有価証券報告書-第73期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当事業年度におけるわが国の経済は、依然として収まらない新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の断続的な発令、並びに新たな変異株による感染急拡大の影響を受け、経済活動は制限され、個人消費は縮小するなど打撃を受けましたが、このところ持ち直しの動きがみられます。また、新型コロナウイルスワクチン接種の普及による社会経済の回復も期待されますが、原材料や輸送費の高騰などもあり依然として先行き不透明な状況にあります。
この間、日本中央競馬会においては、長引くコロナ禍のなか、開催競馬場においては、インターネット事前予約制による来場者のみ入場可能とし、また、場外発売施設においては、レース映像の提供を制限した非滞留型ながら入場可能とするなどの運用を行い、それに加えインターネット投票の発売額が増えたことなどから、令和3年の発売金額は対前年比103.6%と10年連続して前年を上回りました。しかしながら、開催競馬場全体の入場人員につきましては、対前年比72.9%と前年を下回る結果となりました。
中京競馬場におきましては、開催日の対前年比は発売金額711.9%、入場人員863.4%と前年を大きく上回っております。しかしながら、場外発売日の対前年比は発売金額68.6%、入場人員75.1%と前年を下回っております。
なお、地方競馬である愛知県競馬組合においては、令和3年度の発売金額は対前年度比108.1%と前年度を上回る結果となりました。
このような状況下におきまして、当社といたしましては、前事業年度に引き続き限定的な来場者での競馬が開催され、競馬場でのイベントが実施できないなか、新型コロナウイルス感染症の影響下でのファンサービスを模索しつつ、インターネットを利用した企画を実施したほか、施設の整備、改良を行うなどにより、ファンサービスの向上に取り組んでまいりました。さらに、将来の設備投資や自然災害などをはじめとする不測の事態に的確に対応できるよう、資金の内部留保を充実させるとともに、諸経費の削減や経営の合理化なども進め、株主の皆様方に安心していただけるよう、業績の向上と安定的な経営に努めてまいりました。
当事業年度の売上高は、4,476百万円と前年同期に比べ171百万円(4.0%)の増収となりました。また、前年同期に比べ受取配当金の減少等により営業外収益が減少したものの、売上高が増加したことなどから、経常利益は2,453百万円と前年同期に比べ8百万円(0.4%)の増益となりました。さらに、前年同期に比べ特別損失が減少したことなどから、当期純利益は1,717百万円と前年同期に比べ21百万円(1.3%)の増益となりました。
当社は競馬場施設賃貸事業及びその付随事業の単一セグメントであるため、事業の種類別の売上高を示しますと、次のとおりであります。
競馬場施設賃貸事業は、4,281百万円と前年同期に比べ176百万円(4.3%)の増収
駐車場事業は、70百万円と前年同期に比べ45百万円(183.9%)の増収
その他の事業は、124百万円と前年同期に比べ49百万円(28.6%)の減収
(2) 財政状態
当事業年度の資産額は、52,900百万円と前年同期に比べ1,119百万円(2.2%)の増加となりました。これは主に、賃貸事業収入等で増加した資金による投資有価証券の取得等によるものです。また、未払法人税等が減少したこと等により、負債額は710百万円と前年同期に比べ25百万円(3.5%)の減少となりました。純資産額は、52,190百万円と別途積立金の増加等により、前年同期に比べ1,145百万円(2.2%)の増加となりました。
当事業年度の財政状態は無借金経営状態が続き、自己資本比率も98.7%と、財務体質は依然強固であります。また、自己資本の運用効率を示す指標である自己資本利益率は3.33%となっております。
今後も将来に備えて、引き続き内部留保に努めて資金量を増やし、リスクを回避しながら資金運用効率を高めて、より一層の自己資本の充実強化に努めてまいりたいと考えております。
(3) キャッシュ・フロー
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ110百万円減少し、688百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは2,666百万円(前年同期は2,741百万円)の収入となりました。これは主に、税引前当期純利益2,485百万円(前年同期は2,450百万円)、減価償却費853百万円(前年同期は863百万円)、法人税等の支払額840百万円(前年同期は681百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは2,406百万円(前年同期は2,248百万円)の支出となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,700百万円(前年同期は1,700百万円)、定期預金の払戻による収入2,300百万円(前年同期は4,200百万円)、長期預金の預入による支出600百万円(前年同期は4,000百万円)、有形固定資産の取得による支出369百万円(前年同期は1,476百万円)、有価証券及び投資有価証券の取得による支出2,923百万円(前年同期は3,670百万円)、有価証券及び投資有価証券の売却及び払戻による収入208百万円(前年同期は838百万円)、有価証券の償還による収入700百万円(前年同期は3,700百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは370百万円(前年同期は329百万円)の支出となりました。これは配当金の支払額370百万円(前年同期は329百万円)によるものであります。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、主として営業活動により得られた資金により賄っており、主な資金需要は運転資金及び設備投資資金であります。また、当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金は自己資金を基本としております。なお、設備投資の概要及び重要な設備の新設に関する計画につきましては、「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、当該見積り及び仮定において、重要な不確実性はないと判断しております。なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況」に記載のとおりであります。
(5) 生産、受注及び販売の状況
① 生産実績
該当事項はありません。
② 受注状況
該当事項はありません。
③ 販売実績
当社は競馬場施設賃貸事業及びその付随事業の単一セグメントであるため、当事業年度の販売実績を事業の
種類別に示すと、次のとおりであります。
(注) 1 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(1) 経営成績
当事業年度におけるわが国の経済は、依然として収まらない新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の断続的な発令、並びに新たな変異株による感染急拡大の影響を受け、経済活動は制限され、個人消費は縮小するなど打撃を受けましたが、このところ持ち直しの動きがみられます。また、新型コロナウイルスワクチン接種の普及による社会経済の回復も期待されますが、原材料や輸送費の高騰などもあり依然として先行き不透明な状況にあります。
