有価証券報告書-第57期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/16 14:49
【資料】
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【項目】
60項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)当事業年度の経営成績の分析
当社の当事業年度の経営成績は、入場者において前期対比で731名(1.7%)増加しました。会員収入が5,289千円、食堂売店売上が196千円、プレーフィーが1,869千円増加したことにより売上高は7,630千円増加いたしました。また営業支出につきましては、人件費の見直しと、経年により老朽化した設備の補修と省エネ投資を積極的におこなったため、20,522千円の増加となりました。さらに、固定資産の除却損を計上した結果、当期純利益は4,194千円となりました。
(2)経営成績に重要な影響を与える要因について
① 県内および周辺ゴルフ場は様々の付属サービス等で集客を図っており、実質的には値引き競争が続いており、プレー費の単価維持は困難になっています。大手旅行代理店と連携して福井県外のプレーヤーの獲得を行っていきます。また、土日祝日のキャンセル料金も設定し、健全なクラブ運営を目指しております。今年からは、県外のトップグレードのゴルフコースと友好交流提携を行い、メンバー相互交流を盛んにしグレードアップを図りました。
② 当ゴルフ場は松林と海、湖の景観主体をセールスポイントにしておりますが、松枯れ被害が完全には収まらず、予防対策費を計上しております。
(3)経営戦略の現状と見通し
厳しい経営環境の中での生き残り策として、海コースと湖コースの特色を生かした営業戦略を実施して参ります。また、恵まれた環境をフルに生かし、コース、キャディー、食堂等の品質において、他ゴルフ場との差別化を図ることにより適正単価を維持し、安定経営を確立いたします。
(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の運転資金は、冬季期間中の積雪に伴う営業休止と入場者減少により資金が枯渇しますが、金融機関との強い信頼関係で安定的支援を得ています。一方、営業外資金対策として株式の流動化を促進し、会員の増強を図ることにより、入会料等の資金確保を図って参ります。
(5)経営者の問題認識と今後の方針について
今後の客単価の下落・売上高の減少を考慮して利益を確保するために、更なる経費削減としてリース費用及び借入金利の低減等を講じました。
お客様の要望に応えられる料理を提供できますように、毎月季節に合わせたメニューを作るよう改善を行いました。
また、当社の経営陣は、当社を取り巻く厳しい環境を十分に認知しており、プレーヤーの動向並びにニーズを的確に把握し、営業方針を決定して参ります。具体的には、会員の高齢化に伴う休眠会員対策や、営業企画等による平日利用者、シニア、レディースの誘致を強力に実施して参ります。
(6)キャッシュ・フローの状況
1[業績等の概要](2)キャッシュ・フローで記載しております。