためには次世代をリードする人財の輩出は必須と考え、計画的なリーダー育成を実施します。
・次世代リーダーの育成
・持続した事業成長を支える、サクセッションプラン(後継者育成計画)の策定と推進
・テクノロジーの発展に連動したIT・デジタルリテラシーを高める研修の実施
〇ITデジタル領域の採用及び活躍支援
中期経営計画の達成に重要なITデジタル領域を強化するために、新卒採用募集においては、「ITデジタルコース」を設定し、夏の5Daysインターンシップにて、①プログラミング言語「PHP」を使って、生成AIを用いたアプリ開発体験や②システム担当者としての新規店舗立ち上げ体験ができるプログラムを実施しました。1Daysオープン・カンパニーとして、デジタルによる変革を推進していくDXの取り組みをご紹介し、新しいサービスを検討するプログラムを開催するなど、当社のITデジタル領域に関する採用及び活躍支援を推進しています。
〇女性活躍の推進
女性比率が高い当社グループにおいては、女性の活躍は重要テーマの1つと位置付けています。
当社では、2021年子育てサポート企業(くるみん)、女性活躍推進企業(えるぼし3段階目)として認定されました。2019年には専任組織として「D&I推進室」を設置し、2023年にはさらに範囲を広げ、「DEIB推進室」に改編しました。
経営に参画する女性社員を増やすために、女性管理職・役員比率目標を掲げ、代表取締役社長をリーダーとした、全国規模でのプロジェクトを立ち上げ、全社での取り組みを推進しています。並行して各地域で分科会を組成し、地域特性に応じた課題解決に取り組んでいます。
またジェンダーに関わらず、仕事と育児を両立できる働きやすい会社を目指し、男性育児休業取得率目標を設定しています。
〇海外拠点における人財の活躍
グローバルな事業展開を支える海外拠点における人財の活躍も重要テーマの1つです。
2026年10月期には海外関係会社のNon-Japanese Manager比率目標を掲げ、人財の育成・抜擢を進めてまいります。
〇多様性の尊重
「全員活躍」の実現にむけて、一人ひとりの個性を力に変えていくために、お互いを理解し合い、尊重し合う風土を醸成していきます。
・社員満足度調査(全従業員対象)でのダイバーシティ実感度60.4%
・当社従業員へe-learningにてアンコンシャスバイアス研修の実施
・事実婚・同性パートナーに法律婚と同様の結婚休暇・結婚祝金を適用
〇健康経営の推進
当社グループは、心躍る価値の提供を通じて、世界中に笑顔の輪を広げていき、人々の健康と平和を促進します。その実現に向けて、従業員の健康は基盤と考えています。
従業員の健康保持・増進の為、2024年、健康経営の取り組みを専門で行う部署「ウェルネス推進室」を設置しました。様々な指標を活用し、労働環境改善を図り、健康保険組合や産業医と連携して「健康経営」を推進してまいります。
・健康経営宣言の公表
・有給休暇取得の促進(長期休暇制度、アニバーサリー休暇制度等)
・健康診断 二次健診受診率の向上
・ストレスチェック受診率の向上
・従業員向け健康相談窓口の設置
・積立有給休暇制度(失効する年次有給休暇を積み立て、自身の傷病や不妊治療、骨髄ドナー入通院で会社を休む場合に利用出来る休暇制度)
・永年勤続特別休暇制度
〇多様な働き方の推進
ライフスタイルや価値観の多様性に対応するべく、様々な制度を導入しております。今後も多種多様な仕事に応じた働き方の最適化を目指し、制度の更なる拡充を検討していきます。
・フレックスタイム制度
・在宅勤務・在宅旅行コンサルタント制度
・副業制度
・育児短時間勤務及び定年後再雇用時の短時間・短日数勤務制度
・退職者へのリ・エントリー制度
・海外同行休業制度
〇「HIS Group Philosophy」への共感と浸透
一人ひとりがパーパス、バリュー、行動憲章、創業の精神から成る「HIS Group Philosophy」やHISグループらしさへの理解・共感を深め、個人の価値観や志との重なりを発見する機会を創出します。
・HIS Group Philosophy Handbookを多言語に翻訳し、全世界スタッフへの研修を実施
〇自律したキャリア形成と多様な成長機会の創出
一人ひとりが自律的にキャリアを構築できる仕組みづくりを実施します。
・キャリアプランを自己申告する制度を毎年実施
・自身の強みや望む未来を検討するキャリアデザイン研修の実施
・事業拡大に連動した多様な研修プログラムの拡充を推進