有価証券報告書-第36期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/25 15:29
【資料】
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【項目】
123項目
3.8.投資不動産
(会計方針)
概要
投資不動産とは、賃貸収益又は売却益等のキャピタル・ゲイン、もしくはその両方を得ることを目的として保有する不動産です。通常の営業過程で販売するものや、商品又はサービスの製造・販売、もしくはその他の管理目的で使用する不動産は含まれていません。
測定
NTTグループは投資不動産の当初認識後の測定について、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した原価モデルを採用しています。
土地を除く投資不動産は、見積耐用年数にわたり、主として定額法により減価償却を行っており、見積耐用年数は、2~50年です。減価償却方法、耐用年数及び残存価額は期末日において見直しを行い、変更がある場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しています。
(見積り及び見積りを伴う判断)
投資不動産の耐用年数に関する見積りを行っています。

(1)増減表
投資不動産の帳簿価額の増減及び取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額
帳簿価額
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2019年4月 1日から
2020年3月31日まで)
当連結会計年度
(2020年4月 1日から
2021年3月31日まで)
期首残高967,0061,106,145
IFRS第16号適用影響35,572-
調整後期首残高1,002,5781,106,145
取得121,08580,935
売却又は処分△5,012△5,844
科目振替10,81321,871
減価償却△21,922△27,552
減損△502-
外貨換算調整額△2,6666,128
その他1,7711,030
期末残高1,106,1451,182,713

(注)減価償却は、連結損益計算書の「減価償却費」に、減損は「減損損失」にそれぞれ含まれています。
取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額
(単位:百万円)

取得原価減価償却累計額及び減損損失累計額
前連結会計年度末(2020年3月31日)1,575,525469,380
当連結会計年度末(2021年3月31日)1,678,615495,902

NTTグループは、賃貸オフィスビル等を有しています。
投資不動産は、概ね独立したキャッシュ・インフローを生成させるものとして識別される資産グループの最小単位を基礎としてグルーピングを行っています。
(2)減損損失
(会計方針)
「注記3.5.有形固定資産 (2)減損損失」の会計方針と同様です。
(見積り及び見積りを伴う判断)
投資不動産の減損に関する見積りを行っています。

前連結会計年度及び当連結会計年度において、投資不動産に係る重要な減損損失は発生していません。
(3)公正価値
投資不動産の公正価値
(単位:百万円)

前連結会計年度末
(2020年3月31日)
当連結会計年度末
(2021年3月31日)
公正価値2,437,4302,505,794

投資不動産の公正価値は、主として独立した不動産鑑定の専門家による評価額であり、割引キャッシュ・フロー法による評価額又は観察可能な類似資産の市場取引価格等に基づいています。
投資不動産の公正価値の測定に使用されるインプットの区分(参照:注記1.3.重要な会計方針 (3)公正価値)はレベル3に分類しています。
(4)投資不動産からの収益及び費用
(単位:百万円)

前連結会計年度
(2019年4月 1日から
2020年3月31日まで)
当連結会計年度
(2020年4月 1日から
2021年3月31日まで)
賃貸収益117,198118,612
賃貸費用74,53677,000
利益42,66241,612
投資不動産に係る売却益(△売却損)3,6757,804

投資不動産からの賃貸収益は連結損益計算書の「営業収益」に含まれています。
賃貸費用は賃貸収益に対応する費用(減価償却費、保繕費、保険料、租税公課等)であり、連結損益計算書の「経費」、「減価償却費」及び「租税公課」に含まれています。