この間、日本中央競馬会においては、長引くコロナ禍のなか、開催競馬場においては、インターネット事前予約制による来場者のみ入場可能とし、また、場外発売施設においては、レース映像の提供を制限した非滞留型ながら入場可能とするなどの運用を行い、それに加えインターネット投票の発売額が増えたことなどから、令和3年の発売金額は対前年比103.6%と10年連続して前年を上回りました。しかしながら、開催競馬場全体の入場人員につきましては、対前年比72.9%と前年を下回る結果となりました。
中京競馬場におきましては、開催日の対前年比は発売金額711.9%、入場人員863.4%と前年を大きく上回っております。しかしながら、場外発売日の対前年比は発売金額68.6%、入場人員75.1%と前年を下回っております。
なお、地方競馬である愛知県競馬組合においては、令和3年度の発売金額は対前年度比108.1%と前年度を上回る結果となりました。
このような状況下におきまして、当社といたしましては、前事業年度に引き続き限定的な来場者での競馬が開催され、競馬場でのイベントが実施できないなか、新型コロナウイルス感染症の影響下でのファンサービスを模索しつつ、インターネットを利用した企画を実施したほか、施設の整備、改良を行うなどにより、ファンサービスの向上に取り組んでまいりました。さらに、将来の設備投資や自然災害などをはじめとする不測の事態に的確に対応できるよう、資金の内部留保を充実させるとともに、諸経費の削減や経営の合理化なども進め、株主の皆様方に安心していただけるよう、業績の向上と安定的な経営に努めてまいりました。
当事業年度の売上高は、4,476百万円と前年同期に比べ171百万円(4.0%)の増収となりました。また、前年同期に比べ受取配当金の減少等により営業外収益が減少したものの、売上高が増加したことなどから、経常利益は2,453百万円と前年同期に比べ8百万円(0.4%)の増益となりました。さらに、前年同期に比べ特別損失が減少したことなどから、当期純利益は1,717百万円と前年同期に比べ21百万円(1.3%)の増益となりました。
当社は競馬場施設賃貸事業及びその付随事業の単一セグメントであるため、事業の種類別の売上高を示しますと、次のとおりであります。
競馬場施設賃貸事業は、4,281百万円と前年同期に比べ176百万円(4.3%)の増収
駐車場事業は、70百万円と前年同期に比べ45百万円(183.9%)の増収
その他の事業は、124百万円と前年同期に比べ49百万円(28.6%)の減収
(2) 財政状態
当事業年度の資産額は、52,900百万円と前年同期に比べ1,119百万円(2.2%)の増加となりました。これは主に、賃貸事業収入等で増加した資金による投資有価証券の取得等によるものです。また、未払法人税等が減少したこと等により、負債額は710百万円と前年同期に比べ25百万円(3.5%)の減少となりました。純資産額は、52,190百万円と別途積立金の増加等により、前年同期に比べ1,145百万円(2.2%)の増加となりました。
当事業年度の財政状態は無借金経営状態が続き、自己資本比率も98.7%と、財務体質は依然強固であります。また、自己資本の運用効率を示す指標である自己資本利益率は3.33%となっております。
今後も将来に備えて、引き続き内部留保に努めて資金量を増やし、リスクを回避しながら資金運用効率を高めて、より一層の自己資本の充実強化に努めてまいりたいと考えております。
(3) キャッシュ・フロー
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ110百万円減少し、688百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは2,666百万円(前年同期は2,741百万円)の収入となりました。これは主に、税引前当期純利益2,485百万円(前年同期は2,450百万円)、減価償却費853百万円(前年同期は863百万円)、法人税等の支払額840百万円(前年同期は681百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは2,406百万円(前年同期は2,248百万円)の支出となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,700百万円(前年同期は1,700百万円)、定期預金の払戻による収入2,300百万円(前年同期は4,200百万円)、長期預金の預入による支出600百万円(前年同期は4,000百万円)、有形固定資産の取得による支出369百万円(前年同期は1,476百万円)、有価証券及び投資有価証券の取得による支出2,923百万円(前年同期は3,670百万円)、有価証券及び投資有価証券の売却及び払戻による収入208百万円(前年同期は838百万円)、有価証券の償還による収入700百万円(前年同期は3,700百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは370百万円(前年同期は329百万円)の支出となりました。これは配当金の支払額370百万円(前年同期は329百万円)によるものであります。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、主として営業活動により得られた資金により賄っており、主な資金需要は運転資金及び設備投資資金であります。また、当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金は自己資金を基本としております。なお、設備投資の概要及び重要な設備の新設に関する計画につきましては、「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、当該見積り及び仮定において、重要な不確実性はないと判断しております。なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況」に記載のとおりであります。
(5) 生産、受注及び販売の状況
① 生産実績
該当事項はありません。
② 受注状況
該当事項はありません。
③ 販売実績
当社は競馬場施設賃貸事業及びその付随事業の単一セグメントであるため、当事業年度の販売実績を事業の
種類別に示すと、次のとおりであります。
| 事業の種類 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 競馬場施設賃貸事業 | 4,281 | 104.3 |
| 駐車場事業 | 70 | 283.9 |
| その他の事業 | 124 | 71.4 |
| 合計 | 4,476 | 104.0 |
(注) 1 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 | 当事業年度 | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| 日本中央競馬会 | 4,103 | 95.3 | 4,279 | 95.6 |
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。